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俺たちは勇者じゃない  作者: 陶子
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002_目覚め

 パチパチと音を立てて燃える火を、俺はぼんやり見つめていた。

 焚火なんて、本当に久しぶりだ。中学の学校行事のキャンプファイアー以来だ。

 結構暖かいんだな。俺から焚火はやや離れているのに、オレンジ色の光がちゃんと届いているというだけで、焚火に面した腹側は背中側よりずっと暖かい。布団じゃない、何か硬いものの上に寝ていて、そのせいで下から体温が奪われていく感じがするけど、焚火はそんな冷たさから温もりを補ってくれる気がする。

 ゆっくりと、ゆっくりと意識が戻ってくる。

 ここは、どこだ…?

 俺は周囲を見回した。まだほんの少し視線を動かせるだけだ。

 すごい。デカい木々に囲まれている。

 降るような星空を背景に、放射状に目に映る巨木の梢が遥か高くに見えて、俺は驚く。

 次に、その星空に目を奪われる。

 すごい。すごい。夜空に、こんなに星があるなんて。これほどの数が、空を覆っているなんて。

 あまりにも綺麗過ぎて、怖かった。吸い込まれそうな、とはよく言ったものだ。

 俺は、本当に自分がこの星空に吸い込まれて拡散してしまいそうで、目を逸らしてしまった。

 すごい数の、虫の声がする。

 …さっきから、俺は「すごい」ばかり言っているな。

 はっきり言って、俺は虫の中に寝ている。すぐ頭のそばからも聞こえてくる。

 こんな自然の中に、いたことがない。

 …そうだ。将聖。

 徐々にあの記憶が蘇ってきた。将聖は異世界転生させられたんだった。

 結局、俺も便乗しちまったんだな。

 地球世界で、俺は死んじまった。そしてこのよく分からない世界で、俺はまた、新しい人生を生き直そうとしている。それが喜ぶべきことなのか、恨むべきことなのか、俺にはまだ分からない。

 ここは地球世界じゃない。俺たちはもうあの日常に、帰ることはできない。

 急に、とてつもない不安が込み上げてきた。何かが喉元までせりあがってきて、息もできない。胸がどっどっどっ、と激しく鼓動して、耳の奥がその音だけでいっぱいになる。全身に汗が吹き出し、吐き気がした。

 俺はこれから一体、どうなってしまうんだろう。

 周囲の大自然に、眩暈がした。

 まだ何も起こっていない。なのに、怖くて怖くて仕方がない。

 ラノベの主人公たちは冷静すぎる。というか多分、不感症だ。全く知らない、文明があるかどうかも分からない、異世界に飛ばされたんだぞ。何故それを受入れられる? 何故パニックを起こさずにいられる?

 空の上の将聖が、あんなに動揺していた理由が分かってきた。

 俺はつくづく馬鹿だから、異世界転生したらその後どうなるかなんて、あの時は考えもしなかった。ただラノベそのものの光景に(まあ、主人公があんなに泣き叫んでいるラノベは読んだことがなかったけど)、まんまやん、スゲー、とか呑気に思っていただけだった。

 将聖は分かっていたんだ。あいつ、頭がいいから。

 俺たちが日常から引き離され、まったく知らない世界に放り込まれた後、その先にどんな生活が待っているかということを。

 そこには、今まで当たり前に享受していた、便利で快適な文明が存在するとは限らない。

 例えばそもそも、水を飲みたかったら蛇口をひねればいいという日本の水道事情は、地球世界においても珍しいことなのだ。向こうにおいてさえ、子どもたちが数キロ先の水場に水を汲みに行くのが当たり前、という地域が依然存在する。今俺たちがいるのは、そっちの世界なのかもしれない。

 もちろんここが、文明が地球世界よりはるかに進化した世界である可能性もある。だが、そんな世界であったらあったで、俺たちは何をどうしたらよいか分からず、混乱するだろう。文明があるということは、そこに特有のルールがあり、そのルールに従わなければならないはずだからだ。だが、俺たちは何も知らない。

