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教室 ~いじめ~  作者: 青木ユイ
暮羽編
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友だち

 二篠暮羽十四歳。いじめから解放されました! そしてなんと、主犯だった三人と再び仲良くなれることに! 嬉しいな~。まあ、凛音はちょっとぶりっ子だから嫌なんだけどさ。でもいい子と言えばいい子だし、非常識な子ってわけでもないし、ただちょっとぶりっ子っぽいだけであって。


「暮羽、ごめんね。うちらも、いじめを見て見ぬ振りしてた。ほんとごめん。反省してる!」


「ごめん暮羽。ほんとごめん!」


 休み時間になると、そう言って謝ってくれる子が多数いた。男子も、数人。あたしを無視していた人や、いじめに関わっていた人たちは謝ってくれた。でも、少人数だけど謝ってくれなかった人がいた。一人は神崎かんざきかなえさんという、お嬢様。その子は、もともとあたしのことを好きではなかった。

 叶さんは勝気な方で、目立っていた。他学年の人からもファンレターをもらっていたり、ファンクラブがあるという噂もあった。あたしはそこまでじゃなかったけど。自分のファンクラブなんてできてたら驚くなあ。ファンクラブなんて、アイドルとかそんなイメージだもん。

 彼女は、謝られているあたしを見てすっごく嫌そうな顔をしていた。他に謝らなかった叶さんの取り巻きたちとなにやらこそこそと話している。それも、あたしの方を指差しながら。非常識だ!


 休み時間が終わると、授業が始まった。ちなみに体育→見学。暇だぜ~うえ~いうぇ~い。

 他にいた見学者はなんと叶さん一人! ひー怖! に、睨まれたよ~怖いよ~。


「二篠さん」


「は、はぅいっ!」


 ビビったせいか変な返事になった。じろっと睨まれる。なんでそんな細かいことで睨むんだよ。睨み癖がついちゃってるのかな?


「私は認めないから」


「……何が?」


「あなたがどんなことをしても私たちはそれを許さない」


 全然何言ってるのか分からない。あたしってなんかやらかしたっけ? いや、昔は確かにあれだったかもしれないけど、いまはそこまで暴れまわってないよ? これでもおとなしい方だよ?


「あの、何のことかさっぱり……」


「言い逃れなんてできないわよ。私たちは知ってるんだから。あなたの本性」


「はい?」


 あたしの本性? この人は一体何を言っているのでしょうか……理解できません。

 叶さんに絡まれること約一時間。やっと授業が終わった。……ああ、至福の時間がすべて叶さんのせいで失ったぁ……。

 しばらく気づかれないように取り巻きと並んで教室に帰って行く叶さんの背中を睨みつける。途中で振り向いたから咄嗟に目を逸らしたけど。叶さん怖いもん。あーゆーひと、あたし苦手なんだよね。まあ、普通の人から見たら、あたしも叶さんも変わらないのかもしれないけど。うん、あんまり変わらないね。

さすが姉妹、似てますな


姉妹が多すぎて困っています

(純香ちゃんも)香華も叶さんもみんな萩香ちゃんと同じ学年に姉を持っているのです

これ以上増やしたら危ないです

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