無事帰ってきました。
76話
無事、美咲が帰ってきた。
だが、流石に夜逃げ問題については問いただしたい
「なぁ?一体どこ行ってたんだ?あとなんでそんな上機嫌なの?」
「えっとね、西の町にクエストに行ってたんだ。で、これ見て!!!」
その手にはすごーくジャラジャラ言う袋を持っていた。
「えっ?これまさか」
「そう、報酬♪いや〜こんなに貰えるなんて思わなかったよ〜。あ〜んなショボいクエストでこれとは、私ってやっぱ凄いですな〜」
あの語尾を凄い伸ばす人みたいに凄く語尾が伸びている。これが上機嫌の理由か…
「ところであんたもこんな時間まで寝て何があったの?」
そう言われ時計を見ると5時になっていた。あーあまり思い出したくないな
女の子怖い。てかあの子凄い
だが、俺は忘れていた。彼女が心を読み取れることを
「へ〜そんなことがあったんだ〜。
あの子もなかなか凄いわね」
そう言うといきなり、本当にいきなり
彼女はフォリアがやったみたいに手で肩を抑え、足を足で固定された。
「えっ?!!美咲さん!!ちょっと!!!」な!?!何を血迷った?
だが、彼女とフォリアが同じ事をしてもなぜだか、彼女には恐怖は感じなかった。ただただ、この時間がずっと続いて欲しい。そんな感じだったが、
「うーん。これ手と足が痛い」
そう言い、手を離し立ち上がった。
「これって、相当な力ないと抑え込むことできないよね?なら彼女凄いな〜。見た目じゃ分からないことなんてたくさんあるんだ」そう言ってキッチンに向かった。
何なんだ?何がしたかったんだ?だが、よかった。とりあえず、よかった。うん。
そして、俺もキッチンに向かう。
彼女は何やら冷蔵庫をガサゴソしている。「何してるんだ?」と言うと
「あとのお楽しみ♪」そう言い、ものすごい量の食材を取り出した。
で、俺はメイン以外の料理担当になったのだが、今回はずっと彼女が料理をしていた。俺は切るだけ。ツマラン…
そして、作り終わり、並べる。
並べると非常に見栄えがよく、
今まで作った事のないような洋風?らしき食べ物が並んでいた。
彼女が座り俺も座る。
「もう一回言うけどこの豪華な料理は何?」
そう言うと彼女は凄い満面の笑みで
「では、言いましょう。今日は私の誕生日なので〜す。これで20歳。ハタチ〜。
ハッピバースデー私〜」