 誰も頼る人がいない、頼れる金もない。頼れる情報も、知識も経験もない。俺たちが頼れる法律や施設のようなものが存在しているかどうかすら、分からない。

 将聖は気付いていた。そんな世界にただ一人降り立つのが何を意味するのかを。

 一日一日が、サバイバルになる。明日生きるために今日食べなければならない、ちゃんとした食い物を手に入れることさえ、困難かもしれない。

「将聖。将聖…っ!」

 恐怖のあまり、俺はあいつの名前を呼んだ。体を起こそうとしたが、まだうまく力が入らない。

「将聖…っ! ごほっ、ごほっ!」

 口の中がごわごわで、俺は言葉半ばで咳込んだ。一度咳込むと、発作のようになって、しばらく止まらない。

「…? …っ! 優希!」

 少し離れたところから、将聖の声がした。

「優希! 今行く!」

 声はさほど遠くない。でも、何かに足を滑らせる音や、下生えをかき分ける音をさせた後で、将聖が森の中から現れるまでは、結構な時間が必要だった。

 これが、この世界なのだ。

「優希! 目が覚めたのか。良かった…。」

 ようやく、将聖が現れた。集めていたらしい粗朶そだを地面に放り投げて、すぐに俺の側に座り込む。

「大丈夫か? どこか、苦しくないか?」

「悪い。平気。ちょっと、口の中が気持ち悪いだけ…。」

 俺はまだ咳に喘いでいたが、大丈夫、というように手を挙げて、落ち着くまで待った。

「将聖は大丈夫なのか? …気分、悪くないか?」

 俺も、あれほど大泣きした将聖を見たことがなかったんで、そう尋ねてみた。

 だが、あれから結構時間が経っていたらしい。将聖はすっかりいつもの将聖に戻っていて、真っ赤になっていた目の腫れも引け、すっきりとした顔になっている。今の姿は「いつもの将聖」というには、ちょっと語弊ごへいのあるところもあるが、通常運転に戻っていることは間違いない。

 ただ、俺のことがずいぶん心配だったのだろう、やや狼狽したような、落ち着きのない表情で、将聖はずっと俺を凝視していた。

「俺は大丈夫だ。…今の俺、気になるか?」

「別に。そんならいい。」

 俺はしゃべりながら、喉を押さえた。さっきからなんか、声が変だ。裏返っている。いつもの声を出そうとして、俺は喉をゲホゲホとさせてみたが、うまくいかない。

 だが、不思議だった。

 将聖が現れただけで、飲み込まれそうに感じた大きな恐怖が消えた。

 不安は、残っている。この不安は多分、消すには途方もない時間が必要だろう。しかしじりじりと胸を内側から掻きむしるような恐怖はなくなっていた。

 今、落ち着いている将聖も同じ気持ちなのだろうか。

 俺はまた、体を起こそうとした。隣でなぜか将聖が、ビクッと大仰に反応する。

 頭が重い。眩暈がする。

 だが俺は、起き上がってちゃんと周囲を確認したくて、両手を踏ん張った。

 いつもよりも数段頼りなく感じる腕を支えに、上体を起こす。

 ようやく、横座りの姿勢になれた。

「森だ。」

 周囲を見回して、俺は言った。体を起こしたからといって、木々の隙間から街の灯が見えるわけでもなかった。

「…異世界だ。」

 しばらく間をおいて、将聖が言った。将聖の顔は張りつめていた。

「知ってる。」

 俺は答えた。

「俺も聞いていたんだよ。お前とあの青いのの会話。途中ちょっとしか聞いていないと思うけど、大体知ってる。その姿のことも分かってる。…お前、選ばれちゃったんだな。」

「選ばれたって、何だよ。ただ移住させられただけだろ。なんでこうなったんだか…。」

「移住って…。あっちでは俺たち、死んじゃったんだろ?」

「うん。死んでる。」

 将聖の口ぶりが、苦々しくなった。

「俺たちは向こうで一度死んで、こっちの世界に魂と肉体を持ってこられて、また生き返ったんだ。俺たちの死体は、家族に消えたことがバレないように、火葬場の焼却炉に入れられてから、こっちの死体とスリかえられたんだそうだ。」

「そんなことまで説明されたのか? …どうだっていいだろうに…。」

「もう帰れないってダメ出しされたのさ。うちの家族もお前んちの両親も、俺たちの死体を十分に見せられて、俺たちが死んだって突き付けられて、それを灰にして、無理矢理受け入れたみたいだ。…今更帰っても、混乱させるだけだ。」

