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プロジェクトX ~挑戦者たち~ 後篇




――首都・王城・王子執務室



 統一戦争時、神の相棒として、原初の貴族の始祖24人を率いて勝利し、ウィズ王国を創立したリクス・バージシナ。


 その血と遺志は現在も受け継がれ、現在では世界最大最強を欲しいままにしているウィズ王国。


 その偉大の血を受け継ぐ、次期国王フォスイット王子は執務室にて、城下を見下ろしていた。


 その目には何が映るのか、王国の未来か、それとも……。


「……きたか」


 視線をそらさず言葉を話す王子の後ろに舞い降りる1人の漢。


「神楽坂・ドゥシュメシア・イエグアニート・イザナミ、ここに」


 彼は原初の貴族の例外、公認されているも非公式であり、表に出ず、裏で王国を支える原初の貴族、ドゥシュメシア・イエグアニート家当主である。


 王子は振り向くと跪く神楽坂に告げる。


「面を上げよ」


「はっ!」


「結果について報告するがよい」


「無論、成功にございます」


「よくやった、それでこそ我が右腕よ」


「神に選ばれしこの身からすれば、造作もないことでございます」


 と、陰謀ごっこはこれぐらいで終わりとして。


「デュフフ、いやあ、こんなこと頼んで悪かったなぁ」


「いえいえ~、すみません男の浪漫団たち分までお金を出してくれて、あいつらも喜ぶと思います」


「なんてことはないさ、今度はそっちに遊びに行くぞ」


「是非是非~」


「というわけで、早速戦利品について聞こうか♪」


「王道の巨乳物を始めとして色々と取り揃えましたが、実は1冊、外国物も用意しておりますぜ(ニヤリ)」


「外国物(裏声)!? ほほう! これは是非異文化コミニュケーションしないとな! というか外国までいってきたのか!?」


「いいえ、優秀な行商人から仕入れたとっておきの物にございます」


「行商人? お前に行商人に知り合いがいたのは初耳だな」


「知り合いなんていませんよ」


「へ? ならどうやって?」


「クォナが行商人に子供の玩具を仕入れると聞きまして、これはチャンスと、どさくさに紛れて買ってきたのでございます」


「はいーー!!?? ちょちょちょ!! お前何処で買ってきたの!?」


「エナロア都市ですが何か?」


「えええーーー!!! どど、どさくさに紛れてって、クォナのところに世話になってたのに!? アイツ怖いのに!? それなのに!? なんでなん!? なんでなん!?」


「色々と交流も深めないと」


「みみ、み、みみみみ見つかったりとかは!?」



「もちろん誰にも見つかっていません、絶対に見つからないように隠しましたから」



「…………」


「どうしたんですか?」


「……なあ、神楽坂よ(泣)」


「な、なんで泣いているんですか?」


「お、お前の好みのタイプの女って何?」



「え? なんですか急に?」



「(あれ?)い、いや、あの、その、ざ、ざ、雑談だよ! お前のそういうのって分かるようで分からないからさ!」


「はあ、えーっと。そうですね、別に美人じゃなくてもいいんです、普通で十分、あったかい笑顔でお帰りって言ってくれて、あったかいご飯を作ってくれる、そんな女の人がいいですね」


「じー」


「な、なんです?」


「も、もう一度教えてくれ、お前の、その、好みのタイプ、理想の女性像を」


「え? な、なんで?」


「いいから」


「その」


「いいから!」


「は、はあ、えっと、笑顔の素敵なあったかいご飯を作ってくれる女の子、です」


「…………」


「あ、あの」


「本当になんともないのか?」


「え? な、なんともって、ああ、神の力の話ですか? 実はあれって何の副作用も無いんですよ、ルルト曰く目に見える愛の形、だそうですよ」


 一瞬キョトンとした王子だったが。


 パアと表情が輝いた。


「そうか! それにしても本当に見つからずに買ってこれたんだな! 感動した! 無事に買って戻ってこれて良かった! 本当に良かった(感涙)!!」


「王子、感涙するほど喜んでくれるなんて、クォナは手強かったですが、頑張った甲斐がありました!」


「なら、むふふ」


「でゅふふ」


「それでは戦利品をここに並べたまえドゥシュメシアよ!!」



「はい! どうぞ勤勉なる我が指先達を脳が震えるまで御覧くださいDEATH!!」



「え? え? ゆ、ゆび? 脳が、なに?」


 神楽坂が自信満々からカバンから取り出し王子の前に並べたのは。



 クォナのブロマイドだった。(クォナ騎士団製)



