第34話『最後の調味は“うま味”!?第五の使徒・グルタミンの黙示録』
甘美なる惑星スウィーティアを制し、調味五天将・シュガリアを打倒したアストラたち。
しかしその直後、宇宙に響き渡る謎の超音波――それは味覚の“第五領域”「うま味」からの信号だった。
“うま味”を司る最後の五天将――グルタミン。
いよいよ調味宇宙の核心に触れる時が来た!
《宇宙空間/次元の狭間:アミノ・ネクサス》
ラナ:「うわっ、また異空間転送!? アストラ、今度は何の味の次元よ!」
アストラ:「たぶん……“だし”だな。なにこの……干し椎茸と昆布の匂い……」
セレナ:「この座標、物理的には存在していません。“うま味”の概念が構築した、精神共鳴領域……」
ロック:「つまり、味覚が空間を生んでるってことか!? もう意味わかんねぇ!!」
ユニー:「……“味の宇宙”のラスボス感、半端ない……」
《登場:最後の五天将 グルタミン》
???:「ようこそ、味の中心へ。
我こそは、調味五天将の頂点に立つ者……“うま味の創造者”グルタミン」
(その姿はまるで、禅僧のように静謐。背中には巨大な“味の勾玉”を背負い、目は閉じられている)
グルタミン:「甘味・酸味・塩味・苦味……それらはすべて、“うま味”によって活かされる。
そして、お前たちは――我が結界を壊すに足るか、試される」
アストラ:「……調味五天将、最後の戦いか。望むところだ!」
《戦闘開始:精神結界“アジミの庭”》
(グルタミンが手をかざすと、全員の心に直接“味覚記憶”が流れ込む)
ラナ:「なに……? あたしの頭に……お母さんの味噌汁……?」
ユニー:「……昔、泣いたときにくれた、あの……コンソメスープ……」
ロック:「……ばあちゃんの漬物……これ、俺の記憶じゃねえか!」
セレナ:「脳内共鳴による“記憶と味の同期”……これが、“うま味の支配”……!」
《アストラ、反撃!》
アストラ:「なるほど……“うま味”ってのは、味そのものより、思い出に宿るのか!」
(アストラ、愛用の銀スプーンを構え)
アストラ:「だったら! こっちも“宇宙一うまいカレー”の記憶で返すぜッ!
『記憶再現奥義・マザーズカレースペシャル』!!」
(宇宙に浮かび上がる、かつて母が作ってくれたあの一皿のカレー)
グルタミン:「これは……真なる“うま味”……!」
《決着》
(グルタミン、静かに微笑む)
グルタミン:「……見事だ、英雄たちよ。お前たちは、味の意味を、心で理解している。
ならば、我はもはや試すまい。次に進むがよい……真の敵は、我ら調味五天将ではない」
アストラ:「……え?」
グルタミン:「“調味の神”――全味覚の根源、“アマミ=マグナス”。
彼が目覚めれば、銀河は再び“味の無”に包まれよう……」
ついに五天将すべてを突破! しかし、明かされる黒幕の存在――
その名はアマミ=マグナス。
かつて宇宙を“無味”に染めようとした大罪人にして、味覚の始祖。
そして物語は、最終章へ突入する……!
次回・第35話
『銀河最終決戦!味の創造神アマミ=マグナス覚醒!』
ご期待ください!!




