自殺、なんて
自殺なんて、あたしには縁のないものだって思ってた。不思議だね。
――――あたし今、誰よりも死にたいって思ってるよ。
死ぬなんてありえない、命が無駄になる。今まであたしを見守ってくれた人の努力も、あたしを養ってくれた家族の頑張りも、あたしを好いてくれたみんなの気持ちも全部無駄にする。
あたしがこの手で、潰すんだ。みんなの、心を。
なんてひどいんだろう。あたしってこんなにも最低な人間だったんだ。
「ごめんなさい……」
何度謝ったら許されるのだろう? それとも、死ぬまで、永遠に許されないのかな?
なら、死ぬよ。許されても許されなくても、これが償いになるのなら私は死ぬ。自殺する。
絶対にしないって決めたのに、私は命を無駄にしないって決めたのに。
それでも、あたしは死んじゃうんだ。
窓の縁に、手をかけた。風が吹いて髪がなびく。カタカタと窓が揺れた。もうこれ、ぼろぼろになっちゃったんだなぁ。
右足をそこに乗せるとギシギシと鳴った。思い切って、左足を浮かせる。そして、前かがみになった。全体重を前の方にかける。
ギシッ
右足が窓の外に投げ出され、それについてきた左足も窓の外に出す。あたしは、綺麗な青空を見つめながら下に落ちて行った――――。
文字数が少なくてごめんなさい!
次回は頑張って書きます!




