オクト町到着。
「到着。ユウ、ここがオクトの町よ。」
ディアナに言われて町を見てみたが、俺の想像していた町のイメージの城壁で囲んでいたり、入り口には門兵がいて荷物確認をされたりする列ができてるとかだったんだけど、着いたオクトの町は、全然違った。壁は、あるけど高さは今の俺の身長165cmと同じくらいか少し高いくらいだ。ディアナは、俺よりも少し高い170㎝くらいだと思う。だから、壁の向こう側が見えるんだろう。壁って言うイメージよりも塀て言われた方が分かりやすい。
門は木で出来てるけど少し頼りない感じがする年期の入りようだ。門兵も警備兵もいなかった。
「ディアナ、ここって町?」
「ああ、町だよ。どうしたんの、ユウ。」
「いや、なんか変な違和感があって。」
「違和感?」
ディアナが、小首を傾げて考えてる。ちょっと仕草が、可愛いぞ。
「・・・。あっ、町と街の違いじゃないかな。」
「町と街?」
「そうそう。村>町>街て、感じだから。村と町の違いは、宿があってしっかりした塀が、あるかだよ。街との違いは、ここよりももっと大きいこと。」
「街のほうは、結構アバウトなんだけど。」
「実は、街との違いって私もよく知らないんだ。でも見たら、あっ、街だ。って、思ったよ。」
「ディアナが、そういうなら行くときの楽しみにしとくよ。」
「うんうん、すごいから楽しみにしといて。」
ディアナが、子供に見える。って、言うとたぶん怒られるから言わないけど。
子供と言えば、さっき小川で自分の顔が、今の34歳の顔でなく子供の顔になっていた。自分のことを色々と確認したところ、ゲームで設定した15歳になってるのだと思う。身長は、自分の希望を入れていたので、ちょっと嬉しかったりする。
でも、それよりもディアナの方が、背が高かったのが少しショックだったりするんだけど。
「ユウ、まずは、ギルドに行こう。さっきのゴブリンを換金とユウを冒険者見習いに登録するから。」
「へー。冒険者って登録制なんだ。」
「そうだよ。登録することで、職業としての恩恵を受けることができるんだよ。」
「恩恵っていうのは、どんなこと?」
「冒険者だと、アイテム棚を使えるようになるよ。後は、武器防具の値段が見えたり、魔法が使えたり、癒しが使えるとかな。」
「おっ、それはすごい。僕も魔法とか使えるようになる。」
「魔法は、特殊な才能がいるからユウにあればなれるよ。」
「そうなの。それならなれるかもしれないってことだね。」
「まあ、そうだけど。魔法士ギルドに行ったらわかると思うから、そのうちいってみたら。」
「魔法士ギルドもあるんだ。」
「でも、まずは、冒険者ギルドに登録して見習いを卒業しないとね。」
「見習い?」
「そう。冒険者になるためには、まず見習いになって、卒業をしないといけないんだよ。」
「ディアナ、その話はじめて聞いたんだけど。」
「うん、言ってなかった。ごめんね。」
「まあ、いいんだけど。見習いの期間て、どれくらい。」
「うーん、人によって変わるけど、だいたい1ヶ月くらい。私もそれくらいだったし。」
「卒業するには、何が必要になんだ。」
「冒険者ギルドで、決められたスキルを習得することと一緒にいる冒険者が、認めたらOKだよ。」
「一緒にいる冒険者?」
「そう。見習いをするときは、必ず冒険者が一人指導者としてつくんだよ。」
「・・・てことは、俺は、ディアナがいなかったら冒険者になれなかったのか。」
「うん、そうだよ。ユウは、ラッキーだったんだよ。」
「ディアナって、たまに、重要なことを言い忘れたりするよな。」
「えー、そんなことないよ。て、話してたら冒険者ギルドに着いちゃったから後は、中で話そう。」