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第5話 元気になった竜と獣
里に帰った後は、調合士から教えてもらったレシピ通りに、さっそく調合を行い「聖なる薬」を作っていく。
ややあって、できあがった「聖なる薬」。
「これで完成したわ」
「よーし、さっそくあの龍に飲ませに行こう」
ミクリ達は、怪我をした竜の元へ向かった。
手当を受けて、回復途中だった竜は、その薬をゆっくり飲んでいく。
すると、みるみる瘴気の影響が薄れていった。
里にいる獣達も、だんだんと大人しくなっていく。
「見て、アリオ。竜の姿が変わっていくわ」
「本当だ。本来の姿はこんなに白かったんだね」
そして、黒い竜は白くなっていく。
「聖なる薬」の影響で、怪我も治った竜はすっかり元気になった。
竜はお礼の為に、頑丈なうろこを里に残して去っていった。
「元気でね」
「また何かあったら、この獣の里に遊びにおいでよ」
「クルルル」
竜の鱗は、狂暴な魔物よけになるし、防具の材料などにもなった。
ミクリ達や里の者達、獣達はみんな喜んだ。
獣の里には元の様な穏やかな日々が戻って来たのだった。