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赤点の天使

作者: 布B


「..っ...あ..こ..こわい..んだけど...」


「大丈夫だから」


「...うう..やっぱ待って、怖い...」


「...優しく入れるから...」


「...んん」


「いい?いくよ..」


「....っ...あっ..あ.....ふっ..ふぇ..ひゃぁぁ..」


「..一美?」


「!!〇%ぉぉ~~~▽ひぃぇ~... あああああぁぁぁ.....ヤダ、もう駄目ぇ....あああぁ立ってられないィィ」



 ******   



「先日お知らせしたように、今日は全員ズボンかパンツスタイルで来てますね!」

白衣を着た担当の女性教員が、教室全体を見渡し生徒全員の服装をチェックした。


「ねぇ、今日の学内演習って何やるか聞いてる?」

「知らない…スカート以外の服装で来るようにとしか聞いてないよ」



ここは某看護学校の演習室、二年生の看護実技の授業が始まろうとしている。


広くて日当たりの良い演習室には、10台のベッドが薄いピンク色のカーテンで、一台づつ仕切られる作りになっており、白い壁にはシャンプー台や大きな鏡が設置されている。

ここは、歴史のある看護学校で教室や講堂は使いこまれてるが、演習室は白い壁と薄いピンク色のカーテンと真白なシーツにメイクされたベッドが、華やかな印象を与えている。

ここで寝巻姿になったり生徒同士で髪を洗い合ったり、ベッドに寝た生徒の身体を拭いて着替えの介助の練習をしたりと、若い女の子(たまに男子生徒も)が気持ちよく身体を預けられるように作られていた。

そこで、2~3人づつのグループに分かれて実習をするのだ。


何時もなら事前に演習内容が発表され、その目的、手順や留意点などを事前学習をして臨むのだが、今日に限ってそれがされてなく生徒たちは不安のまま教員の説明を待っていた。


「今日は!これです!」

白衣の教員は楽しそうな表情で手に持った物体を、後ろの生徒にも見えるように高く挙げて見せた。

教員が手に持っていたのは...


『パンツ型紙おむつ』  だった。


「えええ!!!」「...?..」


パンツ型紙おむつ。

それが意味する内容を、先輩達から噂を聞いて知っていた生徒は悲鳴を。何も知らない生徒はキョトンとしていた。

一美と美樹と朋子はと言うと、美樹と朋子は「ついに来たか...」と小声で肩をガックリと落とし、一美は「何?何?何をやるの?」と二人の顔を交互に見ていた。


「今日はこれを穿いてその上に、今皆さんが穿いてるズボンを穿いてもらいます。」


今日の教師は機嫌が良い、何時もより笑顔が優しい。

「先生!無理です、私今日はスキニ―穿いて来ちゃいましたぁ」

逃れたい生徒の言い訳であるが、教師も負けてない


「大丈夫!穿・け・ま・す!」


力強く言い切った今日の教師は満面の笑顔だ。だが、生徒も頑張る!

「先生!生理の人は?」


「勿論!大丈夫です。これはナプキンの役目もします」


もう、誰も反論する生徒は居なかった。

勝ち誇った笑顔の教員は生徒のサイズに合った『パンツ型紙おむつ』を手渡していった。全員に『パンツ型紙おむつ』が渡ったところで、今日の演習の内容を説明し始めた。


「今日の演習は『パンツ型紙おむつ』を穿いて、実際に排尿をしてもらいます!」


「ええええ!!!無理!!!」


誰よりも大きな声を出したのは、何の予備知識も無かった一美だったが、クラス全員の視線が自分に向けられ笑われてしまい、隣の朋子に叱られてしまった。


教員の説明によると、この『パンツ型紙おむつ』の上に自前のズボンを穿き排尿をして、それをビニール袋に入れて重さを測る、そこから風袋を差し引いて実際の排尿量を計測し、そして後日レポート提出だった。


各自、演習室のベッド周囲のカーテンの中で着替える者、トイレで着替える者に別れた為、短時間で着替えは終わった。着替えてみると、案外『パンツ型紙おむつ』は穿きの部分が薄く出来ており心配したスキニ―も難なく穿けていた。


