表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/115

巣穴の魔物退治

ティターニア皇女を危険に晒す訳にはいかない。


ここに来る前に、皇帝陛下に言われた言葉だった。

もし、傷でも付けようものなら……。


この騎士団は解散の上、全員が生きていられるか

も怪しいほどになるだろう。


それほどまでに、彼女は危険分子なのだ。


ただの警護対象なら、それでもいい。

だが、自分から付いてくるような警護対象は一番

困る。


なんとか、荷馬車に引き止めると、ガゼルは部下

を連れて魔物の巣穴へと向かったのだった。


魔法で一気に潰す事はできないので、地道に一匹

づつ倒すしかない。


が、戦闘となれば音で何匹出てくるか分からない。


数が多ければ、それだけ危険になるのだ。


「どうする?団長…」

「そうだな……あれで行くか……」

「あぁ、そういえばこの辺にも生えてたな……」

「すぐに用意しろ」

「へいへい、任せときなって」


細かく説明などしなくても、こう言う自然が多い

場所にはそれなりに自生しているモノがある。


それを利用しない手はない。


「俺は松ぼっくりでも探してきましょうか?さっ

 き松の木もありましたし」

「あぁ、少し多めに頼む」

「了解」


エミールは先行隊として先に行くことが多かった。


今は、ガゼルの考えに賛同して先に必要なモノを

進言したのだった。


滝のあった場所の少し手前に、多く転がっていた

のを思い出すと駆け出していた。


前の遠征で、ティターニア皇女が火をつける魔道

具を隊にいくつか寄付してくれた。

それを手に、洞窟の前には夾竹桃をどっさりと積

みあげてから、そこに幾つかの松ぼっくりを置く。


それに火をつけると、ゆっくり燃え始める。


そして、ボンッと音がして弾ける。


一緒に置かれた葉っぱが燃えると白い煙が出てい

く。

それは風向きで洞窟の中へと吹き込まれていく。


十分に充満したところで、音を立てた。


キンキンッと金属を叩いて音を立てると、中から

ゾロゾロとさっきと同じような体格の魔物が顔を

出したのだった。


「おいおい、どれだけいるんだよ?」

「穴の数よりは多いな…」

「そうだろうと思ったよ。団長、死んだら恨みま

 すからね?」

「あぁ、だが…俺らがそう簡単に死ぬと思うか?」

「思いませんね。最後まで足掻くたちなんで」

「そうだろうな、だったら足掻け!」


そういうと、一斉に武器を握ると走り出したのだ

った。


魔物の動きは鈍い。

今なら殺れる!


木の上から弓を構えるエミールは一番手前のから

順番に急所を撃ち抜いていく。


片目を射ると次は別の個体の目を狙った。


勿論、暴れるようになるが、攻撃は単調になり避

けやすくなる。


一匹づつとどめをさしていくのは仲間の役目だっ

た。


最初に燃やしたのはこの辺に自生している植物の

葉っぱだった。

乾燥や、暑さ、大気汚染に強い植物で燃やすと毒

性を持つのだった。


燃えた煙を吸い続ければ毒に侵され、動きは鈍り

多数を相手にしても問題ないほど弱らせる事が出

来る。


燃やして煙りがきたくらいでは動物は早々出てこ

ない。


だから、よ〜く煙を吸ってから起こしたのだった。


多少の怪我人は出たものの、重症者は一人も居な

かった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