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◆仲本工事追悼◆ 8時かもしれないから全員集合する

突然割り込みます。


本編が終わってから遅すぎますので、今回ここに入れました。


時系列は、ケルシール女学院篇の前です。


配役


いかりや長介:ユニア

高木ブー・トカート

仲本工事・ルルト

加藤茶・王子

志村けん・神楽坂



:::::



 帳があがり、そこにメガホンを持ったユニアが立っている。



――わーぱちぱち



ユニア「おいっすーー!」



――「「「「おいっすーー!!」」」」



ユニア「私は、とある駐在所に勤務する駐在官です。日々都市の為、都市民の為に働いているのですが、一緒に勤務する駐在官達がもーーーー、もう本当に困った人たちばっかりなんです!」


ユニア「特に今日は、仕事の後出張に出かけなければならなくてとても忙しいんです、だから早く終わらせないといけないのですが、このとおり誰も来ていません!」


 ここで王子、トカート、ルルトが出てくる。


――わーパチパチ


ユニア「なにしてるんですかー! 遅刻ですよーー!!」←メガホンで怒鳴っている


ユニア「先輩! 3人で貴方が一番上でしょう! 率先して遅刻してどうするんです!」


王子「怒っちゃやーよ!」


ユニア「……トカート」


トカート「怒っちゃやーよ!」


ユニア「フィリア軍曹」


ルルト「二度としません、三度します」


ユニア「…………」


ルルト「怒っちゃやーよ!」


ユニア「……もういいです、それでは恒例の朝点呼を取ります、一列に並んでください」


3人「「「へーい」」」


ユニア「休め! 気を付け! 番号!」


3人「「「1!!!」」」


ユニア「1!!! じゃないでしょう! 全員がちゃんと番号をそれぞれに言うんです!! いいですね!」


3人「「「へーい」」」


ユニア「休め! 気を付け! 番号!!」


3人「「「123!!」」」


ユニア「123!! じゃないでしょう! 1! 2! 3! って点呼を、、、ってあれ? 3で終わりって、神楽坂先輩は何処にいるんですか」


王子「神楽坂? はいはい、昨日ボードゲームやってそのまま寝るって言っていたから」


ガラッ←押入れを開ける


神楽坂「zzzz」←押し入れ布団で寝ている神楽坂


王子「おーい、おきろー」


ユニア「…………」


バコッ!←神楽坂をメガホンでひっぱたく


神楽坂「っ~!」


ユニア「起きろっていってるのーー!!」←メガホンで怒鳴る


神楽坂「~~!! もー、なんだよ、ユニア」


ユニア「今日は仕事が終わった後出張に行くんだから仕事しろーーー!!」←メガホンで怒鳴る


神楽坂「~~! だー、わかったよ、分かりました! すみませんね! もう」


ユニア「完成したら私にもってきてください、決済印押しますので、全て終われば出張に出かけますよ」


4人「「「「へーい」」」」



―全員真面目に仕事してる。



神楽坂「へ、へ、いっきし!!」


ガン!! ←神楽坂に金ダライが落ちる


神楽坂「~っ! ??」


 キョロキョロ


神楽坂「あ、あの、先輩」


王子「なんだ?」


神楽坂「たらいが」


王子「たらい? あー、馬鹿だな、お前、また怒られるぞ」


神楽坂「いや、ちがくて、たらいが天井が落ちてきて」


王子「天上からたらい? んなわけないだろ! このバータレが!(ベシッ!)」


神楽坂「アイダ! いや、本当に」


王子「いいから仕事しろ仕事!」


神楽坂「はい……」


 再び全員真面目に仕事をしている。


神楽坂「へ、へ、いっきし!!」


ガン!! ←神楽坂に金ダライが落ちる


神楽坂「~っ!」


神楽坂「…………」←何かを考えている


 すっと、執務室の隅に移動する神楽坂。


神楽坂「へ、へ、いっきし!!」


ガラン! ガラガラ ←神楽坂の机の上にたらいが落ちる


神楽坂「ほほう」


ユニア「何やってんですか先輩!! そんなところでサボって!!」