「ねえ、お尻、大きく見えてない?」

美樹は後ろ姿が心配で朋子に見てもらったが、自分が気にしている程外見的には違和感はない、むしろ自然だ。

「ねえ、全く分からないよ。赤ちゃんの紙おむつのイメージとは違うよ」

「でもねえ、動くとカサカサと音がしてない?」

「言われてみれば...でも、気にならないよ」


二人が『パンツ型紙おむつ』を穿いた感想を話し合っていた横で、突っ立ったまま動かない一美が居た。

「何やってるの?一美」

「や.。なんつうか..ゴワゴワする気がして動けないんだよね、これが」

自分のお尻を擦ったり、とにかく『パンツ型紙おむつ』部分を頻りに気にしている。



「では、全員準備が整ったところで。はい!!出しましょう!」


「「「「―――.......」」」」


教員の一言でクラス全員が固まり無言になってしまった。


「出しましょう」って簡単に言われても、個室の中に居る訳ではないし、明るい部屋の中で友達の顔を見ながらである、そこで「出しましょう」言われてもだ....「出せ」と言われて簡単に出る物ではない。ましてや若い女の子である、万が一漏れでもしてズボンを汚したら学校帰りが困る、そもそも、このような行為は狭い個室で一人きりでするものである。


 ―――この授業は納得出来ない!私には出せない!!

一美は『パンツ型紙おむつ』に「出す」努力の以前に、この授業そのものを受け入れる努力が必要だった。

 ―――何故だ。何故だ。何故人前でしなくてはならない?


誰もが困っていた時だった

「先生!カーテンを閉めて個室を作って中に1人づつ入ってもいいですか?それと、水分摂取もいいですか?」

 ―――よく言ってくれた!流石!クラス長の朋子だ。これで少しはマシになる

この授業に一言言いたかった一美は朋子の発言で少し救われた。


教員の許可が下りて自販機に行く者、カーテンに入る者、トイレで頑張る者とリラックスした雰囲気になった。すると、その甲斐あってか、次々と問題をクリア出来る生徒が増えて、何とか時間内に全員が排尿と計測が終わった。そして、気持ちよく昼休みを迎える事が出来た.....

....ハズだった。...一人を除いて...



 *****

「今日の昼は何食べに行く?」

空腹だから早く行こうと、美樹が朋子と一美に話しかけて来た。

一美達の看護学校には学食は無い、生徒達はお弁当かコンビニか、ファミレスにそれぞれ散らばって行くのである。

「コンビニでいいよね?一美?」


「.....私行かない....買って来て私の分...」


「どうして?」

「チョッと待って。何だかこの人怪しくない?」

口数の少ない一美の様子に朋子が何かに気が付いた。


「「あんた、まさか!まだオムツ?」」


「大きな声出さないでよ!皆に知られちゃうじゃない」

身体を動かすと『パンツ型紙おむつ』が擦れるカサカサ音が聞こえてしまいそうで、動けなくなった一美が朋子と美樹を上目使いで見ていた。


「どうするの?」

「買って来てぇ」

「そうじゃなくて!おむつ」

「ぁぁ..昼を食べたら出るかも」

「何言ってるのよ!コンビニ行くよ。身体動かした方が出やすくなるから」


無理やり二人に連れ出されたコンビニには、同じ学校の生徒が何人も買い物に来ていて、一美は自分のお尻がモコモコと膨らんで見えるのではないか?カサカサと擦れる音が聞こえるのではないか?と気が気ではなかった。


