テンションが高いねぇ〜
80話
俺たちが帰った時にはちょうど昼食どきになっていた。
「昼食の前に洗濯してきて?おねが〜い」可愛く頼まれた。そんな風に言われたら断る理由がない。
彼女からローブを受け取り洗濯をする。
そして洗濯が終わりリビングに戻ると
なぜか彼女はすでに昼食を食べていた。
「はっ?!え?ねえ、ねえ?いつ作ったの?てか、なんで先食べてんの?」
彼女は一瞬箸を止めたが、再び食べ始めた
「え、無視か!!」
「無視じゃないよ。多分…
いや、お腹すいたからあんたが洗濯してる最中に作っちゃおかなって思って。
私の方が速かったね♪」
俺の洗濯は料理よりも遅いのか…
「いいから、あんたも食べな。冷めちゃうよ」
・・・今の言葉夫婦みたい・・・
「いただきまーす」そして黙々と食べる。
彼女は先に食べ終わり、皿を積み重ね、立ち上がる。その時耳元で
「私たち夫婦じゃないから。勘違いしないで」と囁かれた。
急に食欲がなくなった。
あいついつ聞いてるか分かんねぇな。
で、なんとか食べ終わり片付ける。
片付け終わり、彼女にこの後のことを聞く。
「このあとどうすんの?」
「うーん、ギルドはまだ行く気に慣れないしなぁ。・・・寝る?」
「いいや。眠くないし」
そして無言が続いた。
で、そのまま何もせずに1時間がたった。
「よーし、行こっか、取ってきて」
言われるがままローブを持ってきた。
「さぁ!私について来い」
何やら今日はテンションがおかしいな
そして、ギルドについたが、俺は中に入る気になれない。
なぜなら、昨日あんなことがあったから
「まぁ、気にするな。」と自分に言い聞かせる。そして、中に入ると早速フォリアがいる事を確認した。あちらさんも俺が入ってきたことに気づく。
するといつもより何倍かも元気な顔で全力で手を振ってきた。
「おいおい、俺たち別にそんな関係じゃねぇけどな」と思いながらも手を振り返す。
そして気づくと美咲が隣にいなかった。
まさか!!そう、クエストボードにいつの間にかいた。
俺は急いで彼女の元に行く。
「行くのが早いよ!!」
「なんか邪魔したら悪かったし。もうちょい楽しんでくれば良かったのに」
俺は楽しんでねぇーよ
「それより、慎重にえらべよ。頼むから」
「分かってるから、じゃあコレ」
手に取ったやつは内容は分からないが難易度4と書いてあった
「それ大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫」そう言いながら歩き出していた。で、クエストが受理された
「なぁ?内容教えて?」
「行ってみてからのお楽しみ♪」
不安。スゲェーー不安