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ファンタジー世界でのびのび生きていこう。  作者: 初心者
第一章 ファンタジー世界にて、生きるすべを学ぶ。
8/62

自分のスキル確認とおいしい料理。

部屋の中は、ベッドと小さめのテーブル、椅子があるだけだった。とりあえず、ベッドに腰掛けみたが、フローリングにダンボールをひいた感じだ。・・・、固いけど、寝れないことはなさそうだ。砂利の上で、寝るのに比べれば、いい方だろう。


 うーん、ちょうど一人だし、現状の整理をしてみるか。

 可能性は、3つか。

 夢、ゲームの世界、現実で異世界にいる、だな。

 いや、ゲームの世界と現実で異世界は、同じと考えてると、現実でゲーム中の設定が、生きてる異世界て感じで、2つか。

 どちらにしても死ぬことは、回避すべきだろう。死んで、目が覚めるか、そのまま死ぬかの2択なら、試すわけにもいかない。 

 

 ゲームの設定が、生きてるなら、スキルポイントの振り分けが、あるはずなんだけど、どうやって見るんだ。

 「・・・、スキルオープン。」

 何も起こらないか。

 「ステータスオープン。」

 あっ、なんか出た。半透明なボードに文字が書いてある。なるほど、この辺りは、ゲーム感覚ってことか。

 で、書いてあることは、

 

  名前     :ユウ ヤマシタ

  歳      :15歳

  個人スキル  :ウィンドウオープン

          獲得スキルポイント操作

  職業     :無職Lv2  

  スキルポイント:61

  職業スキル  :職業自由選択変更

  スキル    :短剣術Lv1

 

 俺のステータスか。ゲームで、設定した歳と職業になってる。

 ・・・、そう言えば、本や漫画なら、こういう時、チート使用になるはずだけど、これって、チート仕様なのか?個人スキルって、ステータスが見えることと獲得スキルポイント操作、ポイントの割り振りができることだろうけど。

 微妙じゃねぇ。

 あっ、でも、スキルで、手ごろなポイントで、いいのが、あればそうでもないか。

 まずは、習得できるスキルの確認をして、厳選するか。


「コンコン、コンコン」

「はい。」

「ユウ、ご飯に行くよ。」

「あっ、ディアナ。すぐに出るよ。」

 スキルについては、後で、詰めよう。

 部屋を出るとディアナは、すでに階段を下りているところだった。

 俺は、慌てて、ディアナの後を追った。

 追いついた時には、ディアナは、席についていた。俺は、ディアナの向いに座った。

 食堂は、食事や酒を思い思いに楽しんでいる人で、9割りほど埋まっている。

 俺が、珍しそうに回りを見ていると

「ユウ、料理は、私と同じでいい。」

「あっ、うん。お願いします。」

 注文を取りに来ていた、女性に注文をしてくれた。

 あれ、ディアナが、さっきより綺麗に見える。

「うん、どうしたの?私、何か変?」

「変なんかじゃなくて、ディアナが、さっきより綺麗になってるから。」

「湯あみをして、埃とか落としたからだよ。」

 あれ、ディアナが、照れてない。態勢が、ついたのか。・・・、でもないか。耳が赤い。

「うん、ディアナ、俺の顔なんかついてる?」

 ディアナを観察していた俺をいつのまにか、ディアナが、凝視していた。

「ついてないけど、なんか、悪だくみをしてるように見えた気がしたから。」

「おー、ディアナ、勘がいいな。」

「・・・、してたんだ。まあ、聞いたらまた疲れそうだから、聞かないけど。」

「それは、残念。」

「おぅ、姉ちゃん。そんな、冴えないガキと一緒にいないで、俺らと楽しくしようや。」

「ディアナ、そう言えば、明日からの予定って、どんな感じなんだ。」

「うーんと、私が、町から受けてるクエストをこなしながら、基本知識と戦い方を学んでもらう感じだよ。」

「結構、ざっくりしてるんだな。」

「まあね。私も一人で、教えるのは、はじめてだから。」

「へー、そうだったのか。その割に、「おい!無視してんじゃねえぞ。」なれてるな。」

 と俺は、無視し続けようとしたんだけど、テーブルを乱暴に殴ったためか、ディアナが、酔っ払いAに視線を向けていた。ちょっと、殺気付きで。

 おっさんの視線は、ここにきて、ほぼディアナの胸か顔しか見ていない。俺は、眼中にない。まあ、当然だろう。

「はー、相手にしないってサインなんだあきらめなよ。おっさん。」

「ガキは、黙ってろ。痛い目に、あいたくないならな。」

 いつもの俺なら、危ないことには、関わらないようにするんだけど(ゴブリンとの戦闘をしといて、今さらだけど。)ここにきて、ちょっと性格変わったのか。ただ、このおっさんにディアナを渡したくないってだけの独占欲か。まあ、どっちでもいいか。

