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教室 ~いじめ~  作者: 青木ユイ
純香編
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月曜日

 とりあえず、無事に休日を終えて、またやってきた。月曜日が。

 いつものように、学校へ行く。あーもう、面倒くさいんだから。そろそろ学校やめたいです。

 にこにこ笑顔で手を振る希望に苦笑いで手を振った後だから、余計に。天使だよ、あの子。


 ため息をつきながら教室に入る。そしていつものアレが……こなかった。

 なんかよくある、水をぶっかけられるとかいう、アレがないよ!? あとは、上靴が復活しているとか!

 これはもう、奇跡と言ってもいいやつだよね? うーん、何かがおかしい。

 何があった? 本当に、何があった!?


「おはよ」


 はっ!?

 私はこれが夢じゃないなら異世界だと思うくらいに驚いた。

 だって、だってだよ? あれですよ? あいさつですよ? しかも、あいつが、香華がだよ?

 これはどう考えても狂っている。絶対何かあった。でも、なんだろう?

 分かんない、女子の気持ち分かんない。


 そういえば今日も、後ろの方でなにかやっていた。私は優しくないから止めたりはしない。せっかくいじめがやんだのに、また原因を作るのは嫌だし。

 嫌な奴と思ってくれて結構です。まあ、このクラスから、いじめがなくなったら一番なんだけど。もっと欲張りになっちゃうと、世界中からいじめをなくしてほしいけどね。ま、そんなこと無理だろうけどさ。

 いいじゃん、別に。ちょっとくらい、夢を見ても。いじめとかなんとかって、そういうの、嫌なんだよ?

 私はいくら嫌われても平気だけど、平気じゃない人もいるし。いや、私が変なのかな。その前に、おかしくないかな? 嫌われても平気ってちょっと、アホ? バカ?

 いや、どっちでもいいんだけどさ。何なんだろう、私、かなりバカになってきてる気がするんだけど。

 だって、見たら分かるように、バカですよ? なんて、そういうのもどうでもいい。

 バカみたいだし。気にしたりしてたら、キリがない。なら、私が犠牲になればいい。そうでしょ?

 何にも気にしない私が「はいはい」って一歩譲って、にこにこ笑っておけばいいんだよ。

 って、にこにこ笑ってたらキモいけどね。お前なんだよってなるし。

 あー、笑えない。マジで疲れる。学校に行く意味ってなに? 勉強? いや、勉強はどこでも出来るし。

 友達関係? いらないしー。必要だけど、私にはいらない。

 ぽーい。はい捨てた。

 んで、終わりでしょ? なら、それでいいじゃん。

 学校、行かなくていいんじゃん。ん?

 なんだか、学校に行く意味がないような気がしてきたんだけど、これって気のせい……なのかな?

 うん、気のせいってことにしておこう。ほどよく気のせいにしておこう。うん、それが一番だよねっ!

 あ、もう私、キャラ変わってるな。

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