目が覚めたら、巨乳がいた。
風が気持ちいい。
これなら、もう少し寝れるな。
・・・・、いやいや、おかしくない。
確か部屋の窓は、開けてなかったはず。それに、さっきまでパソコンの前にいたはずなのに、草や土の匂いがして、芝生の上に寝ている時のような感触があるんだ。
起きてまわりの状況を確認してみたが、さっき感じた匂いと感触の通りの光景が目の前に広がっている。
これは、夢?二度寝してしまえば目が覚めるか?
と考えてると突然声をかけられた。
「ねぇ、どうしたの?」
声をかけられたほうを見ると女性が、立っていた。
まあ、声をかけてきたのでそこに人がいるのは、問題はない。だが服装がなんというか、ファンタジーの世界でよくある冒険者っぽい恰好の女性がいた。
服の上から皮っぽい胸当てをして、腕には鉄製の小手をつけて、腰には剣を刺している。ただ、上から下までを見て一番目にひいたのは、胸当てによって隠されている胸だろう。大きい!これは、DもしくはEカップくらいありそうだ。
返事をするのも忘れて、胸を凝視していしまった。
「どこを見てるのかな。」
と言ったかと思えば、いきなり腰の剣を抜いて俺の目の前に剣先を向けてきた。
先端恐怖症の人には、耐えれない光景だろう。いや、普通に怖いのであんまり関係ないか。
「あっ、ごめんなさい。つい、立派なものだったから。」
胸から剣先にそして、彼女の顔へと視線を変えながら言うと
「えっ!!」
顔を赤く染めながら、剣先がより近づいてきた。
「心配して声をかけたのに。恥ずかしいから、死んでください。」
あっ、目と声が冷たい感じになった。やばい!これは、本気で殺される。
と思った瞬間、体が後ろに勢いよく下がった。
そして、土下座をした。
「ごめんなさい。死にたくないです。」
「・・・仕方ないので、今回は、許します。」
少し、あきれた表情をしながら剣を腰の鞘に納めてくれた。
人は、殺されそうになると何でもするもんだな、この歳になって初めて知った。
それに夢の中で、死ぬのも嫌な目覚めになりそうだし。
「ねぇ、聞いてるの。」
「あっ、ごめんなさい。ちょっとボーっとしてました。」
「はー、君は、なんで、こんなとこで、寝てたの。」
「さー、私にもさっぱりです。逆に教えてほしいくらいです。」
・・・、あっ、あきれた顔をしてる。
まあ、こんな返答したら俺だってあきれるか。
「あのー、ちなみにここってどこですか?」
「オクト町の近くだよ。」
「オクト町?」
「そうだよ。今から戻るところだから、町まで、案内しようか。」
「はい、お願いします。」
これは、あれかな。ネトゲーをしようとして、寝てしまって、こんな夢を見てるのかな。