神楽坂「え? いや、そのたらいが」


ユニア「たらい? 何を訳の分からないことを言っているんです? 先輩はただでさえ仕事が遅いうえに間違いが多いんですから、ちゃんとやってくださいよ」


神楽坂「…………」


ユニア「いいですね? わかったらさっさとやってください」


神楽坂「ユニアさんや、ユニアさんや」


ユニア「もう! なんです?」


神楽坂「ちょっと書類で分からないところがあって」


ユニア「はぁ、はいはい」


神楽坂「ホントすみませんね、遅くて、ささ、座ってください」


 ユニア、神楽坂の席に座る。


ユニア「どこです?」


神楽坂「ここなんだけど」


ユニア「ここですか? って、ええー、もう、これ今まで何回も教えたことなのに」


 神楽坂、ささっと執務室の隅に行く。


神楽坂「クスクス! へ、へ、いっきし!!」


ガン!! ←神楽坂に特大の金ダライが落ちる


神楽坂「~~っっ!!」←もんどりうつ神楽赤


ユニア「先輩! ちゃんと聞いているんですか!」


神楽坂「す、すみません」


ユニア「もういいです! これで決済印押しますから! 出張の準備をしてください! 他の皆さんもいいですね!」


3人「「「へーい」」」


神楽坂「…………」


 とそんなこんなで全員がいなくなる。


神楽坂「……後半いってみよう、後半しゅっぱーつ」



――旅館



トカート「ほほー! いい旅館じゃないですか!」


ルルト「格安だって聞いたから期待していなかったけど」


ユニア「格安プランがたまたま見つかったので」


 と女将に案内されて5人で部屋に入る。


王子「ほほう、中々広いじゃないか、それじゃ早速荷物を」


ユニア「いえ、ここは私の部屋です、先輩方は別の部屋ですよ」


王子「そうなんか、まあ、男女別々なのは当たり前か、それで俺達は何処へ?」


ユニア「隣の部屋へどうぞ」


 と三畳間の部屋に入る。


ルルト「何この倉庫?」


ユニア「ここで泊ってください」


(;゜Д゜)エエーー!! ←全員


トカート「狭い!! 三畳間で4人!? どうして!?」


ユニア「私は女ですから、それでは今後の予定を説明しますよ」


王子「凄い、当たり前のように言いきって話を進めるね」


ユニア「今日の予定ですが、今日はこのまま寝てください」


(;゜Д゜)エエーー!! ←全員


ルルト「だってまだ八時だよ!? 全員集合してこれから夜に遊びに繰り出して」


ユニア「アソビにクリダス?」


ルルト「なんてね! 仕事で来ているものね!」


ユニア「あ、それと明日は午前四時に起きるんですよ」


ルルト「午前四時から起きて仕事って、ええーー!!」


ユニア「我々は公僕ですから。それではおやすみなさい」


 と隣の部屋に行く。


ルルト「公僕ですからって、、、、どうする?」


王子「当然に遊びに行くに決まってるだろ」


トカート「お供します!」


神楽坂「しかしどうしましょう、何か手が」


トカート「! 先輩方!!」


 スッと天井の縁を摘まんでそのまま雲梯の要領で進む。


トカート「これ、これですよ!」


王子「いやいや、お前凄いな! っていうかできるか!!」


神楽坂「あ!! 皆さん皆さん! ここにゴミ袋が!!」


王子「よし! これを被って行くぞ!!」


4人「「「「ススッ」」」」←廊下を歩いている


ユニア「ん?」


4人「「「「ピタッ!」」」」


ユニア「…………気のせいですか」


4人「「「「ススッ」」」」←廊下を歩いている


ユニア「ん?」


4人「「「「ピタッ!」」」」


ユニア「…………」


 すっといなくなるユニア。


王子「よし! そのまま出入口へ!! 行くぞ!!」



ユニア「どこへ行くんです?」←先回りしていたユニア



Σ( ̄△ ̄|||) ←4人



ユニア「明日は仕事と言っているでしょう! 皆さんは旅行ではなく出張で来ているんです!! 部屋に戻りなさい!!」


4人「「「「ドドドド!!」」」」←急いで戻る