「…………なにこれ」


視線を神楽坂に移すと、後ろを向いておりゆっくりと回転して王子と正対する。



「そう、私はクォナ教大罪司教、怠惰担当、神楽坂・ロマネコンティ――デス!!」←首が90度曲がっている



「あー、俺だ、フォスイットだ、友人を診てもらいたくてな、早急に、ああ、そうだ、神楽坂だ、また頼むよ、さてと」←神楽坂の方を向く


「いいやっぁっはっぁ!! 実にいいぃ!! 実に素晴らしい体です!! これほど馴染む体は何十年ぶりかあぁ!!!」


「何十年ぶりかぁって、神楽坂さ、そのどっかから引っ張ってきたような狂人キャラはなんなん?」


「狂人? そう、私は愛の狂気にいるのです!! 慈愛に敬愛に純愛に情愛に信愛に性愛に友愛に!!! 愛に愛に愛に愛に愛あいあいあいあい!!」


「ああああぁぁぁいいいいいいぃぃぃ!!!!!!」


「そうか、よくわかったよ神楽坂、エロ本ありがとう、よく頑張ってくれたな、だから医者の手配をしたから行こうか(涙)」


 と、魔女的な因子を無理矢理取り込んで正気を失った神楽坂の肩を優しく抱いて、その場を後にしたのであった。



プロジェクトX ~石鹸の香りは死の香り~




:おしまい:



:おまけ:



:::::プロジェクトX ~挑戦者たちⅡ~




――首都・王城




 それは後の世で統一戦争と呼ばれる時代(以下略)。


 そんな、王子の執務室で王子と神楽坂は向かい合って座っていた。


「神楽坂よ」


「な、なんでしょう?」


「お前の理想の女は何?」


「……あの、王子、その質問、もう10回目を超えて、なんでそんなに」


「いいから!」


「は、はい、あの、素朴な女の子、です」


「じー」


「ビクビク」


「よし!」


「ほっ」


「じゃあ次の質問」


「え!? あ、あの、次って、この問答に何の意味が」


「いいから!!」


「は、はい!」


「じゃあいくぞ、大罪司教という言葉に心当たりは?」


「え!? なんで王子がそれ知っているんですか!? アレめっちゃ面白いんですよ!!」


「そ、そうなの?」


「異世界転移した死に戻りの能力だけを与えられた主人公が孤軍奮闘する物語なんですけどね! 登場人物たちは中々に癖がある者達ばっかりなんですが、その癖がまた良くて! タイトルも秀逸なんです! 私の中で一番なのは「自称騎士、ナツキスバル」なんですけど。内容を読むと、なんて皮肉の効いたセンスのあるタイトルなのだろうと思う次第でして! あ! もちろんタイトルだけじゃなくて」


「分かった! 分かったから! えーっと、その大罪司教ってのは、なんなんだ?」


「まだ謎が多くて何とも言えないんですが、主人公と敵対する組織に魔女教ってのがありまして、大罪司教は、その幹部ってところですね」


「(魔女……)そ、その魔女ってのは何なんだ?」


「これもまた謎が多くて何とも言えないんですが、魔女教ってのはかつて世界を滅ぼしたとされる嫉妬の魔女を信奉しているんですよ! 王子も日本語が分かればいいんですけどね! そうすればいろいろ語り合えるのに!」


(嫉妬の魔女……)


