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18話

綺麗だ…」


照れているヴァームは置いておいて、景色がとても綺麗だった。まるで海の中にいるような感覚。


青と白と黒でしか表せないはずなのに浅瀬から深海まで表しているんだろうか。


青一色が追加されただけでここまでのコントラストができるのも面白い。


改めて綺麗だと思った。



「何にも無かったじゃん」


「景色が宝物ってことでしょ」


「なんの価値にもならないけどね」


頭を小突きたい衝動を抑え、歩き出す。


次はどんな景色が見られるのだろうか。もしくはアイテムでもいい。


好奇心と一緒に旅に出る。


「ちょっと待ってよ、おいてかないでよー!」



街に戻り、買い物だけ済ませる。


ヴァームは賭場に行きたいと言っていたが無視をして次の目的地へ向かおうとして時計を見るとすでに眠らなくてはいけない時間になってきた。


ヴァームに1000Yだけ渡しログアウトする。


赤字にならなければ御の字か。



少し、寝坊してしまった。


すぐにログインすると大汗をかいているヴァームが目の前に立っていた。


「お、遅かったじゃないか」


「何を焦っているんだ」


「いやぁ…なんのことかわからないなぁ…」


明らかに目が泳いでいるが、気にせずに渡したお金を返してもらう。


「あ…」


「擦ったな」


「…てへ」


「…」


「ごめんてばぁ!ごめんてばぁ!!!」


街の外へ歩いていく。



「もう…無理…」


「あと20体な」


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