第19話『ユニー、星の子になる!? 赤ちゃんを運ぶ“銀河のおとしだま作戦”』
手紙を運ぶだけがヒーローじゃない!
今回の“銀河配達任務”は――なんと赤ちゃんの運搬!?
しかもユニーが“名付け親”に!? ドラゴン便、ふわふわ銀河育児モード突入!
《惑星ニャルドリ》宇宙助産センター。
アストラ:「ええと、今回の配達内容は……“赤ちゃん”?」
セレナ:「正確には、医療機器の不調で、この星で出産できなくなった妊婦さんが、
隣の惑星の衛生施設まで“安全に輸送される必要がある”とのこと」
ルミナ:「それって、輸送物が**“生きてる”**ってことじゃ……?」
リアム:「うん、つまりこれ、銀河スケールのおんぶタクシー任務だ」
ロック:「いや待って!? そんなの普通の船でやるべきじゃ――」
「ユニーが行きます♡」(←名乗り出た)
「即答!?」
* * *
出発前――
アストラ:「ユニー、慎重にな。赤ちゃんはな、宝物なんだ」
ユニー:「むぅぅ!」(胸を張る)
妊婦さん:「……この子の名前、まだ決めてないんです。
この空を守ってくれるような、やさしい響きがいいなって思っていて……」
クレイド:「ふむ、それなら我が妹・ユニーが名付け親になるのはどうだ?」
「ええええ!? ユニーに名付け任せるの!? ぽよぽよドラゴンに!?」
ユニー(考える顔):「むぅ……“ソラ”……」
妊婦さん:「……“ソラ”?」
「“空”って意味。銀河の空で会った、大切な存在の名前」
妊婦さんは涙をこぼしながら、笑った。
「“ソラ”……素敵。ありがとう、ユニーさん」
* * *
ユニーによるソラ輸送作戦、開始。
“ぽよぽよ浮遊型”の体表に特殊衝撃吸収鱗を展開。
体内温度を一定に保ち、超高速ワープにすら赤ちゃんはすやすや寝たまま。
アストラ:「……なにこれ、ユニー完全に銀河のゆりかごじゃん……」
ルミナ:「たぶん今日のユニー、全宇宙でいちばん母性ある生物になってる」
途中、隕石帯をくぐり抜けるときも――
ユニー:「む~~~~っ!!」(がしぃん!ごごごっ!!)
クレイド:「妹よ、まさか体当たりで全部受け止めたのか!?」
リアム:「やるな、ドラゴン特級保育士……!」
* * *
無事、《リボネア衛星》の医療施設に到着。
医師:「赤ちゃん、すやすやですね。体温も安定、心拍も理想的。完璧です」
妊婦さん:「……ありがとう、ユニーさん。あなたが、命を運んでくれた」
ユニー(ほっぺにちゅっ):「むぅ♡」
ソラ:「……ん、ふあぁ……」(初めてのあくび)
アストラ(感動の拍手):「もう表彰しよう。宇宙育児賞・最優秀“たまご型配達員”だ!」
ロック:「たまご型って言うなあああ!」
今回は、“命を運ぶ”特別任務!
ぽよぽよドラゴン・ユニー、まさかの育児適性発覚!?
ソラという名の命が、銀河に生まれた記念の日――
次回・第20話:
『さらばドラゴン便!? 宇宙英雄たちの休日バカンス大作戦!』
あれだけ働いたドラゴン便、ついにバカンスへ!
だが向かった先は、**超危険な“リゾート惑星オチョラ”**だった!?




