漱涼…
名前呼びかた打ち忘れていたので書きます。
茨島律伽 ーしじま りつかー
箱月縞 ーはこづき しまー
加藤葉月 ーかとう はずきー
以上です(*´◒`*)
桜が咲きほこり世間では新生活が始まってきていた。
箱月縞が勤めているのは弁護士兼探偵事務所、漱涼である。
新入社員はいないが、事務所に入り浸る高校生をどうしたものかと縞は仕事をしながら考えていた。
時刻は8時、高校は来週から始まるそうで春休みが始まってからほぼ毎日やって来ている。
今日は大事な話があるため事務所にはくるなと言っていたのに……
そう考えているとふと気付いた。
そういえば家でもここでもこの高校生は出ているはずの春休みの宿題を
やっているところを見たことがないということに。
これをネタにして家に帰らせようと思い声をかけた。
「おい、いつまでここでダラダラしているつもりだ?今日は家で待ってろって言ってただろ?
家に帰って宿題でもしてきたらどうだ。どうせ出てるんだろ、春休みの宿題。
出てなくても勉強しないと学年トップから下りることになるぞ。」
少し強い口調で縞が言うが高校生、茨島律伽は本を読みながら答える。
「あれくらいの量なら学校で終わらせられるし、テストも今までの内容だから問題ない。
家にいても面白くないからここで本読んでる。
依頼者来たときにはいつものいてるから問題ないでしょ。」
そう淡々と返してくる。
こちは心配して言ってんのにそう叫びそうになったところで扉が開いた。
そこから顔を出したのは柔らかい表情をした男性だった。
この人の名は加藤葉月。漱涼でもっとも怒らせてはいけない人である。
「おっはよーってまだ二人だけか〜。
律伽くん、もうすぐ依頼人くると思うからこっちで本読みな〜。」
律伽は素直に「わかった。」と返事をした。
葉月に対して素直なところに少しイラッときた縞だが、ぐっとこらえ葉月に声をかけた。
「加藤先輩、昨日言われていた資料できてますから目をとうしておいてください。」
すると葉月は答えた。
「オッケー。そこおいといていいよー。この郵便物だけ目を通すから。」
縞は言われた通りに葉月のデスクに置いた。
しばらくして郵便物を見ていた葉月が小さく「えっ」っといった。
律伽と縞は葉月のほうを向いた。
葉月の手には茶封筒が握られていた。