第一話「死、そして転生へ」
どうも、おっとんです。この作品は僕の2つ目の作品と
なります。まあ、まだ小説書き始めて2ヶ月しか
経ってないのに、2作品も書くのはおかしいと
思いますが、まあ、頑張っていきますので
これからよろしくお願いします。
俺たちは2歳違いの兄妹の4人家族だった。家族の仲は
これでもかってほどに良かった。でも、俺たちが小学生の
時に親は2人ともいなくなってしまった。元々うちは
あまり裕福な家庭ではなかった。でも、父さんも母さんも
なんとか頑張って働いて、なんとか生活ができている
状況だった。それなのに、2人とも借金を返しに行った
っきり、帰ってくることがなかった。後に、俺たちは
悪いところから金を借りていたことが分かり、その
せいで借金がたくさんあったと知った。そして、
父さんと母さんが殺されていた
ということも知った。警察によると、両親は、まだ
金を取ろうとするその会社に反抗したそうだ。すると
向こうが逆ギレして、その勢いで殺したという。
、、ったく、世の中ってのは何故こうも理不尽なんだ、、
そしてその後は母さんの方のおばあちゃんが俺たちの
世話をしてくれた。優しい人だった。でも!おばあちゃん
も死んじゃった。死因は過労死だった。俺たちの家は
1度悪いところに引っかかったことにより、引っかかり
やすいリスト的なのにのってしまったらしく、いろんな
会社の人が訪問しにきていた。そいつらをおばあちゃんは
1人で全部弾き返していた。でも、俺が中3になった時
流石に限界がきたらしく、死んでしまった。だから
俺は妹が卒業できるまでの生活費諸々などを稼ぐために
高校には行かず(元々行く気はなかったが)バイトを
始めた。そして、なんとか妹が卒業できた。俺は
本当に安心して、2日ほど寝込んでしまったくらいだ。
妹も嬉しそうだった。それからは、生活のためだけに
俺たちは生きていった。もちろん妹も高校には行かず
バイトでなんとか生活費を賄っていた。ただ、俺たちは
バイトの中でも特に仕事が良くできて、他人の間違って
いるところも直したりして、結構特別手当て的なのが
出ていて、普通に生活ができるくらいにはなった。
でも、そうするともちろん俺たちに恨みを持つ奴が
出てくる。それは俺たちも気づいていたし、分かっていた
ことだ。だが、予想以上にそいつらのやり口が汚かった。
ネットで俺たちのことを晒し、悪評を作って流し
俺たちが働けないようにした。俺たちは最初はあまり
気にしなかった。まさか店側が俺たちがいなくなるという
不利益なことを望むと思わなかったからだ。しかし
店側は俺たちを排除した。迷惑者のように。その結果が
今の俺たちだ。
いやー、長い回想はこんなもんにしといて、さぁて
本当にどうしたもんか。
「ふぅ〜、お兄ちゃん、寒いね」
「確かに寒いな、もっと体寄せ合うか」
「うん...」
しかも今は真冬だ。このままじゃ、飢餓で死ぬか
凍死で死ぬかのどっちかだぞ。
「なぁゆい」
「ん?」
「これからどうするよ」
「私はもういいよ、心の準備はできてる」
「、、そっか、そうだよな、今更どうしようもない
もんな」
「うん、私、最期までお兄ちゃんの隣に入れて、本当に
良かった!」
「ゆい...」
「私たち、もう死ぬんでしょ?」
「うん...」
「最期なんだし、キス、しない?」
「キスって、おまっ」
ちょいちょい、妹さんよぉ、流石にそれはまずいだろう。
「私は本気だよ?」
「...」
どうする?やっちまうか?でもでも...
「もう!私、焦らしプレイはあんまり好きじゃないよ!」
「お前そんな言葉どこで知った?」
「さぁね〜」
「ふっ、あははははは!!」
「っ、ははははは!!!」
はぁ〜、いよいよ終わりかぁ。いい人生、、だったとは
あまり思わないが、妹がいてくれたことは本当に
良かった。多分、こいつがいなけりゃおばあちゃんが
死んだ時点で俺自殺してるしな。父さん母さん、ゆいを
産んでくれてありがとう。んー、でも、やっぱり最期
なんだし、キス、してもいいかなぁ...
