はじめてのスキルを使って見た。
ステータス表示を
ウィンドオープン→ステータスオープンに変更しました。
「見知らぬ天井。」
昨日、泊まった宿の天井だから、知らないわけないんだけど、某アニメの有名な奴なので、言ってみたかっただけなんだ。
そして、この世界は、やっぱり、夢ではなさそうだ。結論を出すには、少し早いか。・・・、可能性が、限りなく低いってことにしとくか。
「トントン」
少し控え目なノックの音が、聞こえる。
俺もベットから返事をするのを控え、ドアの方に近づいて、返事をした。
この世界のTPOかもしれないから。
「はい、どなたですか。」
「おはよう、ユウ。」
「ディアナ、おはよう。」
ドアを開けると身支度を整えたディアナが、桶とタオルを持って、立っていた。
「はい、これで、顔洗ってね。タオルと桶は、宿の人か、女将さんに渡してくれたらいいから。先に、下に降りて、席取っておくから。」
「ありがとう。」
タオルと桶を受け取って、一度部屋に戻って、支度をしてディアナのところに行った。
朝食は、ディアナと同じもので、パンとスープ、ベーコンエッグに、サラダと意外に量が、多めだった。
ディアナと美味しくいただいた後は、そのまま、町の外にでた。
今日は、町の外を一周回って、その後は、薬草について、教えてくれる予定なのだけど、なんとなく散歩をしてるだけのように思える。
「ユウ、ぼーっと歩いてちゃあ、駄目だよ。今は、周りに注意を向けて、警戒する練習だかね。」
「・・・、ディアナその話、はじめて、聞いたんだけど。」
「えっ、あれ、言ってなかった。」
「うん、聞いてない。」
「ははは、ごめん。いい忘れちゃった。」
「いや、そんな可愛い感じで言われても。・・・、許してしまうじゃないか。」
「うんうん、ユウは、優しいね。」
「可愛い娘には、優しくなって、しまうもんだよ。」
「ふーん、可愛い娘だけなんだ。」
「・・・、よし警戒するぞ。」
うーん、ディアナの機嫌が、悪くなったけど、なんでだ?
女性って、難しいな。
「なあ、ディアナ、周囲の警戒が、できるスキルって、ないのかな?」
「えっ、うーん、私は、聞いたことないよ。」
「あれば、便利そうなんだけど。」
「うん、便利だと思うよ。と言うか、あれば、必ずパーティーメンバーにいれると思うから、ないと思うよ。」
「だよな。まあ、ないなら仕方ないか。」
周辺を警戒するスキルはないってことは、昨日設定したスキルが、役立つな。
確認をするのに、ステータスを開いた。
ステータス内の設定で、自分以外に見えないようにしている。
名前 :ユウ ヤマシタ
歳 :15歳
個人固定スキル:ステータス表示
獲得スキルポイント操作
スキルポイント:1
職業 :村人Lv1、無職Lv2
職業スキル :職業自由選択変更 ”無職固定スキル”
体力、筋力 微UP ”村人固定スキル”
スキル :短剣術Lv1
偽装 ”スキルを偽れる”
明眼 ”スキル、アイテムの説明、相手のステータスが見える”
獲得スキルポイントUP✖3 ”通常の3倍になる”
複数職業選択✖1 ”職業を2つ選択できる”
スキル保持 ”職業固有スキルを職業変更後でも保持できる。効果の重複はない"
この中の明眼で、相手のがステータスを見ることが、できる。しかも、視界に入ってなくても見れる。昨日、宿の部屋で、試しに壁越しからディアナのステータスを確認してみたら、普通に見ることができた。ただ、連続使用は、10分間くらいで、回復に30分間くらいかかるが、10分間フルに使わなければ、回復時間も少しでいいから、その点を注意すれば、索敵としても使えるはずだ。
まだ、距離の検証が、出来てないから、今日ついでにしてみよう。
あー、後、この明眼は、見たいものだけのステータスに絞れるから、この点も便利だ。
と言うことで、モンスターに絞れば、この周辺のゴブリンが、多数表示された。
うーん、距離も表示されるといいんだけどな。
と考えているとステータスの一番下に距離が、表示された。
・・・、便利なんだけど、うーん。まあ、いいか。思ったことで、表示されれば、ラッキーだと思うか。
一番遠いい数字は、483mか。少し短く考えて、450mとしとくか。
「ユウ、また、ボーっとしてる?」
「うん、ちゃんと周りを警戒してるよ。」
森の中、100mくらいのところに5匹のゴブリンが、群れでいるな。
こちらに、向かっているわけでもないので、ほっとくか。
・・・、あれ、2匹が、こちらに向かって移動してる。俺たちに気付いたのか。
と思っていると、2匹が、向かってきている、木々の隙間から、女の子が、飛び出してきた。