ついに希望がおかしくなってしまったようだ
前回の純香編更新が8月……。さすがにヤバいと思ったので更新。
なんかブックマーク増えてました。ありがとうございます。
相変わらず亀の百倍くらい遅い更新ですが、ブックマーク外さないでいただけて嬉しいです。すごく。
純香編は更新しても割り込みだから更新されたことにならないので、なかなか気づかれないのですかね……?
みんな気付いてくれ!純香編を更新したんだ!
活動報告でも報告しますけどね~
それではどうぞー
「ねえ、希望。マジでなんのこと? 待って怖いほんとに怖いんだけど。え、まさか希望って二重人格だったとかです?」
「いや、違うよ。っていうか、純香ちゃんこそキャラがブレブレだけど大丈夫?」
「……大丈夫じゃないかもしれない」
って、そんなことはどうでもいいんだけど。割とマジで、希望の一言怖いよ? やっぱり、二重人格? それとも、なんだろう。なんか……なんだっけ、宇宙人に変な事されたとか?
「で、さっきのどういうこと! です! か!」
「ね~純香ちゃんほんとにキャラがブレブレだよ~? っていうか肩掴んでぐらぐら揺らさないで~気持ち悪くなっちゃうよ~」
「あ、ごめん」
慌てて私は希望の肩から手を離す。いや、でもでも、こんなに希望が隠そうとするってことはかなりヤバい話なんじゃ? っていうか、私が覚えてないってどういうこと? まさか私、記憶喪失だったの!?
「え、希望。私って記憶喪失なの?」
「いやいや違うと思うけど。私が言った事あんまり気にしないでね? えーと、じゃあ説明するけど、暮羽と純香ちゃんは初対面じゃないんだよってこと」
……ん? え? 暮羽と私が初対面じゃない?
「嘘だろ! え、嘘だよね? 私、あんな変人と知り合いだったなんて、そんなの認めないぞ!」
「えーと、ごめん……? 嘘じゃないんだよね~」
「にこにこするな! どういうことだ、説明しろおおぉぉ!」
「ちょ、ちょっと純香ちゃん。さっきから私の肩を揺さぶらないで~! 脳みそが飛んでいきそうだよ!」
脳みそが飛んでったら怖いわ! そもそもどうやって飛んでいくって言うんだ!
「説明するまでやめない! 早く説明しろ、希望!」
「やめてくれないと説明できないよ!? 気持ち悪いんだけど……! 吐きそう!」
ぎゃあぎゃあ言うので仕方なく揺さぶるのをやめる。希望は「うえぇ……」とか言って気持ち悪そうにしていた。ごめん、ちょっとやりすぎた。
「で、どういうこと? なんで私は忘れてるの?」
「え、それは自分の記憶力に聞いて……?」
ひどい。そこまで私、記憶力悪くないんだけど。
「まあ、会ったことあるって言ってもほんとに1回だけだから、覚えてなくても仕方ないけどね~。私も親から話聞いたりしたから覚えてるだけだし」
「うん、あの、それで何があったんだって?」
「ん~? えっと、だからなんか、暮羽と私と、純香ちゃんとき……いや、あの、三人でね、小っちゃい頃遊んでたみたいだよ? まあ暮羽はその、一回だけなんだけど」
「う、うん……?」
なんか曖昧だな……。言いかけて止めたとこも気になるし。なんかの麻績、私に隠し事しようとしてる? 希望は嘘吐くの下手なんだからやめとけばいいのに。
「まあ、そのこと覚えてないんだなあって、日々の暮らしで思っただけであります!」
「そうですか……」
結局どういうことかあんまりわからなかったな……。ほんとに、なんだったんだ。
「っていうか、唐突に『君は覚えてないよね……』みたいなホラー小説みたいな始まり方やめろよな! かなり怖かったんだけど!」
「え~? 純香ちゃんそんなに怖がりだったっけ? ごめんね。代わりに今日は一緒の布団で寝ようね!」
「却下」
「えぇ~いいじゃん一日くらい~」
希望はむくれて私の肩を揺さぶる。さっきの仕返しのつもりなのかな。うん、結構気持ち悪くなってくるな、これ。
「希望、自分の寝相が超絶悪いこと知ってる? 私は絶対嫌だからね。狭いし」
「え~ひどいなー純香ちゃん」
希望はそう言いながらも、楽しそうに笑った。
ほんとに、私なんかと一緒にいて何が楽しいんだか。