「なぁ、ゆい、」
「...」
ん?どうしたんだ?
「おい、ゆい?」
「...」
返事が、、ってまさか!?
「おい!ゆい!しっかりしろ!おい!!」
「んっ、お、兄、、ちゃん」
「おい、おまっ」
「私、お兄、、ちゃん、ほど、、体、丈夫じゃ、ないから、
多分、先に、いく」
「いくって、、まさか!」
おいおいおい、もうちょっと待ってくれよっ
「おい、まだ待ってくれよ、そんな、、すぐに行かないで
くれっ、、俺はお前がいないと生きていけない
んだよぉ、、だからっ!!」
ちゅっ
...え?
「ふぅ、これでやっ、といける、、最期、に、、お兄ちゃ、
ん、、に、キス、できて、、良かった!、、」
おい
「じゃあ、ね、お兄、、ちゃん、先にいって、、るね」
待てよ
「バ、、イ、バ、、イ、、、」
パタッ
...え?、、心臓、止まってる、体、冷たい、脈、、ない、
「あ、あぁ、ああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ついに、俺は妹を、、無くしたっ
「ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
もう、この世界にいる意味なんてない!!こんな世界
なんて!くそだっ!!せめて、せめて、妹ともう一度
どこか違う世界で、もう1度人生を、やり直したいっ
でも、そんなことができるわけもない、もう、俺も死のう
『その必要はないよ』
?なんだ、この声、直接脳にくる?
『君の願い、叶えてやろう』
え?この声は一体、あぁ、そっか、死ぬ前に幻聴を
聴いているのか。なるほどな。
『もう、幻聴扱いは失礼だよっ、流石に!せっかく
願いを叶えてやろうとしてんのにさ』
!?た、確かにこれは幻聴じゃないな。じゃあ一体
この声は...
『まあ、移動してからの方が話しやすいし、諸々の
話はそっちでよろ!あ、あと君の体もうすぐ
死ぬからね〜』
いや、急にそんなことを言われても、流石に戸惑うぞ。
ってか、移動って、俺もう体動かないぞ?
『ま、話は移動してからで、じゃあ、こぉーっちにー
カモーン!!!』
あ、あれ、意識、、が、、遠のいて、、これ、が
死、、、なの、、か......
・・・
「んっ、んーん?...はっ!!」
こ、ここは一体...
「やぁ!」
!?この声は、
「お前、、さっきの声か?」
「お、察しがいいねぇ、僕の見込んだ通りだよぉ」
見込んだ通り?こいつは俺を使ってなんかするつもりか?
まあ、一旦それは置いておこう。
「ふーん、で、ここは一体どこなんだ?」
「まぁ、普通気になるよね」
「まぁ、そりゃあなぁ」
まさか、天国なんて言わねぇよなぁ。あんなものが本当に
あるわけないし...
「ここは、天上国イリューシア、神たちの国だよ」
「神たちの、、国、」
うーん、聞いたことないところだな。もう少し情報を
って、、!まてまてまて!!
「おい!!ここは天国か!?」
もし、ここが天国なら、もう一度ゆいに会えるかも
しれないじゃないか!!
「んー、まぁ、天国ではないかな」
「っ、そ、そうか、そりゃあそうだよな、」
まあ、そうだよな。自分の思い通りにいくことなんて
あるわけがないんだからな、、
「あ、でもでも!君のお望みの人ならそこにいるよ?」
え?
「ほら、後ろを見て?」
そんなまさk
「お兄ちゃん」
!?
「また会えたねっ」
ま、間違いない、この声、この喋り方、間違えるはずも
ない、何年もずっと一緒にいたんだからわかる。
つまり、俺の後ろにいるのは...
ふっ
「...ゆい!!!」
「さっきぶり!!!」
この作品は週一で土日に投稿していく予定です。