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教室 ~いじめ~  作者: 青木ユイ
暮羽編
109/109

金曜日。何もすることがない。

今年最後の更新。

一ヶ月に一回も更新していないのに、どうしてアクセスがあるのか不思議です。

純香編も更新されてたりするかもしれないんでちょくちょく覗きに行ってもらえたらと思います。

どうしてこんな更新スタイルにしたのか未だに謎です。

「……眠い」


 希望と純香ちゃんは学校に行ってしまった。基本純香ちゃんのお母さんはあたしに対して何も言ってこないから、逆に不思議でもある。勝手に居候してて、文句言わないんだね……?

 まあ、ご飯とかは自分でコンビニに行って買ったりしてるから、大丈夫なのかもしれないけど。迷惑にならないように純香ちゃんの部屋でおとなしくしてるし。トイレとお風呂だけは借りてるけど。

 でも、純香ちゃんのお母さん怖そうな人だし、絶対何か言われると思ったんだけどなぁ……。



「おーい、暮羽ちゃん」

「はーい?」


 暮羽ちゃん、なんてあたしのことを呼ぶ人、この家にいたっけ?

 不思議に思いながら部屋のドアを開けると、そこには純香ちゃんのお姉さんがいた。たしか、萩香さん。


「あれ、学校行かないんですか?」

「うん、今日は創立記念日だから休みなんだ! いいでしょ~未だに創立記念日を休みにしてくれる学校なんてなかなかないからね!」


 萩香さんは、純香ちゃんとは結構キャラが違う。なんというか、正反対。明るくて、優しい。(別に純香ちゃんが暗いとか優しくないとかそういうわけじゃないけどね!)


「純香と仲良く出来てる? あの子、ほら変人だしコミュ力ないからさ、イラついたりしない?」

「え、あ、大丈夫です。むしろあたしが純香ちゃんに嫌われてないか心配なんですけど」


 萩香さんの問いかけにそう答えると、彼女は笑いながら言う。


「大丈夫だよ、あのひねくれ姫が嫌いな子を家に泊めるわけないでしょ?」


 ひねくれ姫って、と心の中で突っ込みながらも納得する。たしかに、失礼かもしれないけどあの純香ちゃんが嫌いな子をわざわざ家に泊めたりなんてしないと思う。あたしでもしない。

 それとも、純香ちゃんって案外心が広かったりする?


「まあ、そういうわけだから安心してね。絶対大丈夫だから」


 何が絶対なのか分からない。けど、純香ちゃんのお姉さんの言葉は、間違いなくあたしの心に響いていた。そうだ、大丈夫なんだ。何が大丈夫なのか、全然分からないけど。

 たぶん、大丈夫。嫌われてなんかない。少なくとも、今は。


 この先、ケンカとかすることはあるかもしれないけど、友だちの友だちだった純香ちゃんと友だちになれる気がする。あたしは多分、純香ちゃんの友だちだ。

 あたしが勝手に思ってるだけかもしれないけど。



「というわけで、暇だから一緒に買い物に行かない?」

「……へ?」


 二篠暮羽、13歳。突然友だちのお姉ちゃんに買い物に行こうと誘われたのですが、この場合は一体どうしたらいいのでしょうか?

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