「そっか。」

 これが異世界転生か。

 俺は腹の奥がきゅっと捻じれたような感覚を覚えた。

 想像していたのと、まるで違う。

 それでもまだ、深刻な将聖に比べ、俺の悲壮感は浅かった。

 頭のいい将聖と違い、まだいろいろ理解していないせいだったのかもしれない。

「もううちには帰れないのか。俺『転スラ』みたいな明るい転生モノのほうが好きだったんだけどなあ。」

「お前、ここで『転スラ』を期待したら、多分、痛い目にあうぞ。」

 将聖は言った。

「俺たちが異世界で、何ができるんだ? 持ち込めそうな技術とか、何か持ってるか?」

「ないね。」

 俺は即答した。冗談めかして言ったつもりだったが、顔面が硬直しきっていて、笑うことができなかった。

「でも、お前は『世界の均衡』とやらのために選ばれたんだからさ、何か持ってんじゃないの? チートスキルとか。」

「だから『選ばれた』とかじゃねえよ。ただの移住だってば。」

 そう言いながら、将聖はいかにも「全然違うだろ」という表情をした。

「うん。気持ちは分かる。でも、お前が選ばれちゃったのも、なんか分かる。」

 慰めでもなんでもなく、俺はそう言った。

 勇者や英雄になれと望んでいるわけではない、と青い球体は言った。

 だがきっと、勇者のパーティの一員になるとか、英雄の右腕としてその旗下で働くとか、それくらいのことは期待されているんだと思う。

 そして、それくらいのことは、こいつにはできると俺は思っている。

 だというのに、こいつは自覚が足りない。早く自覚させないといけない。

 こいつがチートスキルとか、自分の運命に目覚めなければ、俺たちはこの世界で生きていけないんじゃないだろうか。

 色々言ってやりたいことはあったが、うまく言葉がみつからなかった。

 まだ体にしっかりと力が入らない感じで、ひどく頼りない。全身のバランスがうまく取れなくて、頭が重く感じる。そのせいだ。

 黙って俯いていたら、将聖が口を開いた。

「…ごめん。優希まで巻き込んで。」

「クソ。やめろ。」

 俺は顔を上げて将聖を見た。俺は、自分が将聖の運命に巻き込まれたことは分かっていた。しかもそれは、将聖が望んだためだということも。

 でも、そのことを今謝られても、ピンと来ない。そもそも、謝罪されることなのかどうかも分からない。

 ならば、謝ってほしくない。今この瞬間から、そんな風に結論付けたくない。

「これって、俺にとってもチャンスかもしれないだろ。」

 俺は強い口調で言った。

「もしかしたら、これってやっぱり『転スラ』かもしれないじゃん。俺たち無双して、結構楽しくやれるかもしれない。異世界転生なんて、誰にだってあるチャンスじゃないんだからさ。楽しもうぜ? 俺、すげえラッキーだったよ。…俺の命乞いしてくれて、ありがとな。」

 ちょっとは照れるとか、恥ずかしがるとかすると思ったが、将聖の真顔は崩れなかった。

「本当に、良かったと思うかどうか、分からないんだぞ。」

「…うん。そうだな。」

 少し間をおいてから、俺も同意した。

 もしかしたら、「あの時死んでいればよかった」と思う日が来るかもしれない。

 将聖も多分、それを恐れている。

 だが今はそんなことを考えたくなくて、俺は急いで話題を変えた。

「しっかしそれにしても、お前、だいぶ変わったなあ。」

 俺は将聖を改めて見て、必死に笑顔を作りながら言った。

「なんかお前、今は見るからにゲームの主人公だよな。」

 将聖の髪は水色になっていた。水色がかった銀髪というやつだ。肌もオリーブがかった色に変化していて、そのせいか、水色の長いまつ毛が際立って見える。

 その奥にある瞳が、綺麗過ぎてやばかった。

 青い、青い、あの球体のような青だ。

 焚火の薄暗い光でさえその色がわかるほど、深く澄んだ青に、俺はまじまじと見入ってしまう。

 基本は将聖だ。面影もちゃんと残っている。だが、すげえ美青年だ。

 イケメンに「ゲーム主人公」を装備させると、こんなバケモノができてしまうのか。

「あんまり、見るなよ。」

 自分だってずっと俺の顔を凝視していたくせに、ようやく将聖は照れたのか、赤くなって顔を背けた。その目線の高さの違いに気づいて、俺はまた声を上げる。

「すげ。お前、ガタイも良くなったけど、少し背も伸びてないか?」

 将聖が、ビクリと動揺した表情になった。俺を見る目に、恐怖が走る。

「これ。なんでこうなったか分かってるか? 何使ったと思う?」

「あ…。」

 思い出した。俺の体は一時、魚のアラに酷似したものになっちまったんだよな。

 あいつの口から言わせるつもりはなかったのに、将聖は少し震える声で、俺の筋肉の大半と、骨格組織や筋肉を維持する内分泌構造などの一部があいつの体の再構築の際に持っていかれたことを告げた。今の俺の体は、あいつの体の不要な贅肉(!)と、俺の体に残ったものを調整して、再構築されているらしい。

「だからお前の身長のほうが、…その、前より少し低くなってる。」

「うげ。うっそ俺、またチビに戻ったの?」

 それを聞いて、俺はあわてて自分の両手を見た。確かに、着ている制服がブカブカだ。

 高校に入るまで、俺は身長がなかなか伸びなかった。

 将聖は地球世界での生涯の間、低身長に悩んだことはなかったが、俺は中学時代それをすごく気にしていて、だから今に至るも、将聖は俺の身長のことにはなるべく触れないようにしてくれている。

