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シナリオの改変

ラシウスの同意があれば、陛下とて無碍にはでき

ない。


ティターニアが予想以上にルシアを気に入ってい

るというのが分かるからだ。


どこに行くにも一緒に連れて歩くせいか、断る理

由がなかったのだ。


「陛下、これでよかったのですか?」

「そう言われてもなぁー、あんなにティターニア

 が気に入っているとはなぁ〜」

「それもですが…彼の国は……」

「分かっておる。妹を連れて来た理由はアルベル

 ト、お前の婚約者にするつもりの腹積もりだっ

 たのだろう。それをティターニアが粉砕したの

 だ。それ以上は何もいえまい」

「それは、滞在中のらりくらりと流せば……」

「そうも行かんのだ。国と国の問題だからな」


頭を悩ませていた事だったらしい。


それを、一瞬で解決したのが、ティターニアの言

葉だったのだ。


問題にならず、帰ってもらう方法。

そして、アルベルトに王妃を設ける事なくルシア

をかわすいい手段。


それが、ティターニアの侍女だった。


今側にいるのは子爵の娘で、デボラとラジーナだ

った。


そこにルシアが加われば、どうなるだろう。


これから外交と称して自分の娘を嫁がせようとす

る国に見せしめとなるだろう。


ただ、ルシアは喜んでティターニアの側にいるよ

うなので何の問題もないのだが…。


もし敵意を持ってティターニアに近づくようなら

……。


命の保証はできかねるのだった。


カストラール帝国とて、自衛手段はしっかりして

いる国だった。


魔法騎士団として白の騎士団。

少し劣化版とも言える緑の騎士団。


魔法は使えずとも、力技で解決する元傭兵出身が

多い、黒の騎士団。


この3つの騎士団がしのぎを削っている。


その中でも、最近頭角を表して来たのが黒の騎士

団長のガゼルだった。


ティターニアの最推しだ。


養子に入った男爵という爵位に甘んじていたが、

最近の功績から子爵という爵位を受けた。


これで独り立ちしたとしても爵位はなくならず、

個人のものとなった。


ガゼル・トートはトート家が持っている爵位より

上の爵位を拝命した時点で、トートと名乗る必要

はなくなったのだ


もし、陛下に言って他に家の姓を名乗りたいとい

えば過去に消えていった家の姓を名乗る事もでき

た。


が、ガゼルはそうはしなかった。


今も、トートという姓を名乗っているのだ。

それは死んだ母が名乗る事を許されなかったせい

でもあるのだろうか?


ティターニアはそう思えて余計に切なくなった。


「ティターニア皇女様は白の騎士団のシグルド様

 を好いていらっしゃると思っていました」

「どうかしらね〜」

「お好きなのだと聞いていましたわ。」

「今はそうでもないわ。それよりガゼル卿の方が」

「では、この前教えてもらった魔法を試しても 

 いですか?」

「えぇ、そうね。ルシアなら上手くやれるわ。期

 待しているわ」

「はいっ!」


ルシアはただ、ティターニアの側にいられるのが、

本当に嬉しかった。


自分の知らない属性魔法の事や、それ以外にも色々

と知らない事を教えてもらえたからだった。


そして、兄のラシウスも目的も達成できたようで、

ご機嫌で帰っていったからだった。

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