暇な時間は・・・
俺たちはまた道無き道を通ってギルドに帰る。はずだったのだが、
「ねぇ〜もう暗くなるから帰ろ?
こんな、か弱い私を外に出しておくと、ドンナ男どもが襲ってくるか分かったもんじゃ無い!!まぁ、その時は下僕兼ボディーガードの鳴海君が守ってくれるんでしょうけど。ね!!」
圧力が、圧力が凄い…
別にボディーガード必要無いと思うが。
俺がそう思うと、「必要よ!な〜に言ってんの?私は女であんたは男。守るのは当然よ」
「はいはい。そうですか」
「分かればよろしい」
そして、家に着くと、いつも通りローブを洗濯して、晩御飯を作る。
昼に伝えていなかったが、結構最近から1人ですべて作るようになった。
献立は彼女から聞いて、彼女の味に出来るだけ近づくように努力している。
彼女からの評価も結構いい方だ。
作り甲斐があるので、嬉しい。
そして、今まで勉強に当てていた時間はお喋りタイムやゲームなどをしている。
そして、なぜだか彼女は今日ずっとおらの顔をじっくり見ている。
「どうしたまし?なんか緊張。いや違う怖いなぁ」
だが、無視される。
「ねぇ〜聞いてる?いや聞こえてるよね?あれーそろそら泣けてきたぞ」
そして、ついに喋った。
「あんた、ほんとに私好みの顔してるよね〜。そのくせに性格と生活があれだけど…はぁ、私好みの性格にしちゃおっかな〜♪」
彼女が言うとほんとにしかねん恐ろしい恐ろしい…。
そんな話をしているとだんだん眠くなった。
「ふっう〜眠くなった。そろそろ寝よっかな」
「そうだね、おやすみ」
それから自室に入り気持ちよく睡眠を迎えた。
そして、次の日起きると、何か違和感がある。
「あれ?俺の視界なんか暗い…」