2話
このゲーム、職業、副業の転職はできない。
だが、職業と副業の進化がある。
ただ、進化先は性格、行動などによって変わってくる。
色々楽しみなゲームである。
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「うわぁ…すごい…白黒だけのゲームなんて画期的だなぁ…」
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「よし…武器と防具の準備からだ」
初期は旅人の服と旅人のズボンしかない。
もちろん防御力は0。
所持金は1000Y。
買い物をして装備、道具を買わなければいけない。
「まずは武器屋だな」
木製タガー100Y/石製ダガー200Y
「石製ダガーを二つ。二刀流だと利き手と反対の手は攻撃力が半分になるのか…」
石製のダガーを二刀流にする。
「次は防具屋だな」
皮の防具300Y/木の防具400Y/石の防具600Y
「木は燃えやすい分、水系攻撃は吸収か…。石の防具は他の防具より防御が高いけど、スピードが落ちるのか…。盗賊
には不向きだな。皮の防具は氷系半減に特にデメリット…防御力が低いだけか…。うーん…」
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「結局敵がわからないとなんとも言えないから道具屋と防具屋は後回しかな」
結局買わず仕舞いで終わった。
「それにしても武器も防具も色がわからないのに質感が伝わるのはすごいなぁ…」
腰にかかっているダガーを出す。
黒と白だけではないのではないかと思い、近くで見るが、白黒だけである。
「すごいなぁ…」
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「それじゃまず敵情視察と行きますか」
街から出ると一面草原となる。
風、草の匂い、土の質感。全て色がないのに感じる。
道を歩いてもエンカウントは起きない。
少し道を外れるとモンスターが現れる。
スライム2体が現れた!
「いっちょ、やってみますか!」