今日4年間愛した貴方を捨てます。
同棲して2年。
針子をしている私の職場の近くに借りた2人のお家。
今日貴方は休みだけど仕事の人と買い物に行かなくちゃなんだと言っていた。
最初の頃は何で休みの日に職場の人と買い物に行かなきゃなの?なんて話していたけど、今ではもう慣れてしまった。
私の少ない休みには毎回合わせてくれるし、
目玉焼きを作るのが苦手な貴方は目玉焼きを作るだけですごく褒めてくれる。
付き合ったきっかけは貴方からのアピールで。
私は決め事がすごく苦手で、いつも貴方の意見に乗っかってて、貴方にちゃんと自分の意見を教えて?なんてことで怒られたりしたわね。
そう。自分の意見を言わなきゃいけないのよね。
辛くたってもう。貴方を頼りにすることはできないから。
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「ねぇ?アレン別れましょう?」
「どうしてそんなことを急に言うんだ?僕たち結婚の話をしてたじゃないか?」
「ごめんね。私分かってるの。知らないフリしてた。
知らないフリしたまんま結婚しようかとも考えたの。
でも!無理だった。貴方が今の仕事を続けてる限り絶対忘れることはできない!それに貴方のことを信じることができなくなっちゃった。」
「待って!言ってることがよくわからないよ?僕の仕事がなんかあるの?」
「もう隠さなくていいのよ。貴方が3年前から浮気してるのは知ってたの。でも3回。そう。3回許したの。貴方があの人を捨てて私を選んでくれたのが分かったから。でも貴方は結局あの人を捨てられないのでしょ?」
「何で?いつ知った?」
「だから言ってるじゃない。貴方嘘つくのがすごく下手なのよ?知らなかった?あの子の話がたくさん出てきて、会社の買い物だなんて言って私の休みの日に2人で会って。2回とかなら何とも思わなかったわ。でもそれも月に2回以上なんてどう考えたっておかしいじゃない?」
「そんな嫌だよ。ルリとは別れたくないんだ!」
「私とは結婚に踏み切れないんでしょ?このままなんて無理よ?貴方はあの子から離れられないんでしょ?」
「でも違うんだ!本当に同棲したら君だけを思おうと。
だけど連絡が来て。心配して連絡をくれたからそれで」
「私たちって心配されるような付き合いだった?
私は何もなく平和な付き合いだと思ってた。ねぇ?貴方本当に私を愛してる?」
「愛してる。本当に結婚したいとも思った。
君から結婚の意思があるって聞かされた時も嬉しかった。」
「ならなんで?なんで切れなかったの?
考えなかった?2人で会ってるときに罪悪感なかった?」
「考えてなかった。会社とかでも俺はあいつのこと好きじゃないってお前だけだって言って自分にも言い聞かせてた。
だから考えてなかったんだ。」
「ねぇ?まって?それクズじゃない?
あの子は貴方のことが好きなんでしょ?
それに考えてなかったって、2人で会って、やることやってるのに?」
「ごめん。本当に俺が悪かった。ごめん。でも別れたくないんだ。お前と離れたくない。」
「無理よ。貴方はただこの安定を手放したくないだけで私のことはどうでもいいのよ。」
「違うんだよ。好きなんだ。別れたくない!!」
「ごめんなさい。貴方達のこともよくわからないし、貴方のことは一番よくわからないの。もう無理だわ。」
「4年間ありがとう。本当に貴方のことを愛していたわ。」
「さようなら。」
読んでいただきありがとうございます。
夜中に思いついてわぁー!って書いてしまい。
なんとなく後々もうちょっとラブラブだった時とか、別れた後とか書けばよかったかなーとモヤモヤしており。
もしもう少しこの話が読みたいなーと言う方が少しでもいらっしゃるようなら書き直そうか悩んでいます。
読みたいなーと思ってくださる優しい方がいらっしゃいましたらコメント頂けると嬉しいです。