 まあいいか、やっと神楽坂も正気に戻った様子だし。


 前回は大変だった、診察時、「見えざる手が俺達に見えたのはあやまたっている!」とか自分の指を齧りながら取り乱した時はどうしようかと思ったが後遺症も無く無事復活したようだった。


 ほっと一安心していると神楽坂がニヒルに笑う。


「ふっ、王子」


「ど、どうした?」


「巨乳物でいいですか?」


「へ?」


「へ? って、エロ本を買ってくるように命令したのは王子ではないですか。いよいよその命令を実行する時が来たのですよ」


「…………」


 まあ後遺症はあると言えばあるが、忘れた方がいいのだろう。


「そ、そうか、なら、頼もう、かなぁ」


「お任せを、王子の望む戦利品を献上奉り候、本作戦は」


「ってちょちょちょちょちょっと待った!!」


「なんでしょう、マイ・マジェスティ」


「もしクォナのところに行ってさ! そのついでにとか考えているのなら辞めてくれないかな!?」


「え? 今まで何度もそれで戦果を挙げたではないですか?」


「えーっと! ほら! クォナは確かに仲間となった! だがアイツは女だろ!? 自分の趣味がばれてしまうのは、嫌なんだよなぁ!!」


「はっ! た、確かに、女ってそういう事を身内で話してしまうんですよね」


 思えば、学生時代、学校の女友達に突然「巨乳物のエロ本持ってるもんねwww」と言われて仰天した記憶がある。


 そういえばと、別の女友達に巨乳物のエロ本を持ってるとか言った記憶があるだけに自分の迂闊さを呪ったものだった。


 俺の言葉に王子も頷く。


「そのとおりだ! ああ、バレるのは恥ずかしいなぁ、仲間達には誰も絡ませないで買ってきて欲しいなぁ(棒)」


「そうですよね、すみません、俺、気が利かなくて」


「いいんだ! あ! クォナだけじゃないぞ! 仲間の世話になるのだけは辞めてくれ! な? な?」


「無論にございます、我に秘策あり(ドヤァ)」


「たた、頼んだぞ! ドゥシュメシアよ!」


「「はっはっは」」


 と肩を合わせて笑いあう2人。



(こ、今度は大丈夫だよな、うん、大丈夫だ、大丈夫、神楽坂を信じろフォスイット!)




――後日・首都・王城




 王子の執務室、城下を見るフォスイット王子の後ろでふわりと舞い降りる1人の男。


「来たか……」


「はっ、神楽坂・ドゥシュメシア・イエグアニート・イザナミ、ここに」


「戦果はどうか?」


「無論成功にございます」


「…………」


「王子?」


「ごほん! そうか、えーっと、確認だ、今回は、誰かの世話にとか、なってないよな? 俺はそう言ったもんな?」


 俺の言葉に神楽坂は再びニヒルに笑う。



「大丈夫です、ウィズに協力を頼みましたから」



「………………………………なんで?」


「ウィズは結構こういうのに寛容なんですよ! クォナもアイカもセルカも厳しいですけどね! そのおかげで誰にも頼らないで王子の漢の約束ため尽力できました!」


 言っていることもやっていることも支離滅裂、エロ本を買うのに女の協力なんていらないやん、そうか、あの後、多分、様子が変なのが仲間たちにバレて……。


 思えば、もうこれで3回目になるのか、それなのに、それなのに。


「俺は同じミスを何度も繰り返す使えない無能だよ!!」


「ええー!! 急に何を!?」


「シクシク」


「王子も色々あるんですね、まあ戦利品を見て気晴らしをしてくださいませ!」


 と意気揚々とカバンを漁る神楽坂、今度は何が出てくるんだろうか、ウィズ教の経典とかだったらいいけど、さて、その前にやることをやらないといけない。


「エロ本ありがとう神楽坂、ちょっと俺今から医者の手配をするから席を……」


 と王子を尻目に神楽坂が自信満々に並べたのは。



 本物のエロ本達だった。



「え?」


 一瞬自分の目の前に並べられたものが何だかわからず、ヨロヨロと近寄る。


「う、う、うそ」


 何冊か取り上げてパラパラとめくる、間違いない、本物のエロ本だ。


「え、え、なんで?」


「何でって、言ったじゃないですか、買ってきたと」


「あ、ああ、かってきた、のか?」


「はい! さて、我が戦利品ふるこーすをご覧ください!!」



 神楽坂・フルコースメニュー



■オードブル(前菜)――私を縛って! ~愛をこめて~(捕獲レベル3)

