表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/115

黒の騎士団の戦い

朝になると、街の観光と称してガゼル率いる騎士団

にはしっかり武装してきてもらった。


「ティターニア皇女殿下。武装して集まる様にとの

 事でしたが……観光に行かれるのでは?」

「それはまた今度よ、今日はこのまま影の尖兵が出

 るという場所に向かってもらうわ」

「でしたら、皇女殿下は安全な場所に…」

「いいえ、私もいくわ。だからガゼル卿に一緒に来

 て貰ったのよ。貴方ほど頼りになる人は居ないも

 のっ!」


真っ直ぐに見つめられ、ガゼルの目が見開かれた。

どんな時でも、顔色を変えず死地に向かう彼がこん

な顔をするなんてと驚くと、すぐに戻ってしまった。


実に残念だーーー。


「黒の騎士団のみんなには悪いけど、付き合っても

 らいます」

「任せとけって。団長がいるんだ。負ける気はしね

 ーって」

「任せて!いつもの訓練の成果を見せてあげるわ」


各自、気合いが入っていた。


ここからは豪華な馬車ではなく馬を使用する。

もちろん、ティターニアも馬に騎乗する事になる。


「ティターニア様は団長と一緒に乗りますか?」

「ん?」


いきなり嬉しそうに聞いてきたビオーナに悪意は

全くない。


むしろ、一緒のがいいでしょ?

と言わんばかりの聞き方だった。


声が大きかったせいか、その場の人間には聞こえ

てしまっていた。


勿論、ガゼルにも……。


「えーっと、ルシアは馬に乗れないからガゼル様

 に任せようかと…」

「いえ、私の事はお気になさらないでください。

 ビオーナ様が一緒に乗ってくれるそうです」


すかさず、ルシアがいうものだから、後に引けな

い。


「何かあったら困るでしょ?ねー団長〜」

「それもそうですな〜、団長と一緒なら安全です 

 しねー」


エミールも賛同する様にいうものだから余計に強

く言えなくなる。


「では、ティターニア様、乗って行かれますか?」

「え……あ、はい……」


嫌ではない。

むしろ、ご褒美とでも言いたい。


推しと一緒に馬に乗れるなど、夢でしかなかった。


そして何よりも推しの硬い胸板に常に触れられる位

置に長い時間触れ放題なのだ。


鼻血出そう……。


そんな不純な想いを抱きながら向かった先は、隣国

に接している森の入り口だった。


ペリーエ港を一望できる高台にある遺跡。

ここの奥に例の神物が眠っている。


そこにいくには、まず通らなければならない場所が

あった。


薄暗く、湿った森を抜けると足音もなく黒い影が辺

りに充満していた。


騎士達は馬から降りると武器を構えた。


中央にルシアとティターニアをそして、周りを囲む

様に外側を警戒する。


影に足音などない。

見えた時には、もう遅い。


そんな影の尖兵と何度も戦ってきた騎士団だからこ

そ、安心できる。


右から影が飛び出してきた時には矢が飛び、かき消

した後だった。


かかってきた時には、すでに剣をふっている。

これこそが黒の騎士団のすごいところだった。


魔法よりも早く。

そして正確に屠っていく。


長年傭兵をしていた彼らだからこそなのだ。

隙など微塵もなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