夜
この話以降から毎日投稿が出来なくなりました。
ご迷惑おかけし、誠に申しわけありません。
中間考査がおわるまで更新ができないと思います。
希望はうちの家に泊まることになった。
ちなみに、希望は一人でここまで来たらしい。県外なのに……すご。
私たちは私の部屋で寝る。昔は遅くまで起きてしゃべってたなぁ。なんだか、懐かしい。でも、今日は……。
「お泊り会なんて、楽しみ! 久しぶりだね、一緒に寝るなんて!」
希望は本当にうれしそうだった。私は苦笑いしながら布団に入った。
って、宿題忘れてた。……私は別にいいか。
どうせ、忘れても何も言われないし?
「もー、純香ちゃんったらうれしくなさそうだね。どしたの?」
希望が首をかしげながら聞いてきた。私がお泊り会を楽しみだと思ってないのは合ってるけど、別にうれしくないわけじゃない。
どっちにしろ、理由なんてないし、返事なんてできない。ま、そんなとこまで聞いてくるわけない――――――。
「ちょっと、返事してよ~。楽しくないの? どっちなのーっ!?」
ぐっ……。いらないこと言いやがってっ……。この聞きたがり屋め。
これだからしつこい人は嫌い……あれ? 私って、しつこい人、嫌いだよね。そのわりには、希望と一緒にいてもイラつかない、気がする。
これって、何なんだろう? って、何でもいいか。
うん、何でもいいな。
つまり、どーでもいいっていう、いつものパターン。
「はいはい。楽しい楽しい」
私が適当にそう言うと、希望は不満そうにしながら、布団にもぐりこんだ。暑くないのかな。
って、だからそんなことどーでもいいんだってばっ!……何一人で言ってるんだろう。
「……おやすみ」
私はそうつぶやくと、部屋の電気を消した。希望は何も言わなかった。けど、私は気にしない。
「昔は、よくこの部屋で遅くまでしゃべってたよね」
私は独り言を言うときのような声の大きさで、話し始めた。希望は何も言わなかった。
だけど、きっと希望は静かに黙って聞いてくれてると思う。私が一番信頼できるのは、希望だもん。お姉ちゃんは二番目かな。
「あの頃は楽しかったけど……今は違うのかな。だって、私たち今はバラバラだから」
他の人に言われると偉そうだなってムカつくことを、今、私は言ってる。なんか、不思議だな。
私は全然友達もいないけど、希望だけはいつも私の味方でいてくれた。私のそばに、いてくれてた。
離れてても友達だよって、くだらないって言われそうなことを約束した。そんな日々も楽しかった。
離れてからも、たまに会ったりしたし、その短い時間はべっとりと寄り添って過ごした。
でも、今日は、なんでこんなにも違うんだろう。なんであの頃と正反対なんだろう。私たちは会うたびに夜更かしするからって、わざわざ休日に会わせてもらって……。
希望のお母さんは私の本当のお母さんの事を知らなくて。でも、そんなこと関係なくて、私たちは仲良しだった。
なのに、どうして今日はこんなにも違うんだろう?