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政略結婚

正式な日程が決まると、数日のうちにセイクリット

公国から皇子、皇女が来る事になったのだった。


「はぁ〜……はぁ〜………」


ティターニアは先ほどからずっとため息しか出てい

ない。

それを不思議そうに眺めるのは黒の騎士団の騎士達

だった。


今は、訓練場で各自厳しい訓練をしている。

それを眺める様にティターニアは今日も見に来てい

るのだが、さっきからため息ばかりついている。


「皇女様、あんまりため息ばかりつくと幸せが逃げ

 ちゃいますよぉ〜」

「ビオーナ、どうしましょう。私、行きたくないわ」

「何かあったのですか?」

「そうなの!聞いてくれる?」

「はい、勿論ですよー、だって、さっきから皇女様

 がため息付くたびに、みんな訓練に集中出来なさ

 そうなので」

「それがね……」


話し始めると、今度訪問するセイクリット公国の使

者の話だった。


使者と言っても、皇子、皇女が来るのだ。

それも、確実にアルベルトお兄様に嫁ぐつもりで妹

のルシア・セイクリットも来るというのだ。


「それはアルベルト皇子様が結婚するって事ですか  

 ?」

「えぇ、そうなるわね。でも、それは多分受け入れ

 られないでしょうね」

「どうしてですか?」


ビオーナには政治的な事は理解できないらしい。

貴族や王族はほとんどが政略結婚なのだ。


平民は恋愛結婚はあり得るが、それは平民ならでは

の考え方だったからだ。


「なんかそれって……好きな人と一緒になれないの

 ですか?」

「そうね、身分もあるし、それに色々としがらみが

 あるのよね。もし、アルベルトお兄様の妾という

 のなら話は別なんだけど……まさか公国の皇女を

 妾にするなんて普通はないわね」

「へー……じゃ〜、皇女様はガゼル団長とは一緒に

 なれないのですか?」

「……//////」


一瞬、周りの視線がスッと逸らされた気がする。


当のガゼルは今いない。

だから、別に弁解するつもりはないが、ビオーナの

いきなりの爆弾発言には驚かされるのだった。


「何を言ってるよの〜、ビオーナったら〜」

「でも、好きなんですよね?だって、ずっと見つめ

 てるじゃないですかぁ〜、みんな知ってますよー」

「それは……身分が違い過ぎるわ……」

「でもっ…」


言いかけたビオーナの言葉を後ろから止められた。


「ビオーナ!もうやめておけ。ガゼル団長だって、そ

 んな事は分かってるんだ。ティターニア皇女様がこ

 んなに身近にいるから気付かないふりをしていたが、

 本当は身分が違い過ぎるんだよ。そもそも、ビオー

 ナも馴れ馴れし過ぎだ。」


エミールが忠告する様に言ってきた。


確かに、今のティターニアは当たり前の様に黒の騎士

団へ毎日の様に来ているが、普通なら簡単に会える立

場ではないのだ。



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