第5話 氷結魔法の使い手
「作戦を開始する!」
ギルドマスターの号令とともに冒険者たちが一斉に敵の砦へ駆けていく。
ライとサラもその一人だ。
「砦に入るぞ全員戦闘の準備をしておけ!」
いつもは抜けた面があるボン兄が今はA+級として指揮を執っている。
「そんな事を考えながらライは敵の砦に突撃した。」
扉を開けると大広間がありそこには山賊たちが集まっていた。
「なんだぁ?ギルドの奴らか?」
大広間の奥階段の上から装束に身を包んだものが口を開く。
「ノコノコと大勢でこんな所まで、、殺れ!!」
「かかれー!!」敵の大将らしき人物とボン兄の号令で一斉に戦闘が始まる。
「まずは挨拶代わりだ!!」ライが勢いよく飛び上がり深く息を吸う
「原初の炎豪炎 」
「竜の咆哮!!」
ライの豪炎が敵を焼き尽くす。
「流石にまだまだ沢山いるな、さぁかかってこい!!」
ライが駆けていく。
「あれが今のライか…あいつA級くらいあるんじゃないか?」周りの冒険者たちが口を揃えて言う。
「バカまだヒヨっ子だあいつはそんなことより俺達もやるぞ!」ボン兄がそう周りに声を掛ける。
様々な魔法が飛び交い戦闘は激化していく。
しかし相手の方が数が多くギルド側は劣勢を強いられる。
そしてそこに追い打ちを掛けるように。
「おい、オークだしかもただのオークじゃない上位オークだ」
「こんなのが5体も」
冒険者たちが後退りをする。
「あれは上位オーク!!」サラが驚きを隠せずに言う。
「あの時は私とライが力を合わせて一体倒せたのに5体も!!」
「でもやるしかない!!」
「ライ!!」サラがライを呼ぶ
「なんだ?!」
「上位オークよ!また二人で倒すわよ私たちならできるわ」
「ああそうだな今そっち行く!!」そう言いライがサラの元へ向かって走り始めたが。
「ライ!!」ボン兄の声が響く
「お前はあの装束を追え、お前なら勝てると信じてる、他のものも山賊との戦闘に集中しろ!!」
「上位オーク五体俺が引き受ける!!」
「おい、流石に五体はやばいだろ!」ライが叫ぶ
「お前は装束を追え!俺も伊達にA+名乗ってないんだよ!!」ボン兄が威厳を込めて言う。
「わかった!!」そう言いライが装束を追って行く。
「さて、やりますかね」
そう言いボン兄は背中に担いでいた槍を手に取る。
「フッ!!」ボン兄が地を蹴り目にも止まらぬ速さで上位オークに飛びかかって行く。
ザクッ!とてつもない速さの突きは上位オークの腹を貫いている。
「神速牙突」
しかし上位オークは屈さず拳をボン兄に振り下ろす
「危ない!!」サラが叫んだその時
「衝撃」
貫いた槍から衝撃波が生まれ上位オークを粉々にする。
「さぁあと4体だ」槍を手に持ち直しボン兄が言う。
その後も上位オーク4体を同時に相手取り軽やかに攻撃を躱し、槍を刺していく。
そして4体のオーク全員に攻撃を与えたところでボン兄の動きが止まった。しかし上位オークは全員生きており一気にボン兄に襲いかかる。
「避けて!!」サラが言ったその時。
「衝撃共鳴」
上位オーク4体の体が一斉に爆ぜる。
「すごい何が起こったの?」サラが呆気に取られていると。
「あの人の能力はインパクト、1度攻撃を与えた場所からもう一度内部からの衝撃をうむ。」
「衝撃の強さは基本的に与えた攻撃の10倍まで、つまり強い攻撃を与えるほど衝撃のちからもおおきくなる。」
「彼のすごいところはそれだけじゃない、より強い一撃目のためからは工夫を凝らしているんです。サラにA級冒険者が問いかける。
「なんですか??それは?」サラは分からず聞く。
「彼の脚と腕には傷が絶えないんです。」
「まさか!」サラが気づく。
「そう、彼は自身の脚から衝撃を生み爆発的な加速をうむ、そして腕からも衝撃を生み2つの衝撃の乗算でとてつもないパワーを生む。」
「流石はフォワー王国が誇るA+級冒険者ボンさんですね。」
「我々もその人に値するような成果をあげなければ、手が止まってますよ?」
そうサラに言い残し戦いに身を投じていく。
そしてサラもまた戦いを始める。
一方ライは
「はぁはぁ、どこにいるんだあの装束やろう。」
「ここか!」「ここか?!」「ここだ!」
沢山の部屋に入って行くが全く見つからない「あの野郎どこに行ったんだ」
「ん?まてよ、この建物外から見たら2連構造だったよな。とゆうことは。」
曇った窓の方をみて少し考える。
「オラッ!!」窓ガラスを割り2練に侵入する。
すると
「なんだあのキラキラ光ってるのは?こっちに向かってくる?!」
「ぐわっ!」紙一重で避けたが少し当たっていた。
「氷?」
よくここまで来ましたね。褒めてあげましょう。」
「お前は、装束野郎!!」
「折角ここまで来てくれたんです遊んであげます。来なさい?」
「いいぜ、ぶっ潰してやる。」




