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僕の日常

作者: ピノなっつ

 虚無感を感じはじめてからは、いろいろな妄想をし続けた。

時には、あの時、あーすれば……。この時、こーすれば……。と過去の後悔しない選択をした場合の自分を想像し悦に浸り。

時には、最近よく読むジャンルの主人公のように、異世界転移・転生した想像したり、朝起きたら非現実的な力が目覚めた自分を想像したり……etc。


僕は、先の見えない未来の事を考えるのが怖くて現実逃避ばかりするようになった。でも、そんな自分の弱さを自分で認めてしまうのが


怖くて中三くらいからよく変人ぶるようになっていた、僕がどれだけ弱いかは、誰よりも僕自身が一番理解しているからこそ、精神安定を取るために自分を変人と思うようにしていた。でなきゃほんとに病んでしまい本物の、それになってしまうため……。

人間不信になりたくないから、人間不信を装い。

コミュ障になりたくないから、コミュ障を装い。

ぼっちになりたくないから、ぼっちを装う。

弱さを隠すために自分を装い続けてきてしまったからか、いまでは校内でに一人も友達は、いなかった。それでも、嫌われるのも好かれすぎるのも怖いため話しかけられたら自然と愛想笑いばかりするようになっていた。だが、この愛想笑いというのは、とても便利だった。好かられすぎることも嫌われすぎることもないのだ。15歳の高校に入学して一ヶ月頃にとある事に気づくまではそんな生き方をする自分を結構すきだった。まあ、その好きも自分を騙すためなのかもしれないが……。今となっては、どちらなのかは、わからな

いが。


高校入学から一ヶ月たって気づいてしまった。そう、友達(他人)と接しないと日常に全く変化がないのだ。

自分で決めた起床時間に起き、決めた時間に登校し、淡々と授業を受け、決まった時間に帰り、眠くなったら寝る。この繰り返しなのだ、中学までは自分を装い出す前からの友達などぼっちではなかったから今の自分でも友達くらい作れると勘違いをしてしまったのだ。


この勘違いが最大の原因なのだ、中学の頃のように高校でも自分を変えることなくすごしていたら気がついたら一人になっていた。


中学でできた友達は、装う前の僕を知っていたから仲良く出来ていただけで、最初の自分を知らない人は、人と関わろうとしない僕とは仲良くしようとは、思はないだろう。


同じことを繰り返す日々が、これから何年も繰り返すと理解してから、自分の中にある虚無感が一層強くなってきた。未来のことを考えるたびに絶望し、自分が死ぬ妄想をするようになった。車に轢かれる自分、川に落ちて溺死する自分、不審者に殺される自分。


あくまで自分で自分の命を絶つ妄想をしないあたり、僕がどれだけ弱いか、よくわかる。


妄想を実行しようかと本気で考えたことは数え切れない、いざ冷静に考えるとここで死んでしまっては、『身を粉にして女手一つでここまで育ててきた親の努力を無下にしてしまう』 

『ぼくを轢いた車を運転していた人の人生を僕のせいで台無しにしてしまう……』

など考えてしまい、自分から行動を起こすことは、できないいでいる。

ただ、偶然死ねるそのときが来るのを待つことしかできない苦痛に耐えることしかできないのである。


嗚呼、どこで間違えたのだろう……。お願いだ、この苦痛でしかない僕の、死ぬまで終わらない繰り返しの日常から誰か………。


 嗚呼、ああ、嗚呼、ああ、また繰り返しの日常が始まる………………………………………………お願い………………誰か…………………。

悪いところなど、ゴミなところ。教えてくれると助かります。

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