人には苦手があるもんだ・・・
67話
俺たち一向は家に帰る。
そして、家に帰るなり、俺は台所に行き
水をコップ一杯飲む。
はぁ、頭と胃が熱い。ほんと何なんだ。
今日おかしいだろ。そう思い、心を静めていると、
「あっー、そういえばー、今日ギルド行かないからー。私ー、疲れたしー」と
リビングから彼女が大きな声で行ってくる。すかさず、リビングに行く。
「珍しいな。そんなこともあるんだ。」
「そりゃ、そうでしょ、さっきあんな事があったんだから。疲れたわ。
越王勾践剣だって、作り出すのほんと魔力使うんだから。しかも、最後のあれなんて、ほぼ
全力でいったから、休みたい。
ホント、あいつ苦手だわ。」
えっ?!最後、さらっとすごいこと言ったな。
「苦手なのか?ランドロフ」
「まぁね、なんか面倒くさいつうか
他人に御構い無しに話しかけてくる?
みたい。だって、あんただって思ったでしょ?『鳴海を俺にくれ』発言。」
た、確かに、正直あれにはビックリした。一瞬、同性が好きな人なのかなぁと思った。ここでは、その名称をいうのはやめよう。
「うん。」と頷く
「だよね、あいつ絶対ゲ・・・」
「やめろー!!俺がせっかくオブラートに包んで表現してやったのに、お前は
なんですぐモロに言うんだよ!!」
「えっ?何言ってんのか、よく分からないけど、じゃあやめとく。」
そして、洗濯・掃除をしようかなと思い移動しかけたが、聞いておきたいことがあったので、話しかける。
「そういえば、お前あいつと戦ったことあるのか?」
「え?なんで?」
「だって、俺はお前には勝てない見たいなこと言ってなかったか?こんなの
一回ぐらい戦ったことないと普通言わないぞ」と言うと、彼女はなんだか凄く嫌な顔をしながら
「いやぁ、ないけど、ないけど、あの
発言確かにそんな意味も込められてるな。あいつ、ストーカー癖もついてんの?多分私の戦ってるところ、陰でコソコソ見てたんでしょ。ほんと、
キミ悪い。はぁ、私が強くてよかった。
あんな奴に、私の鳴海を渡してたまるもんですか!」
彼女は最後の発言をあまり気にせず言ったようだが、俺には響いた。顔が熱い。
せっかく水飲んで冷やしたのに。
そのあと彼女も気づいたのか、
少し顔が赤くなり
「コホン、じゃあ、自分のやるべきことをやって来てください。」と
「今の発言はなかった事にしてくれ」風に俺をどこかに向かせようとした。
俺もこの場に長くいるのも気まずいので
自分の仕事をする。とその前に彼女からローブの居場所を聞く。
彼女は自分の部屋にあるから取ってきてと言ったので、階段を登り、彼女の部屋に入る。その時、脳に電撃が走ったように感じた。そして、
「あれ?俺、今日この部屋に入るの2回目だな…なぜだ?」なんで、なんでだ。
思い出せない。
だが、今はそれよりローブだ。
ローブを取り俺は自分の仕事をするため持ち場に行く。