貴様は動物園にでも入ってな
96話
本当にただのゴリラではなかった。
スノーゴリラってどこの生物だよ…
「スノーゴリラって何?」
聞かれてた・・・
「いや、氷が扱えるゴリラ。すなわちスノーゴリラ…
そんなことはどうでもいいから。
あれ何?」
「私の憶測言っていい?」
「良いけど、、なんか分かったのか?」
「分かったと言うか何というか。
でも、とりあえず。
あれ、多分人間だわ」
は?人間がゴリラに?そんな訳ないじゃないか。てか退化して無いか?
「何でそんなこと言えるんだ?」
「だって、、、、、ゴリラに魔法なんて使えるわけ無いじゃない!!」
「え〜!!何それ…
てか可愛く言わないで〜。戦いに身が入らない」
すると彼女は少し照れた。
「え?!可愛かった?、、、あっそうなの。ふぅ〜ん。」
「何だよ?」
「やっぱ、あんた、私のこと大好きだよね」
なぜ今そんなこと言ったのかが分からないが急激に体温が熱くなる。
「はぁ!?バカ!今なんでそんな・・
あ〜もう。好きだよ。大好きだよ。
でも、それは友達だからと言うか仲間だからと言うか。もう、分からん!!」
「良かった。私も好きだよ。鳴海!」
と、とびきり可愛い笑顔をしながら言ってきた。
あ〜だめだ。動ける気がしない。
なんで今なの?家でいいじゃん
「・・・・・・・・・」
「ナァ、もうそろそろいいか?」
「なぁ?!」
「はぁ?!!」
ゴ、ゴリラが喋った。
「お前ラのいちゃいちゃを間近デ見せられてイル俺の身にもなれ」
なんか、あれを人ゴリラに見られるってキツイな。恥ずかしい…
「あんたの正体を教えなさい。」
「イキナリだな。まぁいいだろう。
俺ハある人に力をもらった。
その代償がゴリラの姿って訳だが、夜になれば人間に戻る。
そして、その人ニ言われた。
ここで暴れて訪れた冒険者ヲ潰せとな」
「なぁ美咲。そいつって…」
「えぇ、多分私たちが探しているやつに違い無い」
やっぱりな…
「なぁ、なぁ、なぁ、そいつの名前教えてくれない?」
すると、ゴリラは苦笑した
「オマエ、、、バカな様だな。機密情報を教えるものか」
「ほぅ〜。なら知っているんだ。名前。
じゃ〜あ、吐かせてもらうか。そいつの名前をな!!」
「ハッ、お前らに負ける俺デハ無いわ」
「そうかな?美咲!!」
「OK、OK。時間稼ぎありがと
fotires」
そう唱えるとゴリラは見えない鎖で縛られたように体が動かなくなった。
「グゥゥ!!」
ふぅ、美咲が心を読めて良かった。
そうしなきゃこの作戦も出来なかっただろうに。
「そんな、粘っても無駄よ。この鎖は絶対に破られ・・・」
「舐ーめーるーなー」
鎖が破壊した音が響く。
そのゴリラは馬鹿力で鎖を解いて見せた。
「まだまだダナ!!」