「よぉ!二年生諸君どうだったぁ、今日の演習?」


三年生の琴世は二年生が今日、毎年恒例の演習をしていたのを知ってたので、ニヤニヤと笑いながら声を掛けて来た。

「「....」」

朋子と美樹は無意識に一美の方を見てしまった。

「なに?それ。一美がどうかしたの?」

三人の視線を受け真赤な顔になった一美は、お尻を気にしながら店を出て行ってしまった。


 ****

「なるほど、一美は未だに出ないんだ、アレ」

優等生で姐御肌の琴世を交えて四人で昼を食べながら、一美をどうするか相談していた。


「大丈夫。良い方法知ってるよ、私」

「ええ!!教えてください、琴世先輩」

優等生の琴世の提案だ、絶対に間違いないはずだと思った一美は藁にもすがる勢いだ。


「それはね....」


「「「それは?!」」」


「微温湯を入れるのだよ」

琴世は右の口角を上げてズルそうな笑顔で言った。


「「「微温湯??何処にですか?」」」


「オムツだよ、他に何処に入れるのさ」

出来の悪い後輩に呆れながら琴世は説明を続けた。

「一回排尿量の微温湯を、オムツに流し込んで排尿した事にして計測をするのよォ。どう?頭良いでしょう」

「「「おおおお...流石、琴世先輩」」」

「方法は教えたから、後は自分達で何とかしてね。私は午後の授業の準備があるから、じゃぁねぇ」

ヒラヒラと手を振りながら、三年生トップクラスの成績の琴世先輩は行ってしまった。


「ねえ。昼休みまだ時間ある?」

真剣な顔の一美が美樹と朋子に何かを訴える。

「取り合えず、三十分程あるけど...まさか、やるの?」

「やらない訳にはいかないでしょ?これ以上赤点取ったら留年しちゃうじゃない!私」


一美に強引に引っ張られて誰もいない演習室につれて来られた、美樹と朋子。

ピッチャーに人肌に温めたお湯を用意して薄いピンク色のカーテンで仕切られたベッドの横にいた。


「時間が勿体ないから早くやってしまおう」

やる気満々の一美が二人に背を向けてジーンズの前を開けベッドに手をついて立った。


美樹と朋子は顔を見合わせ、どちらが注入役をするのか戸惑っていたが、

 ―――こういう場合はやはり私だろう、と美樹が溜息をつきながらテーブルの上に置かれたお湯入りのピッチャーを持った。


「いいのね..本当に入れるわよ」

美樹はジーンズのウエスト部分を手前に大きく引き、次に中に穿いている『パンツ型紙おむつ』のウエストギャザーも大きく引き開けた。ただ見てるだけではいけないと判断した朋子が、そのウエストギャザーを美樹から受け取り、両手で大きく開いて中を見やすくした状態を保った。


「じゃあ...。入れるよ?」


「チョッと待って!」

一美は大きく深呼吸をした、そして

「ゆっくり入れてね」

「わかった」


「やっぱ、チョッと待って!」

振り返る。二人を見る。

「何!?」


「ジーンズ汚さない様に注意してね」

「分かってるわよ!!早く後ろ向いて!お湯が冷めるでしょ」


再び朋子によって先程と同じ姿勢を取らされ

「行くわよォ...」


「何だか、想像出来なくて怖いんですけどぉ..ぉぉ..ぉぉぉ...あっぁぁぁ...」


白いお尻の膨らみの中心部をめがけてチョロチョロと微温湯を入れ始めた。

ゆっくりと『パンツ型紙おむつ』の吸収剤に浸み込ませるように、急激に入れてしまって吸収剤が吸い込むスピードを超えてしまってジーンズに溢れてしまわないように、慎重に注入した。




美樹に肩を掴まれ、二人に背中を向けた姿勢を取るようにされた一美は、大きく溜息を吐き「その時」を待った。


どのタイミングで、自分の身体のどの部分にお湯が落ちて来るのか、どの位の勢いでお湯は落ちて来るのか、全く人任せで自分ではどうする事も出来ない未知の状態に、少々情けなさと不安を通り越した恐怖に襲われていた


その時!


人肌に温められたお湯が、入って来た!

暖かくも無く冷たくも無く、温度による刺激を全く感じさせない人肌のお湯だったので、自分の身体のどの辺りに落とされているのか全く分からなかった。が、存在感を感じさせずに進入して来たソレが後ろの敏感な部分に触れた刺激でやっと微温湯注入が開始されたのが分かった。


慎重にゆっくりとそれは入れられ、後ろから前へと刺激が移っていく。後ろの敏感な部分をぐるりと刺激した、次は最も刺激に弱い箇所の辺りでソレは一度留まり、次に来るソレらを待ってやや大きな刺激を与える。それは、一美の想像していたよりも、優しく、緩い感触で、今まで..過去の数少ない経験のとは違う感触だった。


美樹の微妙な手の揺れやピチャーの注入角度によって、湯の落ちる位置や、刺激の強さとその振動は変わって来る。リズムを刻んで一美の秘所の至る処を触れて最終的には、前にある一番刺激に弱い頂点を攻めて行く。


「....(ん..あっ..)...」


優しく、でも刺激的に、最後にたどり着いた先の突起を引き込むようにソレは動き、何処か(オムツの吸収シート)へ消えてゆき、また次の刺激(微温湯)の波が襲って来る。それを繰り返した。


