つんつんもふもふ。
つんつんもふもふ=タスマニア産のあの子について。
ツンツンしてます。でも、もっふもふなんです。
抱きしめたらツンっが痛そうなんですが、もふもふが気持ちよさそうなんです。
……矛盾しているような例えですが、実はコレ、タスマニアのハリモグラのことなんです。
ハリモグラという名前のとおり、やっぱりハリを持っています。
しかしながら、常夏だったり暑かったりするメインランドと違って、冬はそこそこ寒くなり、夏でも場所によっては積雪があるという、厳しい自然環境にさらされているタスマニア。
そのせいか、タスマニアに生息するハリモグラはメインランドのハリモグラと比べて毛がもっふもっふ!!
もっふもっふ度>>>>>>針密度という、ハリモグラにはあるまじき矛盾した外見!!
その外見はまさに生きているぬいぐるみ!!
ああ、可愛いよハリモグラああぁぁあぁぁぁぁっ!!
……失礼しました。
ハリモグラは、哺乳類ながらも卵を産んだり、頭蓋骨が完全に鳥だろお前。と突っ込み入れたくなる形だったり、母乳で赤ちゃん育てるのに肝心の乳首が無かったりという、もう何が何だか、何を信じればいいのかわからなくなるような変すぎる「単孔目(単孔類)」という動物の一種です。というか、同じ単孔目に所属するのは、やっぱりオーストラリアに住んでいる「カモノハシ」と、ニューギニアあたりに生息する、従兄弟関係の「ミユビハリモグラ」だけなんですけどね。
メインランド生息の普通のハリモグラも、攻撃的なツンツン姿をしていても超ビビりんぼでシャイな子だったりと確かに可愛いのですが、やっぱりタスマニアのハリモグラさんが最高に可愛いのです。
矛盾した外見。恐怖の暴君アリ、ジャックジャンパーすらも「ジャックジャンパーさん美味しいです!!」と美味しく頂いてしまえる頑丈な身体……っ!!(※ジャックジャンパー=南オーストラリアに生息する超凶暴なアリ。ジーンズの上からでもたやすく噛みつく巨大なアゴと毒持ち。こいつに噛まれたら、最悪の場合、アナフィラキシーショックでこの世とバイバイする羽目になる)
タスマニアのハリモグラ、外見以外にもメインランドのハリモグラとは違った進化を遂げておりまして、そこも馬鹿可愛いのです。というか、生存競争に必死すぎて愛おしい。
……オスが早くに冬眠から目覚め、まだ冬眠中だったり、穴の中でぽや~と夢うつつの気分だったりするメスを鋭いきゅう覚で見つけ出し、メスが正気になる前にmake love!!……オイオイ。人間だったら確実に逮捕されますよ……。
そんなオスの毒牙にかかってしまう可哀相なメスは、すごい子万能なお母さんだったりします。
ハリモグラの中で、一番子供につきっきり、子供と過ごす時間が多いのがタスマニアのハリモグラのお母さんらしいです。
子孫残すためにちょっと鬼畜になってみたり、やっぱり子供を育てるために必死になってみたり。
タスマニアというメインランドとは違った環境に適応するために進化してきた、タスマニアのハリモグラ。
もう可愛いカワイイかわいすぎる……っ!!
先にも書いたとおり、ハリモグラ全般は意外とシャイでびびりんぼなんですが、驚いたときの行動もお馬鹿で可愛いんです。
……頭だけ藪に突っ込んでそのままフリーズ。ただこれだけ。
地で「頭隠して尻隠さず」を表現してくださるのがハリモグラ。
「っしゃ、喧嘩売ってんのか?だったら買ってやるぜヒャッハー!!」とでも言うように、超攻撃的に転じる、同じハリハリ仲間のヤマアラシみたいに攻撃する気も無し。かといって逃げるも気無し。逃げろよお前……。だから色んな動物に食べられちゃうんだよ、せっかくハリ持ってるのに……っ!!
ハリモグラってマイナー過ぎで、よくハリネズミと間違えられたり、ヨーロッパやアメリカからの観光客からは「ポーキュパイン(ヤマアラシ)」と信じ込まれたりと、結構散々な目にあっている動物なんですが。
知れば知るほど魅力的な動物だったりします。で、気が付けば彼らの可愛らしさに夢中になって、泥沼状態に突入。でもそれが心地よくなってくる、そんな恐ろしい魔力を持った動物なんです。
もっともっとハリモグラの可愛さが認知される日がいつか来るよう、世界の隅っこでこっそり祈っています。
ハリモグラかわいいよハリモグラ!!
もっともっとハリモグラの魅力が世界に広まりますように!!