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エメラルド メモリー  作者: 左近 流吉
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不穏

「あぁ…もう泣きそう…」

そう言って僕の机の隣で嘆いてもらっても困るのだが。

「だってだって!絶対ここ医療魔導師育成科だと思ってたのにこの仕打ちだよ?!そりゃ泣きたくもなるさ!」

この学校では外部進学生は入学希望者及びその保護者が進学したいと思う学科に申し込み、希望者が多い場合は厳正な試験のもと、入学が許可される。

一方内部進学生はそうはいかない。進学希望の科に入れるかは中等部での成績や教師による推薦により、抽選という形で進学するらしい。

つまりこいつは…

「ほんっと抽選落ちとかあり得ない!これが国内最高峰の魔導師学校なの!?」

だが実際、悪くないシステムだと思う。希望する学部生が一所に集まれば、それだけでかなりの数の優秀な人材が落とされてしまうのが確定する。本来なら他の現場でも活躍するであろう人々も含めて、だ。それは学校側も避けたいだろう。

多分抽選というのも嘘なのではなかろうか。本当はその人物が活躍出来うる場を持てる科に進学させ、国力の増加を目論んでいるのではないか…

「何にせよ、私はもうこの教室で頑張るしかない、と」

まあそういうことになるな。

「はぁ…不本意ではあるけど軍医ってのも悪くはないかな。うん、そういうことにしておこう!」

随分楽天的だな。まあでもこのまま泣かれ続けても困るから良いとしよう。

バンッ、と勢いよく扉が開き、担任女史が入ってきた。

ああ、そろそろ授業が始まる時間か。座学は得意ではないが、いきなり軍事演習何てことは…

「よしお前ら。軍事演習すっぞ。服着替えて演習場に集まれ」

何て早いフラグ回収なんだ。

このクラスは何か先急ぐ節があるなぁ、と思いつつとりあえず練習着に着替えることにした。







ーーーーーー

同時刻 教官室にて

「今年もまた、沢山の生徒が進学してきましたねぇ」

「有象無象でなければ良いのですが。」

「まぁまぁ。彼らは磨けば光る原石です。そんなに急いで格付けなんて野暮ですよ」

「あら、いいこと言うわねぇガラルド君♪。」

「お誉めに預かり光栄です、理事長。」

「と に か く!今年も例年通りやっていいんですね?理事長。」

「ええ、思う存分やってもらって構わないわよぉ、スカーレットちゃん♪」

「…ちゃん付けはやめてください理事長。何かこう、25にもなってそう言われるともやっとします。」

「ま、とりあえずお手並み拝見と行こうじゃないですか、スカーレット先生。僕もいるから怪我人の心配は無いですし。」

「それもそうね。ではそろそろ時間なので失礼します。」

「では僕も。あ、理事長、今度いいお菓子持ってきますね!つい最近近くの店で売られてるの見つけたんですけどこれがまた美味しくて…」

「さっさと行くぞ!このタラシ!」

「ウィッス」

「相変わらず仲が良いわねぇ。にしても、ホントに大丈夫なのかしら、あの授業内容…。確か、何でもアリの戦闘訓練とか書いてたけどぉ…」


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