一美は肩と腰を震わせながら声を押し殺し、その訳のわからない未経験のそれに耐えていた。


が、後ろからその姿を見せられている朋子と美樹の二人は、笑いを堪えるのに必死だ。

お湯を注ぐ役の美樹は溢さない様に真剣だ、その横で、ただ見てるだけの朋子は、シーツを握りしめ震える一美の手とカクカクと揺れ崩れ落ちる寸前の膝に、もう吹き出す寸前だ。


朋子は腹筋と戦いながら一美を指して 、美樹に何かを教える。


『ダメだ。面白すぎるよ、コレ』


『え?なんの事?』


朋子が口パクで話しかけてた。美樹が示された方向に目を向けると、悶絶寸前の哀れな友がいた。


視線をズラすとピッチャーを持つ手元もズレる。手がズレると当然、注がれる微温湯の調子が変わるのだ。――― ひゃ~。一美の背中に何かが這いあがって来る感覚に思わず....。

今まで一定のリズムだった刺激が突然、位置と強さを変え一美に新たな感触となって襲って来た。中に温湯が入って来る筈はないのだが、どうにもアソコが緩んだ感覚になってしまう。



朋『もう、そろそろ(終わっても)いいんじゃない?』

美『(後ろは)もう止める?』

朋『(早く片付けて)次(の授業に)行こうよ』

美『(後ろから注入は)止めて、次(前から)行くの?』


昼休みの残り時間が気になる朋子は、美樹を急かした。

しかし、美樹は


「一美?この姿勢辛くない?こっち向いてベッドに座ったら?」


促されて、ようやく顔をあげて身体を二人が居る方向に向け体制を整えてベッドに腰掛けた。しかし、火照った顔を見られたく無くて、近くにあった枕を抱きかかえて顔を埋め、冷静を取り戻す努力をした。

その様子を見て、朋子の笑いも収まりかけ、後片付けに取り掛かろうとした時だった


「ひゃあ…ぁぁ…チョット…」


枕を抱えたままの一美が叫んで、ベッドに倒れこんだ。


何事かと朋子が振り返ると、美樹が『パンツ型紙おむつ』のウエストの前を引っ張り開けてピッチャーを傾けていた。


『チョット!美樹!何をやってるのよ!バカ!!』

言葉では、美樹を注意してはいるが、顔では爆笑してる朋子。

『だって、朋子が…次って!』

笑いを堪えた口パク会話。


前から注がれると、ソレは一番敏感な個所を直接触れて来る。

笑いを堪えて腹筋と戦う手は震える、すると一美に注がれるソレにも微妙な変化をするが、与えられる方にとっては微妙どころではなかった。


「あっ…ああっ…ううう…」


終に、一美は全身を硬く強張らせ、次に脱力して、ベッドに果ててしまった。


「あら?この人ったら、どうしちゃったのかしら?」

動かなくなったベッド上に患者を、覗き込んで美樹が言った。

「一美?大丈夫?お―い」

朋子は肩を揺すって意識確認をした。


程なくして、ベッド上の患者は覚醒し

「.....出た...はぁ..」


「「出た?」」


出た。出たのだ。出てしまったのだ。

何時間も出せなくて苦労し、出すために水分を大量に飲んでも出なかった。しかし、出なかったのでは無く、無意識のうちに自分で出せなくしていたのであった。

それが、微温湯による刺激で筋肉が緩んだのか、意識が緩んだのか、出す事が出来たのであった。


さて、問題はまだ残っていた。

オムツの重さを測ったところ、風袋と微温湯の量を差し引いても、通常の膀胱容積をはるかに上回っていた。

水分を大量に摂取したうえ何時間も我慢していたのだ、大量にもなる筈。でも、あまり、勉強熱心ではなかった一美は素直に、その排泄量に疑問を持つ事無くレポートを書いて提出した。

寧ろ、一美の頭を悩ませた問題点は他にあった。


教員は、オムツのイメージや装着感、排泄する事の羞恥心や蒸れ感等を体感して欲しかったのだ。しかし、一美はそれらを感じる余裕が無かったので、書けなかった事が問題だった。


無事に、微温湯使用もバレることなく、教員に呼び出されることも無く全てが終わった。幸いだったのは、これが成績に関係ない演習であった事だった。

こんな、一美でも卒業後は何とか一人前になるのでありました。


看護学校で、これをやった人いるよねぇ?

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