ハッピーなバースデーいわゆる誕生日です
77話
え?今日誕生日なの?知らなかったー
まぁ、知らないのも当然なのだが、
今日なんだ!
一応おめでとうぐらい言っておこう
「おぉ、おめでとう。なんもプレゼントねぇわ」
「いいよ、いいよ。言ってなかったし。でも、誕生日分の仕事はしてもらおっかな〜何してもらおう?」
なんだろう。凄く怖い。
多分あんなことやこんなことされるんだろうな…
「今なんか考えた?」
「いえ!なにも!!!」
それから俺たちは特別な夕食を食べ始めた。今まで食べたことがないものばっかなので、うまい。とにかくうまい。
そして、いつもよりあっという間に料理がなくなる。すると彼女がキッチンの方に向かった。
戻ってくると、歌を歌いながら、誕生日ケーキを持ってきた。
「ハッピバースデー私〜、ハッピーバースデー私〜。ハッピーバースデーディア私〜。ハッピーバースデーさぁ、はい!!」
「トューユー」
彼女はよく出来ましたと言ってるような顔でケーキをテーブルに置いた。
あんなのいつ作ったんだ?それとも買ったのか?
すると「はい!これナイフ。綺麗に分けてね」とケーキを切る長いナイフを渡された。
「えっ?いや、これは知らないなぁ。
俺使ったことないなぁ。専門外っすわ」
だが、試しに切ってみる。
ケーキって6当分だよな?フィーリングでナイフで切る。
・・・・・当然のごとく均一とは何処えやらの仕上がりだ。
「はぁ、私が切るべきだった。」
「すんません…」
で、俺と彼女はケーキを食べ、3個残っているので冷蔵庫にしまいに行く。
その間に彼女が風呂に入る。
俺も彼女が上がると入りに行く。
「ふぅ、今日も終わりか〜。疲れた。」
そう風呂の中でつぶやく。
そして、上がると何やら彼女の様子がおかしい。ソファに寝っころがりそのまま寝ている。近くには瓶が置いてある。
これって酒?
蓋が空いていたので閉める。
そして、彼女をみると見事に顔が赤い。
あぁ〜酔ってるよ。今日が誕生日だからってハメはずしすぎでしょ。
だが、俺は起こさず彼女をずっと見ていた。
「普通の寝顔も可愛いけど、こんな風に顔が赤くなって寝てるってレアだよな。
こんなに酔ってると可愛いんだ。ずっと見てよっと〜」すると彼女が目を開けた
まずい逃げよと思ったが、
「あぁ〜なーるーみー」
と言うと、彼女は俺の顔を自分の胸に寄せて抱きしめた。
「ヤバイ!!胸が!!!」
モロに当たってる。
「ねぇ〜?おねぇーちゃんって読んで?」なんだ?今どんな思考なんだ?
だが、呼ぶ
「おねーちゃん・・・」
「いい、いい響き!ねぇ〜一緒に寝よ〜?」
えっ?マジで!!!
だが、ここはグッとこらえよう。
起きた時が、怖いから
「ちょっと無理かな。ごめん」
そう言うとまさかの泣き出してしまった。
「なぁんでぇ?いいじゃん。わたし寝たいのに」
この調子だと泣き止まないので頷く。
すると「ほんと!!じゃあ行こっ!」
彼女はフラつく足取りで俺の支えもありながら自分の部屋に行った。そしてベッドに入ると秒で寝た。
俺も自分の部屋に行き、ベッドに入る
だが、ニヤけが止まらない。「ちょっと今日いいことありすぎだろ!!こんな日忘れないわ。」そう思い、寝るまでベッドの中でずっとにやけていた。