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20話

「夕暮れとかだったらもっと綺麗だっただろうな…」


「青い世界だけでも綺麗だけどね…」


「もっと色を取り戻さないと」


「そう…だね」



街は賑わう。


「うるさいくらいだな」


「楽しそう!ねぇ!あれ買って!」


「ダメだ」


「じゃあ!あれ!」


「ダメ」


「これ!」


「ノー」


「こ…」


「ダメ」



「何のためにこの街に来たんだー!」


「少なくとも遊びには来てないな」


「あ…うん」


「じゃあこれだけ渡すから」


「いってきますー!」


「はぁ…子供のお守りをしているみたいだ」



「ねぇ!見てみて!これ当たったの!」


「何だこれ…新しい武器か?」


「そう!いつも私にお金使ってくれるから!」


「ああ…ありがとう」


(たまたま当たっただけなんだけどね。でもまぁ…)


「大切に使わせてもらおう」


「あ…うん…」


「あれ、食いたいって言ってただろう。食べにいくか」


「ううん…いい」


「急にどうした?」


「何でもない。次いこ!」


「ああ、そうだな」


武器を挿げ替え、街を出る。

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