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教室 ~いじめ~  作者: 青木ユイ
純香編
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香華の性格が変わりすぎててヤバいっ!!

 昨日、散々希望の遊びに付き合わされて寝不足……。今日、倒れるかもしれん。

 ま、そんな感じの純香です。

 昨日知ったのはいじめられてた上川さんが希望だったってことと、私をかばうためだったってこと。

 これが香華の言ってた『私の友達』ってやつか。ま、そんな話はおいといてっと。

 希望が学校に言ってるってことも分かったんで、二人で登校。うん、二人。


 ――――二人のはずだったんだけど。


「おはよっ純香ちゃん♡」


 あ――――――れぇっ!? ななななんできょっ、香華がいるわけ――――!?

 っていうオープニングから始まった木曜日。

 最悪の朝だわ、ほんと。

 希望と香華にはさまれての登校。昨日の帰り道よりももっと地獄なことに私は気が付いた。


・私は香華にいじめられていた。

・希望は香華にいじめられている。

・香華は希望をいじめている。

・私と希望は仲良し。

・香華は私と友達になりたいらしい。


 以上の点を踏まえて言うと、いじめっ子といじめられっ子と天敵ってことじゃない!? いや、誰がどれかは気にしないでいただきたいというか、ご自分で考えてくださいって感じなんだけど。

 いや、本当にめんどくさいわ。ってか、なんなんだろほんと。


「ねー純香ちゃん♡」


「純香ちゃんに話しかけないで」


 香華の甘ったるい声に耳を塞ごうとしたとたん、希望の恐ろしい言葉。うーん、希望って意外と私と同じようなタイプだったのかな?


「あなたに関係ないでしょ?」


「あたしは純香ちゃんの幼馴染ですっ!」


「幼馴染の分際で偉そうにしないでくれる?」


「いじめっ子の分際で偉そうにしながら人と仲良くしようとするなんて、神経腐ってるんじゃないですか? いじめをする時点で腐ってますが」


 あ~なんか、私の知らない希望がいる……。怖い、希望怖かった。ただの天然バカじゃなかった。

 ってか、香華はなんでそんなに必死なんだ……。私と友達になりたいってか?

 いじめてたくせに何が言いたいんだコノヤロー。

 っていう感じでぎすぎすしながら学校へ到着。でも待って。うちらって――――。


 ――――――クラス同じじゃん。


「最悪! 最低! おかしいよこれ!」


 昼休みにはこんな言葉を発しなければならないほどの最悪さ、悲惨さ。

 友里恵が目を見開いてずっと私の方を見ているのも気になるし、希望と香華が火花散らしてるしで、ほんっと最悪ムード!

 どうなってんだろう!! なんでいじめっ子が私と友達になりたいとか言い出すわけ?

 もう不思議すぎて吐き気してくるわ……。ってか、明日から学校行きたくないです。

 どうせならいじめられてた方がましだったわ!


 こうして私の最低最悪の学校生活が幕を開けたのでした。

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