3話 業務委託
あらすじ
まあ書くことはねェ。
「んじゃ、天使の仕事についてすごく分かりやすく箇条書きで教えてやるぜ!!」
「助かるぜ!」
・天使の仕事は、現世の人間と幽霊を助けること。
・主に悪魔退治、悪霊退治、霊を天国か地獄に送る護送、の三つの業務がある。
・吉田みたいな下っ端天使は、悪魔退治をやらされている。
「て感じだぜ!」
「とても分かりやすい。」
「丸子がこれからやるのは悪魔退治だな! んじゃその悪魔について基本的な情報を教えてやるぜ!」
「ご教授願おうか。」
・悪魔は大量の悪霊が合体した生物。
・悪魔は人間と幽霊を食糧にしている。
・本来悪魔は数年に一匹ぐらいしか出ないけど、とある天使がやらかしたせいで今は大量にいる。
「ほーん(脳死)」
「ざっとこんな感じだ! あんたには主に、封印が解かれた方の悪魔を退治してもらうぜ!!」
丸子はとりあえず、完全に大体分かった、というような心持ちだ。丸子は本来ならば、あの悪魔に殺された後に食われるはずだったのだろう。
そんな悪魔を、今度はボコボコにブチ殺してやることができる。
当然先ほど刺し殺されたこと、丸子は根に持っている。この恨みと、好奇心によって、丸子の心は昂っていた。
「……あっ、ねえ吉田。まだ肝心なところ説明してないよ。」
「ん? 何だっけ。」
正直言って、悪魔がどうとか天使の事情とか、そこら辺はまあどうでもいい。一番の肝心要はそこではない。丸子は聞いた。
「私はその悪魔とやらとどうやって戦うの? パンチとかキックとかで殺すわけはないよね?」
「おぉ! そこの説明忘れてたわ。そこら辺は大丈夫。ちゃんと武器を渡すから。」
と吉田が言ったその瞬間。彼の顔は急に険しくなった。
「……丸子、悪魔が出た。さっきのやつだ。」
「えぇ!? 唐突すぎだろ!? てかさっきのやつは殺したんじゃないの!?」
「いや、取り逃したんよ。ごめんね☆」
「何ィイイイッッ!」
おそらく、丸子を介抱するために取り逃してしまったのだろう。丸子は吉田に対する感謝と、因縁の相手との再戦ができることに、胸が躍った。
(結局どうやって戦うのかは分かんないままだけど、私はソイツをブチ殺すだけだでェッッ!)
とにかく、二人は現場に急行した。
*
吉田含めた天使には、どうやら悪魔を感じとるセンサーのようなものがついているらしい。それで悪魔が出現したことがすぐに分かるのだそうだ。
丸子は吉田の道案内に従い、とにかく走った。吉田も途中までは地べたを走っていたのだが、「あ、そういえば俺羽ついてたわ。ワロタ!」とか言って上空から道案内をしてきた。
「ホラホラついたでー! お前こんなんで息切れしてんのか!? 人間はやっぱウンチだな! ウンチウンチ! ウンチンコ!!」
(コイツ殺す……!)
密かに殺意を抱いたが、目の前の光景を見ると、その感情もどこかへ行った。
「キャーーー!」
甲高い悲鳴をあげている女子生徒がいた。もう夕暮れ時。彼女も家へ帰っている途中だったのだろう。そして一人でいたところを今、襲われている。
彼女は家の塀に追い込まれていた。先ほどの、四足歩行でツノの生えた悪魔は、ツノを近づけて今にも突き刺しそうだった。
(私んときと同じッッ!)
丸子も、隅っこに追いやられてからブチ殺された。やつはそういう手口をよく使うのだろう。
やつは食事のためにやっていることだ。善悪とかはないのかもしれない。
だとしても、なんか卑劣ッ! ムカつくモンはムカつくッッ!
「吉田ッ! 早く武器出せ! コイツブチ殺す!」
丸子は急いで手を差し出したが、吉田は和服の裾をまさぐって、何やらもたついている。
「あーちょっと待って? どこだっけ。アレ武器どこ行った!? あれも違うこれも違うそれも違う……」
「お前こんな大ピンチなときに劇場版のドラ○もんみたいなことやってんちゃうぞッッ!」
そんなことをしていたら。
「ゔっ……!」
モタモタしてる間に、女子生徒の心臓はツノで貫かれていた。
「ッ……!」
丸子は、絶句した。
彼女が絶命した瞬間、気がついたのだ。
あの女子生徒は、たった数十分前まで話していた、同じ部活の子だと。
「あの、ごめん。今さらだけどあったよ。」
吉田は少し言いにくそうに、重い声で言う。
丸子が受け取ったのは、吉田の頭上についていた光輪と同じものだった。
「それを頭の上にかざすんだ。そうしたら丸子は天使になって、武器が出現する。」
「吉田、あの子を……梅野を治せる?」
「うん、全然治せる。」
「そっか。そンなら思う存分…… 」
丸子は光輪を頭につけた。彼女は全身に、光のオーラを纏い始めた。
「アイツをブチ殺すッッ!」
その手には、真っ白な刀が握られていた。
ちょっとずつちゃんとした文章になってるぜェ!
あとキャラの見た目とか全く決めずに書いてるから、決まったら加筆&後書きに加えとくわ^^




