表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
91/115

もう一つのアイテム

倒し終わると、影は地面に落ちるように消えて行

った。


「さぁ、先へ急ぎましょうか」

「はい……」


かっこいいーーー!

マジで最推し最高ーー!!

最近、ちょっと微かに笑ってくれる様になった気

がする。


気がするだけかもしれないけど、それがちょっと

だけでも、いい変化なのだ。


見つめる視線がどうしても熱くなってしまう。

あぁ、目の前に推しがいるって最高。


そう思っていると、横からポンッと肩に触れられ

暖かい視線を向けられた。


「大丈夫です。頑張って下さい」

「きっと、大丈夫よ。ティターニア様」


ルシアとビオーナだった。

何が大丈夫なの?


今からする事、分かってる?

気を抜けないんだってばーー!!


そう思いながら気合いを入れるとガゼルのいる

方へと歩き出したのだった。


奥に数匹影が潜んでいたが、ガゼル団長の敵で

はなかった。

ティターニアは怪我した騎士を治療すると奥へ

と入った。


前に見た祭壇と同じものがあった。


そして、そこから前よりも多くのモヤが立ち込

めていたのだった。


「みんな前に出ないでね。前も同じだったから、

 きっと今回もうまく行くわ」

「危険だと判断したらすぐに連れて逃げますか

 ら安心してください」

「ガゼル様……はい、信じてますね」


ティターニアは微笑むと、目一杯力を込める。


ここではミニゲームをする様な感覚で力を絞り

出した。


魔法なんてどう使うかなんて、わからない。


だけど、ゲーム上では何度も使ってきた事だ

った。


その感覚を思い出すだけ。


手の中が暖かくなるとゆっくりと光出す。

そこから生まれた光が魔法の根源なのだ。

頭の中で想像し、描いていく。


それだけで、黒死病の患者は治っていった。

その時の感覚を呼びこ越せばいい。


モヤが何度もティターニアへと伸びてきたが、

すぐさまガゼルの剣先が掠めてその度に霧散

して行った。


鉄ではなく、魔力をよく通す純銀が混ぜてあ

る武器のせいか強度は少し下がるが影への攻

撃は格段に効く様になった。


今回お古の武器ではなく、新しく作らせた武

器を全員に装備させている。


勿論、防具もいいものを与えた。


これには、ティターニア皇女の想いが込めら

れていた。

本当なら、もっといいものをと申請しておい

たのだが、まだ時間がかかり間に合わなかっ

た。


ガゼルにだけ渡したいが、多分受け取らない

だろうことはわかっていた。

だからこそ、騎士団全員に配布したのだ。


そして、ガゼルには特別製のを渡してある。


軽くて頑丈で、絶対に命を落とすことの無

いようにとの思いが込められていたのだった。


「まだですか?」


横で影から出てくる触手の様なものを切り捨

てているのはわかっている。


だが、もうちょっと……もうちょっとでいけ

そうなのだ。


感覚的に、イケると直感が言っていた。


搾り出す様に魔力を込めた。

すると一気に光が広がると、一瞬でモヤが消

えて無くなったのだった。


「成功ね」

「あぁ、そうですね」


目の前には前と似た祭壇があった。

石をずらして中を覗くとそこには古びた指輪

が入っていた。


ティターニアが触れると、さっきまでくすん

でいた色が一気に綺麗になっていった。


そして、ガゼルの服のポケットの中から光が

漏れたのだった。


「これは……」

「共鳴しているのね。きっと、これは重要な

 アイテムだと思うわ。今日見た事は内緒に

 しましょう。だって、この神物はガゼル様

 と私が持っていた方がいいと思うもの」


そう言うとティターニアは指輪を自分の指に

はめるとその場のみんなの方へと翳したのだ

った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