4話
「これが本当の錬金術か…」
あれから1日。ずっと同じ工程を過ごしていた。稼ぎ作業最高。
おかげさまで商人スキル“交渉”:売値増加。が取得できた。
T回復薬を10個ほど手に入ったので仲間探しに出る。
できれば仲間と同じレベルでいたい。
そもそも街に居るか、わからないが…
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どうやらいないみたいだ。酒場、図書館など考えられそうなところに行ったが、どこにもいないようだ。
今居ないで後で来た時に居るのか、それとも盗賊だからいないのか…。
こればかりは全くわからない。だけど、色々な場所を調べたらアイテムも少し手に入った。
薬草×2個/T回復薬/皮の防具
何をしたかは言えないが、勇者的な行動とだけ。
「皮の防具…毛羽立っている感じもこんな感じで表すのか…」
どうしても白黒で表されていることに驚きを隠せない。
皮の防具を着て、街を出る。
街の人に話を聞いた感じだと色と一緒に感情も無くなったらしい。喋る声に覇気も何も感じなかった。
一定のトーンとスピードで話されるのは一種のホラーにも催眠か何かにも感じた。
次の街は洞窟を超えた先にあるらしい。
スライムはレベルが1だが、おそらくレベル1では攻略できないであろう。
大量の薬草と少しのコトヤ回復薬で洞窟を超えなければいけない。最悪帰ってくればいいのだが…。
洞窟に行くにつれ、スライムもレベルが上がる。
事前に盗めるものは変わらないことは知っているので無視をする。
二度目も盗んでも「何も持っていないようだ」としか出ないので諦めた。
そして洞窟に着く。
どうやら中のモンスターはコウモリとスライム。入り口の強さはレベル3ほど。
おそらく、ボスが居ればレベルは5くらいだろう。
「まずはコウモリのアイテムを盗むところからだな…」
バッドバッドが現れた!
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攻撃/特技/防御/道具/逃走
「特技!“盗む”!」
コウモリの羽を入手。
バッドバッドの攻撃!ダメージ2。