異世界、はじめてのおつかい。
68話
洗濯・掃除をしたあと、昼食作りが待っていた。これでもう美咲が作ることは無く、俺1人で作らなければならない。
憂鬱だぁ…
だが、前提として、今日のテストに合格しないといけない。
「落ちたくねぇな。」
「この家居たいな。」
そんな思いが脳内をぐるぐる回っていた。
そして昼食が終わると、彼女が
「ねぇ?おつかい行ってきて。」と言ってきた。だるかった。なんせ、ただでさえ家から出たくないのに、なんでおつかいなんてめんどくさいことをさせるのか
「嫌だよめんどくさ。俺まだ完璧に
こっちの言葉覚えてないから、不安だし。」
「大丈夫!!買ってくるものらメモしておくからそれを見て。」
それでも、俺は「うん」とは言わず、
嫌な顔をしてると
「あんたの立場分かってるわよね?」
と、ものすごい怖い声で言ってきた。
続けて
「いいんだ〜。私の命令が聞かないなんて、そんな下僕はもう必要無いかな〜」
「・・・行かせていただきます。」
こうして、俺は異世界で初めてのおつかいをする事になった。
美咲のメモした紙には、食料しか書いておらず、あの1回しか通ったことのない
道を通ることが、確定した。
あの道俺覚えてるかな?
正直複雑な道なので、あまり覚えてない。
だが、まぁクヨクヨしても事は何も進まない。とりあえず、あの道を行こう。
そして、迷った。
「あーもうダメだ。複雑過ぎて分かんねぇ。もうちょっとマシな道ねぇのかよ?」と自分の不満を声に出しストレスを多少発散してると、
「おい、うるセぇゾ、ソこのガキ!!
トりアえず、ダマレ。そして、カネメノモノをここにオけ。」
[おい、うるせえぞ、そこのガキ!!
とりあえず、黙れ。そして、金者ものをここにおけ。]と前から、なにやら変なチンピラに
絡まれた。あのいつものグループかどうかは分からない。だが、ここはあいつらに、したがってはいけない。相手の数は2人。とりあえずここは俺の力を見せつけてぇ・・・・・ってあれ?
腰に手を当てたが、武器がない。
ぁ、美咲に出したまま、まだ返してもらってない。まずいな…正直コレないと勝てないからなぁ。
よしここは、後ろに逃げる!!!
何も考えずに来た道を走ろうそう思ったのだが、そこにはいつの間にか人がいた。そして、その手には刃物を持っていた。
「オレたちガ、ナニもジュンびしてないとオモッタカ?オマエはオレたちのジンちに、はいったンだ。
さぁ、カネめのものだしな!!
それか・・・おまえヲかねメのモノニしちまウのもありだナァ〜」
[俺たちが、何も準備してないと思ったか?お前は俺たちの陣地に、入ったんだ。さぁ、金目の物だしな!!
それか・・・お前を金目の物にしちまうのもありだなぁ〜」
まずい、ただのチンピラとなめていたが
こいつら頭がなかなかきれる奴らだ。
俺の異世界初めてのおつかいどうすんだよ?