■スープ――――――――お兄ちゃん、お医者さんごっこして遊ぼ(捕獲レベル4)

■魚料理――――――――ええ!? あんな清楚なお嬢様がこんな大胆なHを!?(捕獲レベル1)

■肉料理――――――――人妻のいけない昼顔(捕獲レベル2)

主菜メイン――――To Loveるダークネス(捕獲レベル5)

■サラダ――――――――荒ぶる肉食女子 ~男が女を犯す? 冗談じゃないわ! 女が男を犯すのよ!~(捕獲レベル2)

■デザート―――――――ただの同級生が女に変わる時 ~2人だけの放課後~(捕獲レベル1)

■ドリンク―――――――使用人たちのご奉仕活動 ~ご主人様のためなら何でもします♪~(捕獲レベル2)


※ 捕獲レベル1:女性店員にレジに持っていくと恥ずかしいレベル

  捕獲レベル5:男性店員にレジに持っていくと恥ずかしいレベル



「以上でございます、ご堪能下さいませ、マイ・マジェスティ(ドヤァ)」


「…………」


 呆然とする王子であったが、徐々に現実が呑み込めてくる。


 間違いない、今度こそ、今度こそ、本当に、買ってこれたのだ。


「か、か、神楽坂!」


 ひしっと神楽坂を抱きしめる。


「よかった! 本当に良かったよ! わーんわーん!」。゜・(>Д<)・゜。


「そんなに感激してくれるなんて、吟味に吟味を重ねた甲斐がありました」


「神楽坂よ」


「はっ!」



「見事かぶいたものよ!! 大儀であった!!」



 自分の言葉に「にやっ」と笑う神楽坂。


 平和な解決ってなんと素晴らしきこと、それでは早速新しき芸術を、まずは異文化コミュニケーションから……。


(あれ?)


 とここでやっと冷静になった頭で改めて見てみる。


(…………)


(あれ? なんだ、何か違和感がある)


(…………)


 何だろう、大事な何かを、いや、致命的な何かを見落としているような。


 すっと、何かが冷えていく。


 背筋が寒くなっていく。


 コマンド?


■見る

■考える


→■見る


(フルコースを見てみよう)


 神楽坂・フルコースメニュー


■オードブル(前菜)――私を縛って! ~愛をこめて~(捕獲レベル3)

■スープ――――――――お兄ちゃん、お医者さんごっこして遊ぼ(捕獲レベル4)

■魚料理――――――――ええ!? あんな清楚なお嬢様がこんな大胆なHを!?(捕獲レベル1)

■肉料理――――――――人妻のいけない昼顔(捕獲レベル2)

主菜メイン――――To Loveるダークネス(捕獲レベル5)

■サラダ――――――――荒ぶる肉食女子 ~男が女を犯す? 冗談じゃないわ! 女が男を犯すのよ!~(捕獲レベル2)

■デザート―――――――ただの同級生が女に変わる時 ~2人だけの放課後~」(捕獲レベル1)

■ドリンク―――――――使用人たちのご奉仕活動 ~ご主人様のためなら何でもします♪~(捕獲レベル2)


※ 捕獲レベル1:女性店員にレジに持っていくと恥ずかしいレベル

  捕獲レベル5:男性店員にレジに持っていくと恥ずかしいレベル



(…………)


(やはり不自然だ、でも何が不自然なんだろう)


 コマンド?


■見る

■考える


→■考える


(色々と取り揃えているのが分かる、確かに一つのジャンルをたくさんなんてのは、実際にエロ本を買ってくる時にはやらない、もし一つのジャンルをたくさん買ってくるなんてのはリクエストがあった場合だ……)


(…………)


(……え? 俺、今、何を考えた?)


