表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
教室 ~いじめ~  作者: 青木ユイ
暮羽編
75/109

いらない

ほんっとにごめんなさい!

三か月ほど放置してました!

お気に入りにしてくれている方、本当にすみませんでした!


特に暮羽編は2月から全然更新してなかったです……

ごめんなさい

 あたしは、机の上に置いてあったカッターナイフを手に取った。


「ありがとう、さよなら」


 こんなんで死ねるとか思ってない。でも、変なとこ切って死んだりしないかな、とか。

 もういいんだ、今まで築き上げた私の大切な仲間がなくなるのなら、あたしが生きている意味はないから。

 いらない、こんな私はいらない。死んだら生まれ変われるってほんとかな。


 もっとお経とか唱えてたらよかったかな。

 もっと素直になってたらよかったかな。

 もっとみんなのこと心から好きでいたらよかったかな。

 大切なみんなを愛してたらよかったかな。

 希望や梨央みたいに素直になれてたら……。


「何をしたら、良かったんだろうね」


 あたしは、カッターナイフの刃を出した。でも、そのまま床に投げ捨てた。こんなんじゃ、だめだから。

 一瞬、料理用の包丁持ってこようかと思ったけど、それじゃ後味悪いしグロいもん。

 それに、お母さんの大切に使ってた料理道具、死ぬための物に使いたくない。


 窓を開けたら、キラキラ輝く空が目の前に広がっていた。雲一つない綺麗な空だ。

 窓の縁にまたがる。

 この景色の中死ねたら幸せかな。なんでこんなことになったのかな。

 あたしが死ぬ理由って、あるのかな。でも、別に生きる理由もないよね。


「誰かがあたしを止めてくれる……?」


 あたしが死んだら誰かが私を咎めるのかな。

 あたしが死んだら誰かが泣いてくれるかな。

 あたしが死んだら誰かが悲しんでくれるかな。

 ここに誰かがいたら、止めてくれますか?


 もういいんだ。




「ばいばい」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