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何をやってんだろう。

作者: Riho

今私は21歳だ。

どこにでもいる普通の会社員で、ここ3年ほど死ぬことばかり考えている。

私にしては珍しく、今日SNSを見た。

中学生の頃、同じクラスでその時1番仲良くしていた友人が結婚をし子供を2人授かっている様が投稿に上がっていた。

何ともいえない気持ちになった。

友人はどちらかというとヤンキータイプで、面倒だからと学校に来ないなんてしょっちゅうだった。そしてもちろん勉強なんてしない人だった。

私は真面目なタイプだったのできちんと毎日学校に行き大嫌いな勉強も点数が低いながらも必死に取り組んでいた。

さぁ今読んでいる皆さんはどう思いますか。

どちらが幸せだと思いますか。

真面目とヤンキー。

私はヤンキーの方が断然幸せだと思うのです。

好きなことをしたヤンキーの方が。

もちろん友人にもきっと大変な事があったと理解出来るのですがどうしても思うのです。

先生には真面目に生きなさいと教えこまれてきたのに、人の言うことをあんなにも聞いたのにどうしてこんなにも幸せになれないのだと不満に思うのです。

責任転嫁も甚だしい。それもわかるのに。

人生の先生はきっと真面目に生きるのなんてやめなさいと言うのではないか。

損をするだけだと。しんどいだけだと。

学校の先生は社会にとって都合が良いように育てるのだろう。

なんでも言うことを聞いてくれるなんて都合がいい、、ではなくそれが良い人なのだろう。

私にとって都合が良いようには育ててくれない。

無理をして社会に馴染めた私は今こんなにも辛い。

社会に馴染めたって幸せでもないのに何故真面目に生きなきゃいけないのだろう。

しかし人の言うことを聞くだけの生き方しか学んでいないのに今更抗う術も知らない。

こんなことを考えているうちに面倒になって死にたくなるのだ。

ここだけの話、挑戦は何度もしたのだ。

ここだけの話をこんなおおっぴらですることでもないがまあ書き始めたからしてしまおう。

首をつったこともある。今これを書いているので察すると思うが失敗したのだ。それも何度も。

首に痣が出来ようが指摘されようが正直私には知ったこっちゃない。

こちとら死にたいのだと。

それでも何度も何度も挑戦した。(もちろん首吊り以外もした。)

輪っかを首にかけて首に縄の紐がくい込んでいく感覚とともに上側に掛けている縄の紐が解けて地面に叩きつけられる。

首も膝も痣だらけだ。でも私は気づかないでいた。人に指摘をされてようやく気づくのだ。

社会に馴染めた私は変な人にならないために指摘されてこう返事する。

「何ですかねぇこれ。」

そう知らないフリだ。こんな面倒そうなことに首を突っ込みたがる人なんていないだろう。と苦しい知らないフリをする。

誰にも頼れない人の完成だ。それでも周りの人は優しい。

「だ、大丈夫?」

と心配そうに返事をするのだ。

「えぇ、どこがでぶつけたのでしょう。痛くもないので大丈夫ですよ」

とヘラヘラしながら私はそう言うのだ。

そろそろ読んでいる皆さんは思ってきただろう。

いや、嫌ならしなければいいじゃん。

いや辛いなら言えばいいじゃん。

私もそう思うのだ。しかしロボットのように育てられてきた私はそうもいかない。

そういうシステムは組んでいないとシステムエラーを起こすのだ。

サボろうにも罪悪感の方が勝ってもうこれなら行ってしまった方が良かったと思うし、

つらいと言ってしまえばこれ如きでなにをつらいと言っているんだと自責の念にかられて言わなければ良かったと思うのだ。

もうこうなればどっちつかずの人間だ。

まあこんな良くあることを思い私は今日も死にたいのだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 話を聞いてくれるような恋人をつくりましょう! それが精神安定剤のようなものになると思います。 私も恋人がいるだけでだいぶ救われたので。
[一言] よみました
[良い点] どこにもぶつけることのできないやるせなさと、それでも外れることのできない自分に対しての感情がすごく伝わってきて、素直に悲しみを覚えました。とても良かったです
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