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そんなこんなで!!  1、ここはどこですか?

作者: 星宮夕

まあいいかな。これで・・・

みんなに聞こう。君達は学校とはなんのためにあるのか考えたことはないだろうか?

俺は今馬鹿らしいくらいに先生の話が聞きてえよ。なぜだろうな。

まあ、話せばながくなるんだが。これは今から15分ほど前の話になる・・・・・・・


ジリリリッっと目覚まし時計がいつものようにドラムみたいに大きくなった。

「ふああ~。もう朝か。まったく毎日毎日組まれたゼンマイみたいにこれから学校に行かなくちゃあいけないのか」

俺は基本いつも遅刻するのだが最近ではなんだか早起きしたくなった。

なぜだろうな。血糖値でもたかいのか?

俺に家は学校から約5分ほどでいける位置にある。というより親が学校が決まった時に、「じゃあ近くにこしましょ」って言ってくれたおかげで結構楽になった。過保護なのかな、俺の親。

今日の朝は何も食べる気しなくて結局着替えてすぐに家を出る羽目になった。

今思えばこの時朝食をとらなかった為今の最悪の状況に至るわけだが、どっかにタイムマシンでも落ちていないかと確認する時間もなく、俺は不幸にあった。

信号にかかり足踏みして青になるのを待っていた。今日は少し時間的にもやばかった。

青になった瞬間 足を踏み出し 走った。しかし俺の脚は向こう側に行くことはなかった。

信号無視のトラックである。

俺はどうすることもできず目をつぶった。

「死ぬ!!」

しかし、俺に衝撃がくることはなかった。それどころか、隣にはかつて見たことがないほどの美少女がいた。

「あんた、何してんの?」

自分では状況が理解できず、なにも言えない

「死にかけたのよ、あんた。ワ・タ・シ・がたすけたの!!」

とその子は言った。

俺の耳にはそのことさえ聞こえなかった。

なぜなら今自分は その子と 信号機の上にいるからである。

いや、正確にはその子は信号の上にいるが、

俺は違った。信号機に逆さに吊るされている状態なのである。

「ぎゃあああああああああああ!!!」

「うっさいわ!!」

「ごふっ?!」

ものすごい勢いで持ち上げられて、ハラにけりを入れられた。

最悪だ・・・

「おい、一発でKOか?このヘタレが」

ここで俺の意識はとんだ・・・


なんかきれいな景色が見える。

あー・・・ここが例の・・・って、あぶねー!!

よみがえれ俺!!

「っは!!」

「あっ、起きた。」

「大丈夫ですか?」

目の前には綺麗で体の弱そうな女の子がいた。

あれ?まだあの世なのか?

これはもう・・・

「もう生きることを諦めるしかねえのか・・・」

「大丈夫ですよ?!ここは天国じゃありませんから!!」

あ~じゃあ、

「ここが地獄か・・・」

すると彼女は難しい顔をして

「そうかも・・・しれないですね。ある意味」

すると奥のほうから 鋭い声で

「どーなんてやろうゆう意味かな。それは」

という声がした。

「ひっ!な、何でもありません 会長!!」

会長??

じゃあここは

「そうだよ。ここは君の思ってるとおり、生徒会室だ。君 今朝交通事故にあいかけたのを燐子に助けられたそうじゃないか。まあ、衝突は回避できたものの、ショックで気を失ったみたいだけど。」

「気を失った?その原因はショックじゃなくてそこにいる女が

俺の はがあっ!! 何しやがる!!」

「いや、ハエがいたからつぶそうと思って。感謝しろよ。」

「なにをだ!!」

このヤロウ、ハエなんかいねえくせに、なんてヤロウだ。

「だからお前が、」

「燐子、暴力振るったの?」

「いいえ何も!! 殴ったこと、ばらしたら、お前がバラけるぞ。」

「何でもありません。はい。」

怖えええええええええ!!殺気ってレベルじゃねえ!

「それにしても困ったねえ。ここに着たからには君をタダで帰すわけにも行かないし・・・。」

ん?なんのことだろう。でもまあ助けてもらった訳だし、とりあえずお礼をいっておこう。

「助けてくださってありがとうございました。これからは気をつけます。」

「ん?そんなことどうでもいいよ。こっちが勝手に助けたわけだしね。でも・・・」

よかったやさしそうな人で。

「それでは俺はこれで。」

「待ちなよ、君。まあそうせくことはないじゃないか。ゆっくりしていきなよ。まあ返そうとはおもってないけどね。」

なにいってんだろ、この人。俺になんか用でもあるのかな?

「あの、俺そろそろ授業がありますんで。それでは・・・」

「は~。君が個々に居たくないのならしかたない。止めはしないけど・・・生きて出れるといいね。」

ん?何の話だろう?俺は別になにもおかしなことはいっ

「てりゃあああああああ!!」

!!なんだ!!今のは?!俺は自分の顔の横を掠めて行った物を認識することができなかった。そして俺のほほには、一筋の赤い液体が流れていた。

「・・・!!なんだ今の!!」

「タダの分度器だよ。たかがその程度もわかんねーのか?」

燐子が指差すほうを向くと壁に分度器が刺さっていた。何だコレ。現実なのか?ありえない。絶対ありえない。声も出せない俺にもう一人の少女は囁いた。

「ここは八重坂私立三坂高校ですよ?聞いたことありませんか?ここの生徒会とはかかわるなって。」

そういえば一度同じクラスの宮野がいってたな。入学した次の日くらいに。

『ここの生徒会はマジやばいらしいぞ。用紙こそ美少女、美男子ぞろいだが、なにもかかわった生徒はみんな変になるとかならないとか。ケージも気をつけろよ』

あの時の俺は馬鹿だった。そんなことねーだろ。なんて思ってたのだから。最悪だ。どうすりゃいいんだ。

「君、今どうすりゃいいのかって考えたでしょう。僕にはね、全部おみとうしなんだよ。

だったらさ、入っちゃえばいいじゃない。この生徒会に。今ちょうど人数足らなくてね。

入ってくれるとたすかるんだけどな。」

「なんで俺がこんなとこに!!」

「てめえ、私がおめえの命拾ったんだからよ。お前に拒否権はねえ。」

そういって可憐で美しい彼女は大きく腕を振るい、俺の横腹に一撃を加えた。

そしてまた、俺の意識は飛んだ。 チクショウ!! いったいなんなんだ!!!



そんなこんなで!  1 ここはどこですか?      完

ふ~。すっきりした!!

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