俺は玩具じゃないんだぞ!!
71話
とりあえず、俺のローブだけ洗濯する。
美咲は俺がおつかいをしている間はどこにも出ずに家でのんびりしてたらしい 。全く…そんなんじゃ自宅警備員になるぞ。
で、ローブを洗濯し干す。その後は
『待ちに待ったテスト』なのだが
夕食まで時間がある。暇つぶしに美咲の
所まで行くか。リビングに戻ると彼女はいた。言葉が思いつかないので
「なぁ、暇〜」と言ってみると、
「確かにまだ夕食まで時間があるね・・・じゃあ私のお手伝いさんしてよ」
何の手伝いか分からぬが、一応頷こう
「じゃあ、そこに座って」
床に座らされる
そして、
「この世すべての出来事は一睡の虚数の出来事な・・・・」
「ちょっと待て!!」俺はさすがに止めた。
やつは突然術式を唱え始めたんだ。
危ないにもほどがある。
突然止めたので不満な顔をしている。
「なーんで、止めたの。」
「いやいや、何してんの?説明ぐらいしてもらわないと」
「別に危ないことじゃないわよ。ただ
とりあえず、試したいことがあるだけ。」
「自分でやればいいじゃないか」
「それが出来ないからあんたにやってもらうのよ。大丈夫、肉体面にダメージはないから」
肉体面…なにやら嫌な予感がするぞ
「じゃあ気を取り直して、
『この世すべての出来事は一睡の虚数の出来事なり。
なので、寝る、食す、歩く。なども然りそれが現実だと思わぬこと。
全てを無にしろ。無に返せ!!』っと
これでいいかな。ってあれ?効くの早いな…まぁいっか」
俺がどんな状態になっているかと言うと
目を開けたまま寝ていた。ただそれだけ
だが、この魔術は相手に夢を見せる事ができるらしく、それはどんな夢かは分からないがとりあえず恐ろしい。それだけは言っておこう。
そして、どのくらい時間がたったかは分からないが。
「ハァッッッ!!!」と変な声を出してしまい起きた。目の前には美咲がいて、とても笑いをこらえてた。俺は恥ずかしくなった。
「なんで、あんなことしたんだよ!!」
怒る。流石に怒る。
「まぁまぁ、いいじゃん。いい夢見られたんだから」
「どこがいい夢なんだ!!あんなの悪夢に限りなく近いぞ。」
俺が見た夢それはただただ酷いものだった。ランドロフが俺にいろんな意味で襲いかかってきた。あの声はそのせいだ。
はぁ、死にたい…
「そーなんだ。あっ!!!時間もいい
具合だからよーし、テストをしよう。」
唐突に話を切り上げられ、唐突にテストの開始を宣言された。もうちょっと緊張感が欲しかった。
「じゃあ、オーダーするのはこれ『全て野菜で作れ。前菜ももちろん、ご飯も野菜を入れて、メインディシュも全て野菜
肉・魚を使うのはなし』ね。じゃあ頑張って」
はぁ?なにそれ?