表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界行けたが言語が通じねぇ  作者: メルキー
2章 やっとこの世界に慣れてきたぜ!
95/163

緊急集会って、偉い人がやる事だろ?

94話

俺がこのジジイの正体が分からず

「あんた誰?」と言おうとするより早く

「はい。急にお呼び立てしてすみません。町長様」と美咲が言った

「はっ?!!このジジイが町長?こんな歳で町の管理できんのかよ」とつい言ってしまいそうになり、心の中に押し込む。だが、

「君、そこの君!」

「えっ?あ、はい!」

「少し黙っといてくれんかね?あと言葉遣いには気をつけたまえ。」

「え?、、、あ、ごめんなさい」

・・・・・・読まれてた!!俺の心の声聞かれてた。こんなのプライベートの侵害どころの話じゃ無いぞ。

くそ、あのじじ・・・。いや、爺さんにしておこう。

あの爺さん、とんだ変態だな。

「立ち話もなんだから座っておくれ。」

そう言われ俺と美咲は椅子に座る。

この空間には、俺と美咲、それと町長とおっさんが1人、そしてフォリアしかいない。

冒険者は今日は立ち入り禁止なようだ。

「それではまず、自己紹介をしていきます。私は、ここの受付係の主任フォリアです。」

へ〜、フォリアって主任だったんだ。

「そして、こちらが甘利 美咲さん。

で、海堂 鳴海さん。」

俺はなんとなく一礼する。

「そして、こちらの方がこの町の町長で。

この人は、ギルドの担当責任者です。」

え?あのおっさんすごい人じゃん。

「それでは、美咲さん。鳴海さん。

説明をお願いしますね。」

俺は何を説明すれば良いか分からないので、とりあえず、黙る。説明は全て彼女に任せる

「わかったわ。まぁ、簡単に説明します。とりあえず、この町にとんでもない悪がいます。それだけは間違いないです。」

「はぁ…で、何か手がかりはあるかね?」

「いえ。ですが、依頼人は白骨化されていました。」

「ほう、白骨化か・・」

「はい。白骨化させる魔法など聞いたことがありません。私でも、さすがに扱ったことはありません。」

「なら、属性は"あれ"で決まりだな」

「はい…」

あれで会話が通じるので俺はさすがに聞く

「あの〜、すみません。あれってなんですか?」

すかさず美咲が答える

「闇のことよ」

「闇?」

「闇属性ってこと。私前にも話したわよね。闇はなんでも出来るって。なら、白骨化なんてのも、簡単に出来るから。」

そうなのか。まさか同じ属性でこんな事をするなんて、なんか心が痛む。

すると、ギルドの責任者のおっさんが俺に質問してきた。

「鳴海くんだったよね?君はそれを見てどう思った。」

突然の質問に戸惑ったが、ここははっきり自分気持ちを伝える。

「俺は・・・許せません。たとえ、相手がどんな奴だろうと、これは許せない。

そして、俺と同じ闇属性なんだ。

もっと人のために何か出来るはずなのに。なのに…」

つい言葉が止まってしまう。

「君も闇か・・・・」

何かを考えているのか黙ってしまう。

するとそのあと

「ふっ、ふふ、はっははは!!」

となぜか高笑いした。そして

「面白いね。自分から属性をいうのもそうだが、何よりその考え。素晴らしいよ。はぁ、フォリアも君と結婚すれば良かったのにな」

「あっ、はい。ありがと・・へ?結婚ってまさか?」

「あぁ、そうだとも。娘だよ」

「私も鳴海さんは第一候補だったんですけどねぇ。押しが弱くて。もっと大胆ならすぐに結婚してました。あ、別に今からでも遅くありませんよ」

何を言ってるんだ。この人妻は?

「まぁ、その話はまた今度でもええじゃろ。じゃが、町のみんなにはあまり知られないように。犯人探しなんてされたらこの町も壊滅するじゃろうし。」

「そうですね。このことはこのメンバーだけの秘密にしておきましょう。」

「ならば解散!!」

そうして、緊急集会が終わりしばらくギルドの中に入れないようなので、町の中をブラブラする。

あいつの目的はなんなんだ?

一体何を気づかれてほしく無いんだ?

そんなことを考えていると。

「鳴海。難しい顔してないで、笑って。

あんたの気持ちも、、あんま分かんないけど、今は楽しく過ごしましょ!」

そうだな。自分が悩んでいたって何も解決しないし。今は気楽に行こう。

「で、どこ行きたい?今日はデートって言う設定にしてあげてもいいわよ」

設定って…なんか寂しいな

「どこでも、好きなところへ」

そして彼女はにっこり笑い

「よーし、じゃあ外に出よっか。この町の外」

町の外と聞いても、あまりピンとこない

何がある?

「じゃあ行くよ。」

そう言い、彼女は俺の手を取り歩き出した。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
できれば、1日に2回更新できたら いいと思っています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