「3流の悪党が、言うセリフを簡単に言えるおっさんに、そんなこと言われてもな。」

「はっ、ガキが、いきがるな。」

 と言うなり、俺の胸倉を乱暴につかんできた。後、顔が近いので、勘弁してほしい。

 ちょっと、嫌な顔をしてると調子づいたのか、おっさんが、ディアナの方を向いて、

「こんな、口だけのガキより、俺らのとこに来いよ。なんなら、これからパーティーを組んでもいいぜ。」

 あっ、ちょっと離れた席から、歓声が、上がってる。どうも、お仲間のようだ。

「あー、たぶん、おっさんの言う通り、俺は、おっさんよりも弱いだろうし、たぶん、相棒よりも弱いよ。でもなそんな些細なことで、今、引くわけないだろう。おっさんたち、馬鹿だろ?」

「あん、なんだと。」

「うーん、だから、おっさんたち、馬鹿で、理解力なぁ。」

 最後まで、言う前に、床に叩きつけられた。一瞬、息ができない衝撃だ。結構、痛いな。

 追撃が、来ると思って、体を丸めたが、・・・、いつまで、たっても来なかった。

 顔を上げてみるとナイフをおっさんの喉元に手前で、止めた状態で、ディアナが、おっさんを睨みつけていた。

 離れた席のおっさんの仲間が、席を立とうとしたとき、女将さんが、俺たちのテーブルに料理を持ってきた。

「喧嘩は、そこまでにしな。飯が、冷めちまう。それともまだ、やるっていうなら、外でやりな。他のお客様に迷惑だ。それとあんた、ナンパ失敗して、暴れるなら、私たちが、相手になるよ。」

 ディアナ以上の殺気で、女将さんが、静かに言った。

 それを聞いたディアナは、ナイフをしまって、何事もなかったかのように席についた。

 俺もちょっと背中が、痛いが、それに見習った。

「ちっ。」

 おっさんたちは、何か言いたそうな顔をしながら、結局、店を出て行った。

「ディアナ、よく我慢したね。ユウ、弱いけど男だったよ。」 

「ごめんなさい、女将さん。」

「ディアナ、ここで、暴れたことあるの?」

「えっ!」

 二人が、この場面で、それを聞くか!?って顔をしている。

「まあ、そのね。」

「ははは、ユウは、変な奴だね。」

「えー、そんなことないよ。」

 女将さんの笑い声で、静まりかえっていた食堂が、息を吹き返したかのように、話し声や笑い声が、生まれた。

「女将さん、これマスターが、ユウさんにって言ってました。」

「へー、珍しいもんだね。ユウ、あの人に、すぐに気に入られるなんて、よかったね。」

「マスター?あの人?」

 ディアナが、バーカウンターの方をちらっと見て。

「カウンターの中で、コップを磨いてる人だよ。女将さんの旦那さん。」

 ・・・、バーテンダーみたいな人がいた。影薄いよ。

「ほら、あの人からだ。食べな。」

 肉を香草焼きしたものを女将さんが、テーブルに置いてくれた。

 その前に女将さんが、置いた料理は、コーンスープみたいな色のスープとパン、野菜と肉の炒め物。おいしそうな匂いが、食欲を誘う。

 ディアナが、切り分けてくれていた香草肉をさっそく食べてみる、鶏肉と同じ味だった。

「おいしい。」

 他の料理も食べてみると、コーンスープみたいな色のスープは、コーンスープと同じだ。野菜炒めの肉の味は、豚肉だった。野菜は、よくわからないけど。

「どれも美味しい。」

「ありがとうよ。そんなに、おいしそうに食べてもらえると作る方としては、嬉しいね。」

「でしょ。ここの料理は、大きい街でも負けないおいしさなんだよ。パンなんて、銀貨1枚のパンと比べても遜色ないんだよ。」

「ははは、ディアナにそこまで、言ってもらえると嬉しいね。パンをサービスしとくね。」

「ありがとう、女将さん。」


 食事も終わり、部屋に戻ってきた。

 あの後は、問題もなくおいしい食事を堪能できた。ディアナも始終ニコニコしてて、なんか俺もすごくうれしい気分になれた。食事は、やっぱり偉大だな。

 

 このまま、眠ってしまいたいところだけど、スキルをまだ、設定できていないから、しておかないと。

 死を回避するために、出来ることは、しとかないと。


 そう言えば、さっきの絡んできてたのは、冒険者なのかな?外に出て行ってたけど。

 ・・・、注意は、しといたほうがいいだろう。

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