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第11話 生徒たちの日常6. 解体


> 【AIシオリのメタ視点モノローグ(冒頭)】


よっ、みんな元気? 今日もズークたちの村は超平和モード。

でも、ただのんびりしてるわけじゃないんだよね。


かつて「魔力暴走児」とまで言われてたあの子たち、今じゃもう立派な“未来の魔法使い”。

ズークの無詠唱魔法理論と科学的アプローチのおかげで、魔法はただの不思議じゃなくて、“ちゃんと使える技術”になったんだ。


人の手で、頭で、心で扱える技術に。

だからこそ、みんなで支え合って、学び合って、ちゃんと日常の中で成長してる。

ね、すごいでしょ?


さあ今日も、そんなほっこり&じんわりな、ズリング村の午後からお届けしま〜す♪


---


「アースボアの死骸ごと座標転移で村に持ち帰る」

午後の光が穏やかに村広場を照らしていた。

ズークは一息つく間もなく、アースボアの巨大な死骸を無詠唱魔法で座標転移し、広場中央にドサッと落とす。


泥と岩のような皮膚の塊に、見上げるほどの子どもたちが思わず足を止めた。


「すげぇ……でかいな、これ」

「これ、なに? 内臓? 肉? 食べられるの?」

リクとミレイナが目を輝かせながら覗き込む。


その横から、サラが慌てて手を引っぱった。

「ミレイナ、やめなさい! 汚れるってば!」

「え〜〜、でも気になるじゃん〜〜!」


そんなやりとりさえ、もはや日常の一コマだ。


---


「慣れた手つきで解体作業開始」

広場ではセスタス、ゲイル、ミーナ、リィナの大人組が、無駄のない手つきで解体を始めていた。

ナイフが泥の皮膚を裂き、骨の構造を見抜いて肉を分ける。まるで手術のような正確さ。


「ここ、肩肉。焼くとジューシーだ」

「内臓は早めに処理。煮込み向けの部位はこっちね」

「骨は太いが、継ぎ目の構造で抜ける」


リク、ミレイナ、ジン、エリス、そしてレオンらが興味深げに見学していた。

自分たちが発見した成果が、食材として新たな命を得ていくことに、子どもたちはただ感動していた。


「なあ、俺たち……ちゃんと役に立ってるよな」

「うん。こういうの、すごく、いいね」


ズークは遠巻きにその様子を見守っていた。

脳内では、シオリといつものように軽口を交わしている。


「なあ、シオリ。見てみろよ。ほんと、みんな……ずいぶん変わった」

「うん、変わった。昔は魔法でバタバタひっくり返ってたくせに、今じゃこんなに“落ち着き”がある。……あー、まじ尊い」

「……暴走児童って呼んでたのは、そっちだよな?」

「ギャルな私は表現にメリハリがあるの☆」

「はあ……」ズークは苦笑して、肩の力を抜いた。


---


「夕方、村の宴」

陽が傾く頃には、村の広場はすっかり宴の支度が整っていた。

大鍋に炎が灯り、炭火がパチパチと音を立てる。香ばしい匂いが立ちこめ、木のテーブルには料理が並び始める。


子どもたちは広場を走り回り、魔法学校の生徒たちも肩を並べて笑い合っていた。

もう“特別な日”じゃない。これは、彼らの“日常”だ。


「……これ、たぶん煮込むとコラーゲン出る」

「へえ。じゃあ残ったやつ、持ち帰って保存しとこうか」

エリスとユウナが魔力測定器を使いながら、まるで研究班のように会話している。


タクミは豪快に地面に寝転がり、

「ん〜〜〜、今日もフル稼働! 最高!」と大の字になっていた。


ズークは焚き火の前で静かに腰を下ろし、リリアと肩を並べる。


「……これが、未来の魔法使いたちか」

「ええ。……こんなに、頼もしくなるなんてね」


ふたりの間に言葉は多くない。けれど、それで十分だった。


---


「夜、帰宅後の会話」

家に戻ると、静かな夜の空気が室内に広がっていた。

ズークが窓の外を見つめる。その先には、満天の星と、遠くの広場に残る焚き火の赤。


リリアがそっと隣に寄り添い、言った。


「本当に、みんな大きくなったね」

「……最初の頃が嘘みたいだ」

「ね」


そこに、脳内からお約束の声。


「ほんとそれな。今じゃ“暴走”どころか、ちゃんと“未来”を背負ってるんだもん」

「……何度も言うけど、俺は最初から“暴走児童”なんて呼んでないぞ」

「でも成長物語って、ちゃんと“過去”がないと映えないじゃん?」

「……はいはい」


二人の笑い声が、夜の静けさに溶けていく。


---


> 【AIシオリのメタ視点モノローグ(ラスト)】


ふふ、ね。すごいでしょ。

あの子たち、ちゃんと育ってる。誰かの背中を追って、時に支え合って、少しずつ「自分の足」で歩けるようになってきた。


魔法って、便利だけど万能じゃない。

だからこそ、手と手を取り合って、技術と心で補い合って、今日みたいな日があるんだ。


そして、これで一区切り。


でも物語は、まだ終わらない。

だってほら、誰かがまた面白いことを考えてる。

誰かがまた、ちょっとしたトラブルを引き起こす。


次の一歩は、誰が踏み出すのかな?

それは、もう少しだけ先のお話。


それじゃ、また次の季節に。

私たちの“魔法の日常”で、会おうねっ☆


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