ひねくれ者
一週間ぶりですね。すみません。
「ね、私ってひねくれてると思う?」
何となく、聞いてみた。別に意味はなかった。ちょっと、気になっただけ。
でも、二人はすごく驚いているようだった。私をじっと凝視している。
な、何だよ。顔怖い。めっちゃ怖い。二人してどうしたんだよ。
「じゅ、純香ちゃん……!?」
「どうしたの突然! 私何か言った!? なんか変なこと言った!?」
「え、いや、そういうのじゃないんだけど……」
本当にどうしたんだろう。いきなりだからビビる。やめてほしいよ、そういうの。ほんと。
「いや、だって、ね、暮羽!」
「う、うん。純香ちゃんってそんな自重するタイプだと思ってなかったし」
「おい」
失礼だな暮羽。まあ、それが暮羽なのかと言えばまあそうなのかもしれないけど。
「ベ、別にひねくれてはないと思うよ?」
「暮羽、何でそんな目をそらすの?」
はっ、そう言えばなんかの心理学講座みたいなので目をそらしてるときは嘘をついてるときってきいたことある! じゃあ、暮羽は嘘をついてるってこと? ほんとは、私がひねくれ者だと思ってるってこと?
「それならそうとはっきり言えよ!」
私は叫んだ。嘘つかれるくらいだったら、はっきり言われた方がましだ。まあ、はっきり言われても多分イラついてぶん殴るだろうけど。
「え、え、何?」
暮羽は動揺している。希望は目をそらしている。関わりたくないってことか。そうかそうか。
そんなに言うんなら私だっていいよ。私だって、別に関わらなくたっていいよ。今までだって一人で生きてきたんだから。友達がいなくたって、別に大丈夫だよ。
「もう、いいよ。二人とも」
私は小さくつぶやいた。自分って、こんなしおらしい声も出せるんだなあと感心する。てゆうか、なんか頭かゆい。
「え、純香ちゃん? え、ごめん、なんか、あたしいらないこと……」
「いや、だから」
もういいよ。関わらないで。
今までこういうことが全くなかったってわけじゃない。だったら紗、別に大丈夫でしょうが。
今さら、ついさっき出会ったばっかりの暮羽と関わらないようになったって、数日前の、全然関係ない私たちに戻っただけだ。
たしかに、さすがに昔からの付き合いがある希望はさっさと縁を切るのは無理があるかもしれないけど。でも。
わざわざ、一緒にいなくたっていいよね。だって、疲れるもん。
友達付き合いって、めんどくさい。なんで、それぞれ価値観の違う私たちが共存しなくちゃならないの。どうして、人のために生きなきゃいけないの。
そりゃあ、私がこうして生きていられるのはたくさんの人の手助けがあったからなんだろうけど、でも、私そんなの頼んでないよ。
別に、生かしてなんて、頼んでないよ。
私、別にこの世界に生まれなくたってよかったよ。
ちょっと暗い話になりました。
そういえば今日は香華の誕生日です。この間設定を作りました。
最近登場させれていないので、さっさとこの日を終えて学校に行かせたいものです。
ちなみに、純香ちゃんの誕生日は7月26日、希望の誕生日は6月7日です。