 別に将聖との身長差に悩んだわけじゃない。並んで歩いているときに、同級生なのに「弟さんですか?」なんて言われたこともあったけど、あいつは成績でもスポーツでも俺をはるかに凌駕していたから、そこら辺は比べたってしょうがないだろ、くらいにしか思っていなかったのだ。

 でも、中学にあがっても小学生と間違えられるのは、やはり男としてのプライドが傷ついた。毎日牛乳をがぶ飲みして、ストレッチを繰り返して、高校生になってようやく、同じ年齢の男子の平均身長に追い付いたというのに。

「ちっさ! なにこれ。俺の手ちっさ!」

 ショックのあまり、俺の声は大きくなった。空の上で自分の死体を見た時よりも、衝撃が大きかった。

 あんまりだ。

 俺はすっかり骨格が痩せて、指の細さばかりが目立つ、ひょろひょろした手に絶句した。

 俺は自分の骨ばった手を気に入っていた。将聖の手のように大きくてカッコいい手ではなかったけど、指が長くてギターが弾けたし、器用だったし、わりと握力もあって、文化祭の準備の時は「ハロウィーン喫茶」とやらを企画したクラスの女子のために、竹ひごやら厚紙やらをハサミでバシバシ切ってやっては喜ばれていたのだ。

 それが今や見る影もなく細く、弱々しくなってしまった。幼児の手とは違うけれど、なんだか妙にしなやかで華奢で、気持ち悪い。

 この手…。もう、あの女子どもにだって敵わないんじゃないか?

 指の長さはさほど縮んではいなくて、頑張ればまたギターは弾けそうだったけど、ちょっと力仕事をさせたらあえなく折れてしまいそうなほど、それはちゃちで頼りない手になってしまっていた。

「もしかして、こっちもか?」

 俺は恐る恐る、制服の片袖をまくってみた。

 先程起き上がるときに、自分の腕をかなり頼りなく思った。あれは筋肉を持っていかれたせいだろう。もうそうなってしまったことは仕方がない。

 だがその結果、自分の腕がどんな見てくれになってしまったのかを確認するのは、低身長に悩み続けた俺にとっては、ほぼ拷問に近い領域だった。

「細っ!」

 ほっそ。細過ぎ。俺の腕、なにこれ。老人? 骨粗鬆症?

 手首なんて、ちょっと転んで手をついたら折れちゃうよ、きっと。

 やたら白い、透き通るような肌に血管が青く浮き上がって見え、俺は我慢できずにそれを袖の中に隠してしまった。

 将聖が本当にいたたまれないという表情をしている。俺が騒ぎすぎるからだ。

 動揺しすぎて悪かった。これはお前のせいじゃない。

 けど、しばらくの間、俺は視線を天に向けたまま、自分を直視できずにいた。

 ものすごく嫌な光景を想像してしまう。

 浮かんでくるのは、自分の体が肉じゃなく、白玉団子でできているというシュールな絵面えづら

 ちょっと握られただけでぐちゃっと潰れてしまいそうな感じ。

 気持ち悪い。なんだかどうしようもなく気持ち悪い。

「…あのさ。お前の体から、俺いろいろと貰っちゃったからさ。お前、どっかおかしくない? …ちゃんと調べてもらっていいか?」

 恐る恐る、言いにくそうに、消え入りそうな声で将聖が言った。

「無理。」

 俺は絶望的につぶやいた。

「男の手首がこんなに細いの、俺、耐えられない。これが他人でも見てらんない。こんなじゃ無双なんて無理。俺、詰んだ。」

 全身全霊で拒否する俺を拝み倒して、将聖は俺に自分の体を調べさせた。ちょっとでも痛みがあったり、動かせなかったり、違和感があったら困るから、というのが将聖の理由だった。

 そして、将聖は俺に背中を向けた。ガキの頃からの付き合いで一緒に風呂に入ったこともあるし、チンポも見せ合った仲だが、今は俺が自分の体を本気で気味悪がっているのを見て、遠慮してくれているらしい。

 あいつがマッチョになった分、俺はますますショボ男化したわけで、それをわざわざ見るのはさすがに申し訳ないと思ったのかもしれない。

 将聖の背中に感謝して、俺は制服のネクタイを緩めた。あまり大っぴらに見たくはないので、ワイシャツのボタンを数個だけ外し、中を覗き込む。

「…。」

 俺は顔を上げ、数回深呼吸をして、心を落ち着けてから、もう一度中を覗いた。そしてさらにそれを数回繰り返した。

「ヒョウヘイ…。」

 何度も何度も繰り返してから、ようやく、俺は将聖の名前を呼んだ。

 顎が震えて、舌がもつれ、別人の名前になっている。

「将聖…。俺、女になってるんだけど…。」


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