ヤバイ奴らの戦い。
66話
ふぇ?彼はな〜にを言っているのだろう?俺をくれ?そんな、そんな発言、俺は信じない。信じないぞ!!
だが、彼の目は明らかに真実を述べている目であった。
「へェ〜それはそレは、おもしろイことヲいいまスネぇ。まぁホンキかほんきじゃナいどちらカワカらないけど、いいよ。ただシ
わたしにカテるかのうせイはナイけどね。」
[ヘぇ〜それはそれは、面白いことを言いますねぇ。まぁ本気か本気じゃないどちらか分からないけど、いいよ。ただし私に勝てる可能性ないけどね。]
「ありがとウござイマす。
それではルールヲ、せいげんジカんはなしで、あいてに、こうげキをあてることガできたら、しょうぶあリで。でも、さすガにすんどめデスけどね」
[ありがとうございます。
それではルールを、制限時間はなしで、相手に、攻撃を当てることができたら、
勝負ありで。でも、流石に寸止めですけどね。」
そう言うと彼女は頷いた。
そして、俺にまだ、見せたことない武器を作り出した。
「あっ、あれはなんだ?」
俺はその剣を生きてきた中で見たことがなかった。
そしたらこの場にいる俺とランドロフに向かって
「これハ、えつおうコウせんケんっていうけんナの。2000ねんよりムカしにツくられたから、いりょくもソウダいなの。私もあんまつかイたくないけド、ホンきでいかないとシヌから。」
[これは、
越王勾践剣って言う剣なの。
2000年より昔に作られたから、威力も
壮大なの。私もあんま使いたくないけど、本気で行かないと死ぬから。]
凄い長い名前だ。だが、その剣から発しているオーラは凄い。魔力が感じられない俺でも、気迫はすごい感じる。
まるで、さっきのあいつのように…。
[ほぉ、スゴいぶきダ。オレもみタことのナいけんなんテ、やっパスゴイよ。」
[ほぉ、凄い武器だ。俺も見たことのない剣なんて、やっぱ凄いよ。]
彼女は何も言わず、ランドロフが武器を構えるのを待つ。なんせ、彼はまだ武器すら出していないからだ。
「あっ!ごめンなさい。オレをまっテますね。」
そう言い、彼は武器を取り出したが。
そこで俺はまた驚いた。なんせ彼の武器はボロボロでまともに戦えるか分からなかった。だが、彼が自分の魔力を剣に注ぐ、注ぐと、一瞬で黄金の剣になった。
「では」と言うと
ものすごいスピードで彼女の元に移動した。
美咲も、そのことに驚きもせず、剣を振りかざす。ランドロフもそれをガードする
剣と剣が当たる音が響く。
ココまでレベルが高いとは。
ランドロフは強い。そのことを今確信した、
そして、攻防が繰り広げる中、
ランドロブが仕掛けた。
物凄い速さで剣を振りかざす。
そのせいで、剣が何本も出てきたように錯覚してしまう。美咲もさすがに戸惑っていた。そして、一瞬の隙がうまれた。
「ここだー!!!」
思いっきり剣を突き出す。
まて!!あれでは寸止めなど出来ないぞ
このままだと美咲が!!
と思ったが、ランドロフの剣は何かをついた感触はなく、ただただ、空気だけを切り裂いた。
「な、ナに??!!」
ランドロフは驚いていた。
そして、「あっぶナ、さすガにはんブんの
チカらじゃ、しぬわ。」
[あっぶな、さすがに半分の力じゃ、死ぬわ]とランドロフ背後に立ち首元に剣を突きつけていた。
はっ?あいつ本気じゃなかったのかよ、
半分であれって、恐ろしっ!!
「フフッ、しょうぶアリですね。
やっぱ、オレはアナタにカテない。
ありがとう
でも、なるみのコトはあきらめませんカラ。」
[ふふっ、勝負ありですね。
やっぱ、俺は貴女に勝てない。
ありがとう。でも、鳴海のことは諦めませんから。]
そう言い、俺と彼女に礼をしてここを後にした。
俺は壮絶な戦いを見た。ここ本当に稽古場か?決闘場かと思うぐらいの戦いだったぞ。
「ねぇ?どうする、特訓する?」彼女が
突然そう言ってきた。だが、
「いや、いいや。なんか疲れた。」
と断る。
今日が運命の日だって言うのに、なんて
凄い午前中なんだ?
ストレスになりそう。そう思いながら、
俺たちも稽古場を後にした。