 コマンド?


■見る

■考える


→■考える


(そ、そうだ、普通、友達にエロ本を買ってくる場合は、聞くよな、何がいいんだよって、それか、聞かない場合は半分ドッキリみたいな形で特殊性癖もの買ってきて、カラカラ笑うとかするよな)


(そうだよ、あの会話を思い出してみろ!)


(そう! 神楽坂と俺は、その会話をしていた! もう一度! フルコースを見てみよう!)


 コマンド?


■見る

■考える


→■見る



 神楽坂・フルコースメニュー


■オードブル(前菜)――私を縛って! ~愛をこめて~(捕獲レベル3)

■スープ――――――――お兄ちゃん、お医者さんごっこして遊ぼ(捕獲レベル4)

■魚料理――――――――ええ!? あんな清楚なお嬢様がこんな大胆なHを!?(捕獲レベル1)

■肉料理――――――――人妻のいけない昼顔(捕獲レベル2)

主菜メイン――――To Loveるダークネス(捕獲レベル5)

■サラダ――――――――荒ぶる肉食女子 ~男が女を犯す? 冗談じゃないわ! 女が男を犯すのよ!~(捕獲レベル2)

■デザート―――――――ただの同級生が女に変わる時 ~2人だけの放課後~」(捕獲レベル1)

■ドリンク―――――――使用人たちのご奉仕活動 ~ご主人様のためなら何でもします♪~(捕獲レベル2)


※ 捕獲レベル1:女性店員にレジに持っていくと恥ずかしいレベル

  捕獲レベル5:男性店員にレジに持っていくと恥ずかしいレベル



(やっぱりだ! なんですぐに気が付かなかったんだろう、神楽坂はこう言っていたじゃないか!!)



――「ふっ、王子、巨乳物でいいですか?」



 コンコン。



「ひっ!!」


 飛び上がるほど驚いてすぐに視線を扉に移す。


 なんだ、今の、ノックの音?。


 い、いや、緊急の要件ではない限り誰も来ないように言ってある筈、だからノックの音なんて。


 待て待て、冷静になれフォスイット、普通ならば自分に用件があるからノックをしているのだ、何かあったのなら早急に対処をしないといけない。


「ぱ、ぱぱ、パグアクス……か?」


 コンコン。


(…………)


 何で答えないんだろう、普通ならノックをして、問いかけるか、問いかけたら答えるものじゃないのか。



「王子、大丈夫ですよ」



 こう言ったのは神楽坂、何が大丈夫なんだろうかと思うとこういった。


「ウィズですよ」


「…………」


「協力してくれたお礼に、お土産も買ってきたんです、折角だから3人で食べましょうという事で呼んだのですよ」


「…………そうか、一応聞く、なあ神楽坂」


「なんです?」


「大丈夫か?」


「もちろん大丈夫デス、大丈夫デス、大丈夫デス大丈夫デス大丈夫デスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスデスDie The death! Sentence to death! Great equalizer is The Death!!」


※訳 死を遂げろ、死刑を宣告する、死は全ての者を平等にする


「そうか……」


 神楽坂の言葉を受けて、悟りを開いたかのような表情の王子。


 コンコン。


 鳴り響くノック音。


 目の前にはただ赤。


 ぼくの喉からあふれ出す気持ちの赤。


 最後に思ったのは、神の力は医者の力で治せるのだろうか、ということだった。


 女達の中でただ1人。


 ぼくは神楽坂が可哀そうになった。


 ……神楽坂……。


 終


かまいたちの夜


Ending List No6 ―When They Cry―




:おしまい:





今回で日常篇は終わりです。


次は第四章です。


リゼロパロは原作ではなくアニメより。


パロディ元のアドレス(ニコニコ動画)を実験的に張ります。


趣味が合えば幸いです。


https://www.nicovideo.jp/watch/sm29589386



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