ユニア「いいですか? 私は貴方達が憎くて言っているわけではありません。節度が大事だと言っているんです!」←自分の部屋から隣の部屋に向かって説教をしている


ルルト「うるさいなぁ、もう、あっ! ユニアは気を取られているから、縁側へ匍匐前進で行こう!!」


3人「「「よし!!」」」


ユニア「我々の給料は税金から出ています。それがどういう意味か分かりますか? 当然に求められる節度は民間よりも高いのは当たり前なんです」


4人「「「「…………」」」」←縁側を匍匐前進している


ユニア「もちろん遊ぶなとは言いません、むしろ遊びは重要です。ですがどうして仕事中に遊びに行こうとするのですか!」


4人「「「「…………」」」」←縁側を匍匐前進している


ユニア「ちょっと、聞いているんですか! しっかりしてください!」


 バン!←床を思いっきり叩く


 ドゴォ!←縁側の端が外れて4人が転げ落ちる


4人「「「「~~っ!!」」」」←のたうち回る4人


ユニア「って! まーーた何をしようとしているんですか!! いいかげんにしなさーい!!」←メガホンで怒鳴る



――そんなこんなで夜 



 ムクリ ←トイレの為起き上がる神楽坂


 テクテク ←歩いていると途中でウィズ神の銅像に通りかかる


神楽坂「何処にでもあるやね、ウィズ神の銅像、、、」


 銅像の前を通り過ぎた時。


 ベシっ!! ←銅像が動いて神楽坂の頭をはたく


神楽坂「っ!」←後ろを振り向く


 サッ! ←元に戻る


神楽坂「??? 気のせいかな」←前を向いて歩きだそうとする


 ベシっ!! ←銅像が動いて神楽坂の頭をはたく


神楽坂「っ!」←後ろを振り向く


 サッ! ←元に戻る


神楽坂「…………」←前を向いて、、。


銅像「……」←銅像が動いて、、、。


神楽坂「っ!!」←後ろを振り向く


銅像「っ!!」←止まる


神楽坂「……あれ~、こんな形だっけ」


銅像「…………」


神楽坂「…………」←神楽坂後ろを向く


 ベシっ!! ←銅像が動いて神楽坂の頭をはたく


神楽坂「っ!」←後ろを振り向く


 サッ! ←元に戻る


神楽坂「…………」


銅像「…………」


 ベシッ!! ←今度は神楽坂が銅像を叩く


 ベシッ!! ←やり返す銅像


神楽坂「…………」


銅像「…………」


 ベシベシベシベシベシベシベシ!!!!←お互いに叩きまくる


ユニア「うるさーーーい!! こっちは寝てるんです!!」


 ドゴォドゴォ!!


神楽坂・銅像「「~~~っ!!!」」←のたうち回る


ユニア「ふん!!」


神楽坂・銅像「「」」」



::おしまい::



――劇終了後・孤児院



「皆様、ありがとうございました、子供達もとても喜んでいましたわ」


 と子供達を寝かせた後、簡単な打ち上げの時にクォナが挨拶する。


 ちなみに前回の喜劇が好評で、再びやって欲しいとクォナがせがまれたのが事の始まり。


 どうなるかと思ったが王子はもちろん他のメンバーもやってみたいと乗り気で実現の運びになったのだ。


「ご主人様も、やると決まってからあっという間に脚本を作り上げて演出もしてましたけど、これも?」


「ああ、そうだよ、俺のオリジナルじゃないよ…………」


「? どうかされましたか?」


「…………」


「ご主人様?」


(´;ω;`)ブワッ ←神楽坂


「ご、ご主人様!? だ、大丈夫ですか!?」


「もう、2人しか、、、、」


「え?」


「コント見たら、笑うと同時に涙も出てくるんだよ」


「????」


 涙ぐむ神楽坂に「?」という表情を浮かべるクォナだった。



:::おしまい



 小学生の時、カトちゃんケンちゃんごきげんテレビでドリフターズを知り、ドリフ大爆笑でドはまりしました。


 今回は、大好きだった修学旅行のコントをモチーフにしました。


 ご冥福をお祈り申し上げます。

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